感覚を掴み取れ!!
『SONG』本部、船上・・・
「………」
「喫煙は身体に毒ですよ。梨紗博士。」
『SONG』本部の船上にて、手すりにもたれ掛かりながら喫煙する梨紗博士に対し、風鳴司令はそう忠告する。
「おあいにく様。これは私が作ったただのハッカ草よ……」
対する梨紗博士はそう言いながらもう一吸いする。
「ハッカ草………それも梨紗博士ご自身が作られるとは………何故かお聞きしても?」
「別に。スィンと娘に止められただけよ……それで要件は何かしら?」
「あぁ、実は」
Prrr……Prrr……
「ん……ごめんなさい、娘からだわ……出ても良いかしら?」
「構いませんよ。」
「ありがとう……」
ピッ!!
「もしもし、アリサ?」
風鳴司令から了承を得た後、梨紗博士はそう言いながら電話に出る。
『もしもし、お母さん?もうっ、一緒にはいれないんだから定時連絡してって言ったよね!?』
「うっ……ごめんなさい。ついつい研究に没頭しちゃうのよ……」
が、直後に電話から聞こえてきた、少しだけ怒っている元気な少女の声にばつの悪そうな表情を浮かべながらそう謝罪する。
『もう……あ。えっとね。今度ね私、風鳴翼さんの凱旋ライブに出演 できることになったのっ!!』
「あら、彼女の凱旋ライブでデビューなんて凄いじゃない。私も鼻が高いわ。」
『えへへ……それでね。今度上京するんだけど、お母さん今、東京にいるんだよね?できれば会えないかなって……』
「勿論。私も会いたいわ。来る日が決まったら連絡して頂戴。必ず迎えに行くわ。」
『ほんと!?約束だからね、没頭してて忘れたりとかしないでね?』
「えぇ。約束するわ。」
電話越しに嬉しそうな声でそう言うアリサに対し、梨紗博士は笑顔でそう言う。
その顔は物思いに耽りながらハッカ草を吸っていた先程とは違う、大切な『娘』に支えられている『母親』の顔だった。
「………」
「喫煙は身体に毒ですよ。梨紗博士。」
『SONG』本部の船上にて、手すりにもたれ掛かりながら喫煙する梨紗博士に対し、風鳴司令はそう忠告する。
「おあいにく様。これは私が作ったただのハッカ草よ……」
対する梨紗博士はそう言いながらもう一吸いする。
「ハッカ草………それも梨紗博士ご自身が作られるとは………何故かお聞きしても?」
「別に。スィンと娘に止められただけよ……それで要件は何かしら?」
「あぁ、実は」
Prrr……Prrr……
「ん……ごめんなさい、娘からだわ……出ても良いかしら?」
「構いませんよ。」
「ありがとう……」
ピッ!!
「もしもし、アリサ?」
風鳴司令から了承を得た後、梨紗博士はそう言いながら電話に出る。
『もしもし、お母さん?もうっ、一緒にはいれないんだから定時連絡してって言ったよね!?』
「うっ……ごめんなさい。ついつい研究に没頭しちゃうのよ……」
が、直後に電話から聞こえてきた、少しだけ怒っている元気な少女の声にばつの悪そうな表情を浮かべながらそう謝罪する。
『もう……あ。えっとね。今度ね私、風鳴翼さんの凱旋ライブに
「あら、彼女の凱旋ライブでデビューなんて凄いじゃない。私も鼻が高いわ。」
『えへへ……それでね。今度上京するんだけど、お母さん今、東京にいるんだよね?できれば会えないかなって……』
「勿論。私も会いたいわ。来る日が決まったら連絡して頂戴。必ず迎えに行くわ。」
『ほんと!?約束だからね、没頭してて忘れたりとかしないでね?』
「えぇ。約束するわ。」
電話越しに嬉しそうな声でそう言うアリサに対し、梨紗博士は笑顔でそう言う。
その顔は物思いに耽りながらハッカ草を吸っていた先程とは違う、大切な『娘』に支えられている『母親』の顔だった。