感覚を掴み取れ!!
「ってノゾミちゃん、休憩しなくて大丈夫なのかな……」
「まぁ、今の間で呼吸は整ったようなので大丈夫だとは思いますが……」
「翼さん、ちょっと良いですか?」
響と雪那がそう言うなか、緒川がそう話しかけてくる。
「どうかしましたか?緒川さん。」
「先程、今度の凱旋ライブについて、主催者から連絡がありまして……」
「わかりました。マリア、少し席を外すがノゾミのことを頼む。」
「わかったわ。」
そうして二人はプールサイドの片隅にある、ビーチパラソルが立てられている休憩用のテーブルとベンチへと移動する。
「それで、主催者からは何と?」
「はい。今度の凱旋ライブで参加させたい一人の新人アーティストがいるらしく……」
「新人アーティスト……ですか……」
「元々は路上で活動していた方らしく、ここ最近、『SONG』としての活動で忙しかった翼さんははあまりご存知ないかもしれませんが、路上だけでなくネットの方で自ら立ち上げたサイトから自作の曲を配信している方で大きなイベントは今回の翼さんの凱旋ライブが初めてのデビューになりますが、それ以前から既に世間では密かに注目を集めている方だそうです。」
「なるほど……たゆまぬ努力を重ね、ここまで上り詰めたという訳ですね……」
「こちらが今回、主催者から教えて頂いた、彼女が曲を配信しているサイトです。」
主催者からの推薦で出演することになった新人アーティストについての説明を聞いた後、そう言う翼に対し、緒川はそう言いながらサイトにアクセスしたタブレットの画面を見せる。
「この子がそうですか……」
「はい。そして、こちらが彼女自らが作詞作曲して歌っている曲です。」
♪~♪~
サイトに貼られてあるPR写真に写っている、ピンクのロングヘアーに帽子を被った少女を見ながら翼がそう言うなか、緒川はそう言いながら予めダウンロードしておいた曲を流す。
♪~♪~
「良い歌ですね………新人とは思えない………」
「芸名は鳴護アリサ。過去を調べてみたところ、数年前、記憶喪失で孤児院で保護。その後、ある人と養子縁組をされ、それ以後はその方の保護下の元で生活をしつつ、活動をされています。本名は吉田アリサ。」
「!?吉田って……まさか………っ!?」
「そう。鳴護アリサさんは吉田梨紗博士が養子として引き取られた娘です。」
新人アーティスト、鳴護アリサの本名について、そう反応する翼に対し、緒川は真剣な表情でそう説明した。
「まぁ、今の間で呼吸は整ったようなので大丈夫だとは思いますが……」
「翼さん、ちょっと良いですか?」
響と雪那がそう言うなか、緒川がそう話しかけてくる。
「どうかしましたか?緒川さん。」
「先程、今度の凱旋ライブについて、主催者から連絡がありまして……」
「わかりました。マリア、少し席を外すがノゾミのことを頼む。」
「わかったわ。」
そうして二人はプールサイドの片隅にある、ビーチパラソルが立てられている休憩用のテーブルとベンチへと移動する。
「それで、主催者からは何と?」
「はい。今度の凱旋ライブで参加させたい一人の新人アーティストがいるらしく……」
「新人アーティスト……ですか……」
「元々は路上で活動していた方らしく、ここ最近、『SONG』としての活動で忙しかった翼さんははあまりご存知ないかもしれませんが、路上だけでなくネットの方で自ら立ち上げたサイトから自作の曲を配信している方で大きなイベントは今回の翼さんの凱旋ライブが初めてのデビューになりますが、それ以前から既に世間では密かに注目を集めている方だそうです。」
「なるほど……たゆまぬ努力を重ね、ここまで上り詰めたという訳ですね……」
「こちらが今回、主催者から教えて頂いた、彼女が曲を配信しているサイトです。」
主催者からの推薦で出演することになった新人アーティストについての説明を聞いた後、そう言う翼に対し、緒川はそう言いながらサイトにアクセスしたタブレットの画面を見せる。
「この子がそうですか……」
「はい。そして、こちらが彼女自らが作詞作曲して歌っている曲です。」
♪~♪~
サイトに貼られてあるPR写真に写っている、ピンクのロングヘアーに帽子を被った少女を見ながら翼がそう言うなか、緒川はそう言いながら予めダウンロードしておいた曲を流す。
♪~♪~
「良い歌ですね………新人とは思えない………」
「芸名は鳴護アリサ。過去を調べてみたところ、数年前、記憶喪失で孤児院で保護。その後、ある人と養子縁組をされ、それ以後はその方の保護下の元で生活をしつつ、活動をされています。本名は吉田アリサ。」
「!?吉田って……まさか………っ!?」
「そう。鳴護アリサさんは吉田梨紗博士が養子として引き取られた娘です。」
新人アーティスト、鳴護アリサの本名について、そう反応する翼に対し、緒川は真剣な表情でそう説明した。