前世の記憶
特殊訓練場・・・
「で、ここでどうやって証明するんだ?」
移動した後、クリスがそう尋ねる。
「まぁ、『百聞は一見に如かず』ってな。」
パァァァ
『!?』
対する燐が悪戯っ子のような笑みを浮かべながらそう答えた瞬間、燐の姿が光に包まれながらその姿を変えていく。
「なっ!?」
「えぇっ!?」
「なんだとっ!?」
「かな……で……」
「………」
次の瞬間、燐の姿が赤いボサボサ髪で親鳥の翼のような髪型をした十七歳くらいの少女……風鳴司令や翼のよく知る、生前の天羽奏その人の姿へと変わる。
「これは錬金術によるもの……ではなさそうですね……」
「あぁ、これはあたしが転生した後に覚醒して得た能力 によるものでな。あたしは前世である『天羽奏 』の姿になることもできるんだ……」
興味深そうに観察しながらそう言うエルフナインに対し、奏 はそう説明する。
「マジでなんでもありか……異世界って……」
「まぁ、これだけじゃあまだ足りねぇよな……」
クリスが頭を抱えながらそう言うなか、奏 はそう言いながら一同から距離を取る。
「Croitzal ronzell Gungnir zizzl 」
パキィィィンッ!!
奏 がそう聖詠を歌った瞬間、奏 は生前の奏が身に纏っていたものと全く同じガングニールを身に纏う。
「えぇっ!?」
「!?ガングニール……それにその聖詠は……っ!?」
「どちらも奏の……っ!?」
「これであたしが『奏』だって証明になったか?」
パァァァ
響と風鳴司令、翼の三人がそう困惑の声を上げるなか、奏 はそう確認しながらガングニールを解除し、姿も『奏』から紫がかった黒髪に薄紅の瞳、身長155の少女の姿に変わる。
(奏の姿になれるだけでなく、性別自体が自由自在か……)
「あぁ……君が奏の生まれ変わりだという話を信じよう……よく戻ってきてくれた……」
「まぁ、俺が『奏』としての記憶を思い出したのはついこの間のことだけどな……」
「でも、奏さん。なんでガングニールまで纏えたんですか?」
「見る限り、ペンダントしてないデスよね?」
笑顔でそう言う風鳴司令にそう言う燐に対し、響と切歌は首を傾げながらそう尋ねる。
「あぁ、あの時 、ガングニールを纏ったまま跡形もなく逝っちまったからか、俺自身の『魂』にガングニールが混ざってるみたいでな……それに俺は諸事情で能力 を使って槍を取り込んでたからそれを触媒にしてガングニールをシンフォギアとして顕現して纏うことができたって訳だ。」
「………ほぇ~………」
「全然わかりませんっ!!」
対する奏からの説明に切歌がそう呆けた声を上げるなか、響ははっきりとそう言う。
「はははっ!まぁ、俺はペンダントが無くてもガングニール限定で身に纏える存在だと思ってもらえば良いよ。」
「ところでLiNKER は大丈夫なのか?生前、『奏』はLiNKERを使っていたが……」
「あぁ、それも大丈夫だぜ。ダンナ。俺はネビュラガスを取り込んでいて、それがLiNKERの代わりになってくれてんだ。」
「?ネビュラガス?」
『?』
燐が口にした『ネビュラガス』という単語に対し、そう言う風鳴司令を始めとする『SONG』の面々は首を傾げる。
「あぁ、ネビュラガスっていうのは―――」
対する燐はそう言いながらネビュラガスやビルド系ライダーのこと、切歌のピンチを救う際に変身していた仮面の戦士、仮面ライダーベスティアのこと等を説明した。
「で、ここでどうやって証明するんだ?」
移動した後、クリスがそう尋ねる。
「まぁ、『百聞は一見に如かず』ってな。」
パァァァ
『!?』
対する燐が悪戯っ子のような笑みを浮かべながらそう答えた瞬間、燐の姿が光に包まれながらその姿を変えていく。
「なっ!?」
「えぇっ!?」
「なんだとっ!?」
「かな……で……」
「………」
次の瞬間、燐の姿が赤いボサボサ髪で親鳥の翼のような髪型をした十七歳くらいの少女……風鳴司令や翼のよく知る、生前の天羽奏その人の姿へと変わる。
「これは錬金術によるもの……ではなさそうですね……」
「あぁ、これはあたしが転生した後に覚醒して得た
興味深そうに観察しながらそう言うエルフナインに対し、
「マジでなんでもありか……異世界って……」
「まぁ、これだけじゃあまだ足りねぇよな……」
クリスが頭を抱えながらそう言うなか、
「
パキィィィンッ!!
「えぇっ!?」
「!?ガングニール……それにその聖詠は……っ!?」
「どちらも奏の……っ!?」
「これであたしが『奏』だって証明になったか?」
パァァァ
響と風鳴司令、翼の三人がそう困惑の声を上げるなか、
(奏の姿になれるだけでなく、性別自体が自由自在か……)
「あぁ……君が奏の生まれ変わりだという話を信じよう……よく戻ってきてくれた……」
「まぁ、俺が『奏』としての記憶を思い出したのはついこの間のことだけどな……」
「でも、奏さん。なんでガングニールまで纏えたんですか?」
「見る限り、ペンダントしてないデスよね?」
笑顔でそう言う風鳴司令にそう言う燐に対し、響と切歌は首を傾げながらそう尋ねる。
「あぁ、
「………ほぇ~………」
「全然わかりませんっ!!」
対する奏からの説明に切歌がそう呆けた声を上げるなか、響ははっきりとそう言う。
「はははっ!まぁ、俺はペンダントが無くてもガングニール限定で身に纏える存在だと思ってもらえば良いよ。」
「ところで
「あぁ、それも大丈夫だぜ。ダンナ。俺はネビュラガスを取り込んでいて、それがLiNKERの代わりになってくれてんだ。」
「?ネビュラガス?」
『?』
燐が口にした『ネビュラガス』という単語に対し、そう言う風鳴司令を始めとする『SONG』の面々は首を傾げる。
「あぁ、ネビュラガスっていうのは―――」
対する燐はそう言いながらネビュラガスやビルド系ライダーのこと、切歌のピンチを救う際に変身していた仮面の戦士、仮面ライダーベスティアのこと等を説明した。