前世の記憶
『SONG』、司令室・・・
「どうもぉー。俺は御劔燐。さっきの船の時に切歌と調にも名乗ったけど、そこにいるセッテと雪那と同じ異世界人。よろしくぅー。」
「いや、ぶっちゃけ過ぎだろっ!!」
切歌と調と共に『SONG』の司令室にまで来た後、改めてそう自己紹介する燐に対し、クリスがそうツッコミを入れる。
「ふむ……俺はここ、『SONG』の司令を任されている風鳴弦十郎だ……先程、二体目の巨人型アルカノイズを倒し、切歌君を助けてくれたこと、礼を言う……」
「気にすんなよ、弦十郎のダンナ 。」
「!?その呼び方は……っ!?」
燐が口にした『弦十郎のダンナ』という単語に対し、風鳴司令はそう反応しながら困惑の表情を浮かべる。
「あ。つい前世 での呼び方しちまった……」
「?どういうこと?」
そんな風鳴司令の反応を見て燐がそう言うなか、響は首を傾げながらそう言う。
「あぁ~、別に隠す気はなかったし、信じてくれるかどうかもわからないけど……俺は『天羽 奏 』の生まれ変わりでもあるんだ。」
「「「えぇっ!?」」」
「なんだと……っ!?」
「マジかっ!?」
「!?奏の……生まれ変わりっ!?」
燐が奏の生まれ変わりという事実に対し、切歌と調、響、風鳴司令、クリス、翼の六人はそう困惑の声を上げる。
奏のことをよく知る、二課時代からの職員の面々も同じように驚愕しながら燐を見つめる。
「ねぇ。天羽奏って確か……」
「はい。ガングニールの装者で響さんの前任者。で、翼さんのパートナーでもあった方です……三年前の事件で亡くなったと聞きましたが……」
「……御劔燐って言ってたかしら……」
マリアとエルフナインがそう話をするなか、スィン博士がそう燐に話しかける。
「………」
(え?なんでノゾミの母親のスィンがここにいんだ?)
(燐さん、その人はこの世界のスィンさんです。)
(因みに『ウェズぺリア』でノゾミさんとは母娘 であることは彼女には内緒のままなので上手く話を合わせて下さい。)
そんなスィン博士を見て内心、そう思いながら首を傾げる燐に対し、セッテと雪那がすぐさま“念話”でそう話をする。
(あ。そうなのか……っていうかノゾミは?一緒じゃねぇのか?)
(ノゾミは南極での戦闘で魔力とNSを使い果たして、今は『SONG 』で宛がわれた部屋で療養中です。)
(あぁ~、また、やったのか………)
(今はホッピーさんに看て貰ってます。)
(あぁ、彼奴 、元々看護師もしていたバグスターだったもんな……)
「あぁ、自己紹介がまだだったわね……私は中村スィン。国連の南極支部の支部長で今はここにいる相方の梨紗と一緒に『SONG 』でアヌンナキと呼ばれる存在についての分析調査をしている科学者よ。」
「よろしく。」
燐とセッテ、雪那の三人が“念話”でそう話をするなか、スィン博士と、切歌達が戦っている最中で司令室にきた梨紗博士の二人は改めてそう自己紹介をする。
(っていうことはここには梨紗もいるのか……)
「よろしく。スィン博士と梨紗博士って呼べば良いかな?」
「好きに呼んでくれて構わないわ。それで、さっきの貴方の話を纏めると、貴方は彼女達と同じ異世界に転生した天羽奏本人って認識をすれば良いのかしら?」
「うーん……正確には生まれ変わりの生まれ変わりでしかも生まれ変わった先はノゾミ達とは別の魔法世界なんだけど……面倒だから、そういう解釈で良いよ。」
「面倒って……」
「……本当に奏……なのか?」
スィン博士からの質問にそう答える燐にクリスが呆れるなか、翼が未だに信じられないといった表情でそう尋ねる。
「……翼。相変わらずの汚部っ!?」
対する燐は証明も兼ねてそう尋ねようとする。
が、言葉の最中に翼に速攻で口を塞がれる。
「「?」」
((((あ。奏(さん)本人だ……この人………))))
「(小声)ちょっ、なんでそのこと を……っ!?本当に奏なのっ!!?」
「むぐぐぐ……」
その様子にスィン博士と梨紗博士は首を傾げ、響と風鳴司令、マリアと緒川の四人がそう確信するなか、顔を真っ赤にした翼がそう尋ねる。
「え~と……どうかしたのかしら?」
「い、いえっ!なにもっ!!……(小声)ねぇ。あのこと 以外で貴方が奏だという証明はできないの?」
首を傾げながらそう尋ねるスィン博士にそう答えながら、小声で燐にそう尋ねながら翼は手を離す。
「ぷはぁ……まぁ、ないこともないけど……『SONG 』って二課の時と同じように訓練場はあるかい?」
(二課のことも知っている……)
「あぁ、あるぞ。そこでなら君が奏だという証明ができるという訳か。」
「あぁ……」
「じゃあ、移動しましょうか。」
そう言う梨紗博士の言葉により、一同は一旦特殊訓練場へと移動した。
「どうもぉー。俺は御劔燐。さっきの船の時に切歌と調にも名乗ったけど、そこにいるセッテと雪那と同じ異世界人。よろしくぅー。」
「いや、ぶっちゃけ過ぎだろっ!!」
切歌と調と共に『SONG』の司令室にまで来た後、改めてそう自己紹介する燐に対し、クリスがそうツッコミを入れる。
「ふむ……俺はここ、『SONG』の司令を任されている風鳴弦十郎だ……先程、二体目の巨人型アルカノイズを倒し、切歌君を助けてくれたこと、礼を言う……」
「気にすんなよ、
「!?その呼び方は……っ!?」
燐が口にした『弦十郎のダンナ』という単語に対し、風鳴司令はそう反応しながら困惑の表情を浮かべる。
「あ。つい
「?どういうこと?」
そんな風鳴司令の反応を見て燐がそう言うなか、響は首を傾げながらそう言う。
「あぁ~、別に隠す気はなかったし、信じてくれるかどうかもわからないけど……俺は『
「「「えぇっ!?」」」
「なんだと……っ!?」
「マジかっ!?」
「!?奏の……生まれ変わりっ!?」
燐が奏の生まれ変わりという事実に対し、切歌と調、響、風鳴司令、クリス、翼の六人はそう困惑の声を上げる。
奏のことをよく知る、二課時代からの職員の面々も同じように驚愕しながら燐を見つめる。
「ねぇ。天羽奏って確か……」
「はい。ガングニールの装者で響さんの前任者。で、翼さんのパートナーでもあった方です……三年前の事件で亡くなったと聞きましたが……」
「……御劔燐って言ってたかしら……」
マリアとエルフナインがそう話をするなか、スィン博士がそう燐に話しかける。
「………」
(え?なんでノゾミの母親のスィンがここにいんだ?)
(燐さん、その人はこの世界のスィンさんです。)
(因みに『ウェズぺリア』でノゾミさんとは
そんなスィン博士を見て内心、そう思いながら首を傾げる燐に対し、セッテと雪那がすぐさま“念話”でそう話をする。
(あ。そうなのか……っていうかノゾミは?一緒じゃねぇのか?)
(ノゾミは南極での戦闘で魔力とNSを使い果たして、今は『
(あぁ~、また、やったのか………)
(今はホッピーさんに看て貰ってます。)
(あぁ、
「あぁ、自己紹介がまだだったわね……私は中村スィン。国連の南極支部の支部長で今はここにいる相方の梨紗と一緒に『
「よろしく。」
燐とセッテ、雪那の三人が“念話”でそう話をするなか、スィン博士と、切歌達が戦っている最中で司令室にきた梨紗博士の二人は改めてそう自己紹介をする。
(っていうことはここには梨紗もいるのか……)
「よろしく。スィン博士と梨紗博士って呼べば良いかな?」
「好きに呼んでくれて構わないわ。それで、さっきの貴方の話を纏めると、貴方は彼女達と同じ異世界に転生した天羽奏本人って認識をすれば良いのかしら?」
「うーん……正確には生まれ変わりの生まれ変わりでしかも生まれ変わった先はノゾミ達とは別の魔法世界なんだけど……面倒だから、そういう解釈で良いよ。」
「面倒って……」
「……本当に奏……なのか?」
スィン博士からの質問にそう答える燐にクリスが呆れるなか、翼が未だに信じられないといった表情でそう尋ねる。
「……翼。相変わらずの汚部っ!?」
対する燐は証明も兼ねてそう尋ねようとする。
が、言葉の最中に翼に速攻で口を塞がれる。
「「?」」
((((あ。奏(さん)本人だ……この人………))))
「(小声)ちょっ、なんで
「むぐぐぐ……」
その様子にスィン博士と梨紗博士は首を傾げ、響と風鳴司令、マリアと緒川の四人がそう確信するなか、顔を真っ赤にした翼がそう尋ねる。
「え~と……どうかしたのかしら?」
「い、いえっ!なにもっ!!……(小声)ねぇ。
首を傾げながらそう尋ねるスィン博士にそう答えながら、小声で燐にそう尋ねながら翼は手を離す。
「ぷはぁ……まぁ、ないこともないけど……『
(二課のことも知っている……)
「あぁ、あるぞ。そこでなら君が奏だという証明ができるという訳か。」
「あぁ……」
「じゃあ、移動しましょうか。」
そう言う梨紗博士の言葉により、一同は一旦特殊訓練場へと移動した。