骸を狙う者
洋上、上空・・・
「あぁ~、危なかった……転移させてくれるのはありがたいけど、何もない海の上はないだろ………」
その頃、トーマス・ホイットモアから離れた位置の上空にて、ざんばらに切られた短い黒髪に黒い瞳、白いワイシャツに黒いズボン、白衣を着た少年が軽く愚痴りながら、背中から生やした悪魔のような羽 で飛行していた。
「しかし、まさかこんな形 でこの世界 に帰る ことになるとはな……翼……元気にしてっかな………」
少年がそう言いながら飛行するなか、
「ッ!?」
煙を上げるトーマス・ホイットモアが目に入る。
「ッ!!」
ドンッ!!
次の瞬間、少年は飛行スピードを上げ、トーマス・ホイットモアに向かっていく。
『スクラッシュドライバー!!』
腰に青いドライバー、『スクラッシュドライバー』を装着しながら……
『トーマス・ホイットモア』、船内・・・
「……あの子は何処に……」
そんな少年が向かう先であるトーマス・ホイットモアの船内では、切歌と一緒に飛び込んだ調が切歌とは手分けしてエルザの行方を追っていた。
「………」
「ッ!?」
ガラララ……ッ!!
そんななか、調から見て左の通路から右の通路へと駆けていくエルザを発見する。
「鬼ごっこならシュルシャガナでっ!!」
調はそう言いながら、両足のローラーで駆けて追跡を開始する。
『『・・・』』
「ッ!?」
ヒュルルルルルルルッ×2!!
バシィィィィィンッ!!
「きゃあああああああっ!?」
が、左の通路に身を隠していた二体の人型アルカノイズからの奇襲を受けてしまう。
「アタッチメント!!」
シュルルルルルッ!!
ガシィィィンッ!!
エルザがそう言った瞬間、手に持っていた小さめのスーツケースの中から先が尖 った黒いコードのようなものが飛び出し、接続するかのようにエルザの臀部 に突き刺さる。
後から出てきたコードのもう片方の先は赤い爪先の黒い鉤爪のようになっている。
「“ネイル”!ぶち抜くでありますっ!!」
「!?」
ドカァァァンッ!!
次の瞬間、エルザは装着したテールユニット、『ネイル』を尻尾のように操作し、調のどてっ腹に食らわせる。
「がは……っ!?」
別通路・・・
ドカァァァンッ!!
「!?調……っ!!」
遠くから聞こえてきた音に切歌はそう言いながら立ち止まる。
ドカァァァンッ!!
「デェスッ!?」
が、その瞬間、近くの壁から縦回転しながらイモムシ型アルカノイズが飛び出してくる。
そうして空いた穴の向こうからは大量の人型アルカノイズも向かってくる。
「ッ……今更ノイズが何体来たところで」
ガキィンッ!
「へ?」
向かってくる人型アルカノイズ達を切歌はそう言いながら迎え撃とうとする。
が、振り上げたアームドギアの大鎌の刃が天井の角の隙間に挟まってしまう。
「デェェェェェスッ!?」
『『『・・・』』』
一瞬身動きが封じられた切歌に人型アルカノイズ達が向かっていく。
「デェェェェェスッ!?」
「あぁ~、危なかった……転移させてくれるのはありがたいけど、何もない海の上はないだろ………」
その頃、トーマス・ホイットモアから離れた位置の上空にて、ざんばらに切られた短い黒髪に黒い瞳、白いワイシャツに黒いズボン、白衣を着た少年が軽く愚痴りながら、背中から生やした
「しかし、まさか
少年がそう言いながら飛行するなか、
「ッ!?」
煙を上げるトーマス・ホイットモアが目に入る。
「ッ!!」
ドンッ!!
次の瞬間、少年は飛行スピードを上げ、トーマス・ホイットモアに向かっていく。
『スクラッシュドライバー!!』
腰に青いドライバー、『スクラッシュドライバー』を装着しながら……
『トーマス・ホイットモア』、船内・・・
「……あの子は何処に……」
そんな少年が向かう先であるトーマス・ホイットモアの船内では、切歌と一緒に飛び込んだ調が切歌とは手分けしてエルザの行方を追っていた。
「………」
「ッ!?」
ガラララ……ッ!!
そんななか、調から見て左の通路から右の通路へと駆けていくエルザを発見する。
「鬼ごっこならシュルシャガナでっ!!」
調はそう言いながら、両足のローラーで駆けて追跡を開始する。
『『・・・』』
「ッ!?」
ヒュルルルルルルルッ×2!!
バシィィィィィンッ!!
「きゃあああああああっ!?」
が、左の通路に身を隠していた二体の人型アルカノイズからの奇襲を受けてしまう。
「アタッチメント!!」
シュルルルルルッ!!
ガシィィィンッ!!
エルザがそう言った瞬間、手に持っていた小さめのスーツケースの中から先が
後から出てきたコードのもう片方の先は赤い爪先の黒い鉤爪のようになっている。
「“ネイル”!ぶち抜くでありますっ!!」
「!?」
ドカァァァンッ!!
次の瞬間、エルザは装着したテールユニット、『ネイル』を尻尾のように操作し、調のどてっ腹に食らわせる。
「がは……っ!?」
別通路・・・
ドカァァァンッ!!
「!?調……っ!!」
遠くから聞こえてきた音に切歌はそう言いながら立ち止まる。
ドカァァァンッ!!
「デェスッ!?」
が、その瞬間、近くの壁から縦回転しながらイモムシ型アルカノイズが飛び出してくる。
そうして空いた穴の向こうからは大量の人型アルカノイズも向かってくる。
「ッ……今更ノイズが何体来たところで」
ガキィンッ!
「へ?」
向かってくる人型アルカノイズ達を切歌はそう言いながら迎え撃とうとする。
が、振り上げたアームドギアの大鎌の刃が天井の角の隙間に挟まってしまう。
「デェェェェェスッ!?」
『『『・・・』』』
一瞬身動きが封じられた切歌に人型アルカノイズ達が向かっていく。
「デェェェェェスッ!?」