行き着く先は・・・

「うぇっ!?」

「!?おかしいわね。私達はここが何処かどころか自己紹介もしてないのに……」

「おまえら……なんであたしらのこと知ってんだ?」

そんな二人に対し、響が驚きの声を上げるなか、マリアとクリスは真剣な表情でそう言う。

「え?」

「!?」

(もしかしたら……)

「すいません。『ギャラルホルン』という単語をご存知ですか?」

そんな三人に対し、雪那は冷静にそう尋ねる。

「ギャラルホルンだと!?」

「うわっ!?」

「どうした!?オッサン!急に!?」

すると次の瞬間、風鳴司令がそう言いながら入ってくる。

「司令。何か知ってるの?」

「あぁ。ギャラルホルンは了子君ことフィーネがルナアタック事変を起こすずっと前から発見され、我々によって保管されていた、装者のみを平行世界への行き来を可能にさせる完全聖遺物だ。」

首を傾げながらそう尋ねるマリアに対し、風鳴司令は真剣な表情でそう答える。

「平行世界って……」

「マジかよ!?」

「無論、ギャラルホルンの存在は俺と緒川、藤堯ふじたか友里ともさと、最近、研究に参加したエルフナイン君と……生前、実際にギャラルホルンの“力”で平行世界に調査しに行ってくれた奏しか知らない……」

「奏さんが!?」

「……何故、君がギャラルホルンの存在を知っているんだ?」

響達三人にギャラルホルンについて、説明した後、風鳴司令は真剣な表情でそう雪那に尋ねる。

「……信じてもらえないかもしれませんが………」

対する雪那はそう言いながら『ウェズペリア』のこと、魔法のこと、仮面ライダーのこと、『時空管理局』のこと、別次元の『地球』からギャラルホルンできて知り合った響さん達のこと、元いた世界で遺跡を調査していた最中に謎の光に巻き込まれて気が付いたらこちらで保護されていたということを説明した。
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