罪と罰

梨紗博士の夢の中・・・

ズバァァァンッ!!

ズドドドドドドドォォォンッ!!

(これは……一体……!?)

時間帯は夜なのか、辺りが暗いなか、目の前である人は斬られ、ある人は撃たれ、ある人は消滅していく光景に梨紗博士は戸惑う。

『おまえを殺す。』

(!?)

そんななか、聞こえてきた、自分が知っているものよりも冷たくなった、自分が一番聴きたかった者の声……

(ヒイ)

ズガアアアァァァンッ!!

その声に梨紗博士が振り向くもつかの間、梨紗博士は放たれた山吹色の奔流に呑み込まれた……

現実、『SONG』、梨紗博士の部屋・・・

「ハッ!!」

警報が鳴り響く少し前、『SONG』で割り当てられた自室のベッドの上で梨紗博士は飛び起きる。

その額から尋常じゃない汗が滲み出ている。

「………私達の、敗北………あの人が生きていて………私を殺す?………それがあなたが予測した未来だというの?………ゼロ」

ヴィーッ!!ヴィーッ!!

「!?」

次の瞬間、梨紗博士は膝を抱え込むように蹲りながらそう呟くなか、艦内に警報が鳴り響いた。
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