小さくなった新たな仲間
「そこは先輩とマリアで良いんじゃねぇか?なついてるし、餌を食べさせらせてるし。」
「私達がか?」
「頼めるか?翼、マリア君。」
「……わかりました。」
「えぇ、任せて頂戴。」
「では、狼の名前を考えないといけませんね。」
「あ。名前でしたら私が事前にテレパシーで確認しておきました。その狼の名前は千景 。因みに性別は♀です。」
「なるほど………」
「これから暫くの間、よろしくな。千景。」
「アンッ!!」
「私達もするデェース!!」
「マリア達ばかりズルい!!」
「切歌!?調!?」
そんななか、そう言い出す二人に対し、マリアはそう驚きの声を上げる。
「まぁ、そこの二人だけで面倒をみるにも任務やら訓練やらでずっと一緒にいられる訳じゃないし……基本的には翼とマリアの二人が面倒をみて、その二人が任務や訓練で不在の間は『SONG』の手の空いている者が面倒をみるってことで良いんじゃないかしら?」
「なるほど!ナイスアイデアデス!!」
「うん!それなら皆で狼さんのお世話ができるね。」
直後、梨紗博士が提案した解決法に切歌と調が納得する。
「まぁ、それが普通だけどな。先輩とマリアを指名したあたしも最初から先輩達に押しつけるつもりなんかなかったし……」
「とりあえず、狼に関してもこれで終わり……ね……」
「っと。」
クリスがそう言うなか、そう言いながら、気を失いながら倒れそうになる梨紗博士を、スィン博士が寸でのところで受け止める。
「梨紗博士!?」
「どうしたんですか!?」
「心配しないで。私達を支援するのに使用した『ZERO-SYSTEM』の負荷で気を失っただけよ。」
それを見てそう困惑の声を上げる響とノゾミに対し、スィン博士は冷静にそう説明する。
「そ、そうですか……」
「風鳴司令。梨紗を休ませたいので退席しても良いかしら?」
「あぁ、お二人とも、今回の任務で尽力なさってくれた身。十分にお休みください。」
「ありがとう。」
そうしてスィン博士は気絶した梨紗博士を連れて、その場を後にする。
「会議はこれで終わりだ。皆も日本に無事に着くまでの間、各々の部屋で英気を養っていてくれ。」
「わかりました!!」
「ノゾミ。」
「うん。」
その後、そう言う風鳴司令に響がそう言うなか、ノゾミはセッテの手を借りながらその場を後にしようとする。
「あ。ノゾミ。ちょっと良いか?」
「?なんですか?翼さんッ!?」
そんななか、翼がそう言いながらノゾミの左頬に手を当てる。
「あ、あの……」
「……やはりな……」
「?翼?」
「「「「?」」」」
突然のことに戸惑うノゾミを他所に、何かを確信したようにそう言う翼の様子にマリア達は首を傾げる。
「ノゾミ。その左目……
……本当は見えていないな?」
「私達がか?」
「頼めるか?翼、マリア君。」
「……わかりました。」
「えぇ、任せて頂戴。」
「では、狼の名前を考えないといけませんね。」
「あ。名前でしたら私が事前にテレパシーで確認しておきました。その狼の名前は
「なるほど………」
「これから暫くの間、よろしくな。千景。」
「アンッ!!」
「私達もするデェース!!」
「マリア達ばかりズルい!!」
「切歌!?調!?」
そんななか、そう言い出す二人に対し、マリアはそう驚きの声を上げる。
「まぁ、そこの二人だけで面倒をみるにも任務やら訓練やらでずっと一緒にいられる訳じゃないし……基本的には翼とマリアの二人が面倒をみて、その二人が任務や訓練で不在の間は『SONG』の手の空いている者が面倒をみるってことで良いんじゃないかしら?」
「なるほど!ナイスアイデアデス!!」
「うん!それなら皆で狼さんのお世話ができるね。」
直後、梨紗博士が提案した解決法に切歌と調が納得する。
「まぁ、それが普通だけどな。先輩とマリアを指名したあたしも最初から先輩達に押しつけるつもりなんかなかったし……」
「とりあえず、狼に関してもこれで終わり……ね……」
「っと。」
クリスがそう言うなか、そう言いながら、気を失いながら倒れそうになる梨紗博士を、スィン博士が寸でのところで受け止める。
「梨紗博士!?」
「どうしたんですか!?」
「心配しないで。私達を支援するのに使用した『ZERO-SYSTEM』の負荷で気を失っただけよ。」
それを見てそう困惑の声を上げる響とノゾミに対し、スィン博士は冷静にそう説明する。
「そ、そうですか……」
「風鳴司令。梨紗を休ませたいので退席しても良いかしら?」
「あぁ、お二人とも、今回の任務で尽力なさってくれた身。十分にお休みください。」
「ありがとう。」
そうしてスィン博士は気絶した梨紗博士を連れて、その場を後にする。
「会議はこれで終わりだ。皆も日本に無事に着くまでの間、各々の部屋で英気を養っていてくれ。」
「わかりました!!」
「ノゾミ。」
「うん。」
その後、そう言う風鳴司令に響がそう言うなか、ノゾミはセッテの手を借りながらその場を後にしようとする。
「あ。ノゾミ。ちょっと良いか?」
「?なんですか?翼さんッ!?」
そんななか、翼がそう言いながらノゾミの左頬に手を当てる。
「あ、あの……」
「……やはりな……」
「?翼?」
「「「「?」」」」
突然のことに戸惑うノゾミを他所に、何かを確信したようにそう言う翼の様子にマリア達は首を傾げる。
「ノゾミ。その左目……
……本当は見えていないな?」