棺を護りしもの
南極・・・
「「「「「「「ウゥ……ッ!!」」」」」」」
『………』
七匹に増えて『棺』を取り囲んだ後、イレギュラーな狼は『棺』を威嚇する。
ズガアアアァァァンッ!!
「「「「「「「!?」」」」」」」
が、次の瞬間、『棺』から放たれた衝撃波に吹き飛ばされ、七匹の内、三匹の分身が消滅する。
「グッ……」スタッ
「狼さん!!」
「大丈夫デスか!?」
吹き飛ばされた後、本体を含む四匹が上手く着地するなか、そう言う調と切歌を始めとする九人のシンフォギア装者が戻ってくる。
(あの……千景 ……さん?)
(千景 ?誰かしら?私は千景 よ……)
(千景 さん………)
パァァァ……
合流した後、雪那と大狼、千景 が念話でそう話をするなか、『棺』にエネルギーが集束していく。
「あっ!なんか充電してるデス!!」
「またさっきみたいに衝撃波でもぶっ放す気か?」
『総員後退!巻き込まれるぞ!!』
「ウォォォォォンッ!!」
「狼さん!?」
通信越しに風鳴司令がそう指示するなか、千景は遠吠えしながら、再び七匹に増えながら『棺』を取り囲む。
「あいつ、何をッ!?」
「「「「「「「「!?」」」」」」」」
パァァァ……ッ!!
次の瞬間、七匹の千景は『棺』を結界に閉じ込める。
「結界!?」
「まさか……魔法!?」
(衝撃破は私が抑えるわ。その隙にこのデカブツを止めなさい。)
「「「「「「「!?」」」」」」」
「うぇっ!?」
「な、なに!?」
七匹の千景が展開した結界を見て、響とマリアがそう言うなか、千景は念話で装者全員にそう促してくる。
「え?なに?頭の中で声が聞こえる……?」
「まさか、テレパシーってやつデスか!?」
(良いから早くしなさい!そう長くは持たないわよ!!)
「とは言っても……」
「今までの猛攻を受けてやっと皹が入る程の硬いあの装甲……」
「どう撃ち抜けば………」
『S2CAよ、S2CAを使いなさい。』
「「「「「「「「!?」」」」」」」」
「!?スィン博士!?」
ノゾミ、セッテ、雪那の三人がそう言うなか、ヘリの中で目を覚ましたスィン博士からそう言う通信が入ってくる。
『スィン。もう大丈夫なの?』
『えぇ。状況も大体把握したわ。』
(雪那。S2CAって確か……)
(はい。響さん達が編み出した、絶唱の重奏による集束技です。)
『梨紗、S2CAで破れる?』
『ZEROの予測だと行けるわ。でも、行けるのは今の間だけよ。急いで!!』
セッテと雪那が念話でそう話をするなか、通信越しにそう尋ねるスィン博士に対し、すぐさまZEROで予測を出した梨紗博士はそう答える。
「S2CAをやるとしても、誰を中心にするべきかしら?」
「っ、あれだけの攻撃で皹 が入っています。ここは貫通性と火力を重視すべきかと。」
「となると雪音だな、頼むぞ。」
「あぁ!任せてくれ!先輩!!」
そうして話し合いが纏まった九人の装者達は縦三列の横三列の陣形を組む。
「そういえば、貴女達はS2CAの経験は?」
「記録は何度か見せてもらいましたが……」
「恥ずかしながら実践は初めてです。」
陣形を組んだ後、そう尋ねるマリアに対し、セッテと雪那はそう答える。
「ですが、ついていってみせます!!」
「私達の周りにも歌姫はいましたし、私達も装者ですから!!」
「そう……ノゾミは大丈夫かしら?」
「私は……」
(自分を許せてないのに……私にできるのかな……)
そう言う雪那とセッテの言葉を聞いた後、そう尋ねるマリアに対し、ノゾミはそう思いながら不安げな表情を浮かべる。
「大丈夫だよ。ノゾミ。」
「え?」
「私達を信じて。」
「私達は貴女を信じています。ですから、」
「「ノゾミ(貴女)も自分を信じて!!」」
「セッテ……雪那ちゃん……」
優しい笑顔でそう言う二人の言葉にノゾミは胸が温かくなる……
(まだ自分を許せてないけど、二人が信じてくれるなら……今は信じる!!)
「どうやら迷いは消えたようだな。」
「えぇ。」
「では、いくぞ!!」
「「「「「「はい!!」」」」」」
「えぇ!!」
「あぁ!!」
「「「「「「「「「Gatradis babel ziggurat edenal…」」」」」」」」」
そうして九人の装者は息を合わせて一斉に唱い始める。
「「「「「「「「「Emustolronzen fine el baral zizzi…」」」」」」」」」
九人の装者が唱う絶唱によってフォニックゲインが高まっていく。
「「「「「「「「「Gatradis babel ziggurat edenal…
Emustolronzen fine el zizzi…」」」」」」」」」
パァァァ………
次の瞬間、虹色の光の架け橋が九人の胸元を繋ぎ、大きな円を描く。
「雪音に“力”を!!」
そう言う翼を始めとする八人の装者が掌をクリスに向けた瞬間、光がクリスに集束する。
クリスはアームドギアを大きな弓に変形させ、集束した光は矢の形状にして構える。
『中央を狙って、そこが一番脆くダメージを与えやすいわ。』
通信越しにそう言う梨紗博士の言葉を受け、クリスは結界内で自らの衝撃波でダメージを受けている『棺』の中央に狙いを定める。
「いっけぇぇぇぇぇっ!!!」
シュパアアアァァァンッ!!
ズガアアアァァァンッ!!
次の瞬間、クリスが放った虹色の光矢は千景の結界ごと『棺』を大きく穿ち、貫く。
ズズゥゥゥンッ!!
次の瞬間、『棺』は仰向けに倒れ、完全に停止した。
「「「「「「「ウゥ……ッ!!」」」」」」」
『………』
七匹に増えて『棺』を取り囲んだ後、イレギュラーな狼は『棺』を威嚇する。
ズガアアアァァァンッ!!
「「「「「「「!?」」」」」」」
が、次の瞬間、『棺』から放たれた衝撃波に吹き飛ばされ、七匹の内、三匹の分身が消滅する。
「グッ……」スタッ
「狼さん!!」
「大丈夫デスか!?」
吹き飛ばされた後、本体を含む四匹が上手く着地するなか、そう言う調と切歌を始めとする九人のシンフォギア装者が戻ってくる。
(あの……
(
(
パァァァ……
合流した後、雪那と大狼、
「あっ!なんか充電してるデス!!」
「またさっきみたいに衝撃波でもぶっ放す気か?」
『総員後退!巻き込まれるぞ!!』
「ウォォォォォンッ!!」
「狼さん!?」
通信越しに風鳴司令がそう指示するなか、千景は遠吠えしながら、再び七匹に増えながら『棺』を取り囲む。
「あいつ、何をッ!?」
「「「「「「「「!?」」」」」」」」
パァァァ……ッ!!
次の瞬間、七匹の千景は『棺』を結界に閉じ込める。
「結界!?」
「まさか……魔法!?」
(衝撃破は私が抑えるわ。その隙にこのデカブツを止めなさい。)
「「「「「「「!?」」」」」」」
「うぇっ!?」
「な、なに!?」
七匹の千景が展開した結界を見て、響とマリアがそう言うなか、千景は念話で装者全員にそう促してくる。
「え?なに?頭の中で声が聞こえる……?」
「まさか、テレパシーってやつデスか!?」
(良いから早くしなさい!そう長くは持たないわよ!!)
「とは言っても……」
「今までの猛攻を受けてやっと皹が入る程の硬いあの装甲……」
「どう撃ち抜けば………」
『S2CAよ、S2CAを使いなさい。』
「「「「「「「「!?」」」」」」」」
「!?スィン博士!?」
ノゾミ、セッテ、雪那の三人がそう言うなか、ヘリの中で目を覚ましたスィン博士からそう言う通信が入ってくる。
『スィン。もう大丈夫なの?』
『えぇ。状況も大体把握したわ。』
(雪那。S2CAって確か……)
(はい。響さん達が編み出した、絶唱の重奏による集束技です。)
『梨紗、S2CAで破れる?』
『ZEROの予測だと行けるわ。でも、行けるのは今の間だけよ。急いで!!』
セッテと雪那が念話でそう話をするなか、通信越しにそう尋ねるスィン博士に対し、すぐさまZEROで予測を出した梨紗博士はそう答える。
「S2CAをやるとしても、誰を中心にするべきかしら?」
「っ、あれだけの攻撃で
「となると雪音だな、頼むぞ。」
「あぁ!任せてくれ!先輩!!」
そうして話し合いが纏まった九人の装者達は縦三列の横三列の陣形を組む。
「そういえば、貴女達はS2CAの経験は?」
「記録は何度か見せてもらいましたが……」
「恥ずかしながら実践は初めてです。」
陣形を組んだ後、そう尋ねるマリアに対し、セッテと雪那はそう答える。
「ですが、ついていってみせます!!」
「私達の周りにも歌姫はいましたし、私達も装者ですから!!」
「そう……ノゾミは大丈夫かしら?」
「私は……」
(自分を許せてないのに……私にできるのかな……)
そう言う雪那とセッテの言葉を聞いた後、そう尋ねるマリアに対し、ノゾミはそう思いながら不安げな表情を浮かべる。
「大丈夫だよ。ノゾミ。」
「え?」
「私達を信じて。」
「私達は貴女を信じています。ですから、」
「「ノゾミ(貴女)も自分を信じて!!」」
「セッテ……雪那ちゃん……」
優しい笑顔でそう言う二人の言葉にノゾミは胸が温かくなる……
(まだ自分を許せてないけど、二人が信じてくれるなら……今は信じる!!)
「どうやら迷いは消えたようだな。」
「えぇ。」
「では、いくぞ!!」
「「「「「「はい!!」」」」」」
「えぇ!!」
「あぁ!!」
「「「「「「「「「Gatradis babel ziggurat edenal…」」」」」」」」」
そうして九人の装者は息を合わせて一斉に唱い始める。
「「「「「「「「「Emustolronzen fine el baral zizzi…」」」」」」」」」
九人の装者が唱う絶唱によってフォニックゲインが高まっていく。
「「「「「「「「「Gatradis babel ziggurat edenal…
Emustolronzen fine el zizzi…」」」」」」」」」
パァァァ………
次の瞬間、虹色の光の架け橋が九人の胸元を繋ぎ、大きな円を描く。
「雪音に“力”を!!」
そう言う翼を始めとする八人の装者が掌をクリスに向けた瞬間、光がクリスに集束する。
クリスはアームドギアを大きな弓に変形させ、集束した光は矢の形状にして構える。
『中央を狙って、そこが一番脆くダメージを与えやすいわ。』
通信越しにそう言う梨紗博士の言葉を受け、クリスは結界内で自らの衝撃波でダメージを受けている『棺』の中央に狙いを定める。
「いっけぇぇぇぇぇっ!!!」
シュパアアアァァァンッ!!
ズガアアアァァァンッ!!
次の瞬間、クリスが放った虹色の光矢は千景の結界ごと『棺』を大きく穿ち、貫く。
ズズゥゥゥンッ!!
次の瞬間、『棺』は仰向けに倒れ、完全に停止した。