補習と歯車と夢と・・・
ガタン…ガタン…
「美味しいぃーっ♪」
「本当……白玉入りで餡は甘すぎなくて……美味しい……」
時は経ち、一家団欒な家庭の灯りやまだまだ活気ある店の灯りが夜の街を彩るなか、そんな街並みや都内ランドマークの各所を一望できる大観覧車のゴンドラ内にて、響と未来は乗る前に購入したたい焼きに舌鼓 を打つ。
「そういえば、明後日だっけ?南極行くの。」
「うん。南極支部のスィンさんと梨紗さんから直接お願いされて、そのお手伝いにっ!!」
「この前の戦いが終わって漸 く落ち着いてきたのに大変だね……ノゾミちゃん達が『元の世界』に帰るのにも協力するんでしょ?」
「うんっ!まぁ、私はあんまり“力”になれないかもだけど、できる限りのことはするつもりっ!!」
「フフ……戦いが終わっても響は響だね。」
「?」
「常に困ってる誰かを助けることに一生懸命で……」
「えへへ……」
「私が困ってる時も助けてくれるのかしら?」
「それは勿論!未来なら超特急で助けるよっ!!」
「じゃあ……私が誰かを困らせていたら ………響ならどうする?」
「え……」
唐突にそう問いかける親友 の言葉に、響は思わず答えに詰まる。
「フフ……冗談だよ♪」
「もうっ……今のは意地悪だよ。未来………」
ドカァァァンッ!!
「「!?」」
そんななか、遠くに見える海上で派手な爆発が起きるのを目撃する。
「響……」
「うん……」
不安そうにそう言う未来に対し、響は真剣な表情で海上から上がる炎と煙を見ながらそう言った。
ランドマーク出入り口前・・・
キキィッ!!
大観覧車から降りてすぐさま急いでランドマークから出てきた響と未来の前に、一台の車が走ってきて停車する。
バタンッ!!
「乗って下さいっ!響さんっ!!未来さんもっ!!」
「「はいっ!!」」
停車した直後、運転席からそう言う緒川にそう答えながら、二人は車に乗り込む。
ブロロロ……ッ!!
二人を乗せた車は勢いよく『SONG』へと向かって走っていった。
『SONG』、司令室・・・
「先程、大型船舶に擬装した『SONG』の研究施設で爆発事故が発生した。」
「爆発事故!?」
「被害に遭った人とか大丈夫なんですか!?」
未来と緒川と共に駆けつけた響を含む、九人の装者が集結した後、そう切り出す風鳴司令に対し、ノゾミとセッテは困惑しながらそう尋ねる。
「幸い事故の発生地点付近に人がいなかったことと、事故の発生時におけるマニュアルに沿った迅速な避難行動のおかげで人的被害は一切出ていない。」
「爆発で発生した火災も海上保安庁との連携で先程、無事に鎮火されました。」
「そ、そうですか……」
「良かったぁ……」
「しかし、大型船舶に擬装した研究施設ですか……もしや、地上では扱えないような危険なものを……?」
対する風鳴司令と緒川からの説明にノゾミとセッテが胸を撫で下ろすなか、雪那は首を傾げながらそう尋ねた。
「美味しいぃーっ♪」
「本当……白玉入りで餡は甘すぎなくて……美味しい……」
時は経ち、一家団欒な家庭の灯りやまだまだ活気ある店の灯りが夜の街を彩るなか、そんな街並みや都内ランドマークの各所を一望できる大観覧車のゴンドラ内にて、響と未来は乗る前に購入したたい焼きに
「そういえば、明後日だっけ?南極行くの。」
「うん。南極支部のスィンさんと梨紗さんから直接お願いされて、そのお手伝いにっ!!」
「この前の戦いが終わって
「うんっ!まぁ、私はあんまり“力”になれないかもだけど、できる限りのことはするつもりっ!!」
「フフ……戦いが終わっても響は響だね。」
「?」
「常に困ってる誰かを助けることに一生懸命で……」
「えへへ……」
「私が困ってる時も助けてくれるのかしら?」
「それは勿論!未来なら超特急で助けるよっ!!」
「じゃあ……
「え……」
唐突にそう問いかける
「フフ……冗談だよ♪」
「もうっ……今のは意地悪だよ。未来………」
ドカァァァンッ!!
「「!?」」
そんななか、遠くに見える海上で派手な爆発が起きるのを目撃する。
「響……」
「うん……」
不安そうにそう言う未来に対し、響は真剣な表情で海上から上がる炎と煙を見ながらそう言った。
ランドマーク出入り口前・・・
キキィッ!!
大観覧車から降りてすぐさま急いでランドマークから出てきた響と未来の前に、一台の車が走ってきて停車する。
バタンッ!!
「乗って下さいっ!響さんっ!!未来さんもっ!!」
「「はいっ!!」」
停車した直後、運転席からそう言う緒川にそう答えながら、二人は車に乗り込む。
ブロロロ……ッ!!
二人を乗せた車は勢いよく『SONG』へと向かって走っていった。
『SONG』、司令室・・・
「先程、大型船舶に擬装した『SONG』の研究施設で爆発事故が発生した。」
「爆発事故!?」
「被害に遭った人とか大丈夫なんですか!?」
未来と緒川と共に駆けつけた響を含む、九人の装者が集結した後、そう切り出す風鳴司令に対し、ノゾミとセッテは困惑しながらそう尋ねる。
「幸い事故の発生地点付近に人がいなかったことと、事故の発生時におけるマニュアルに沿った迅速な避難行動のおかげで人的被害は一切出ていない。」
「爆発で発生した火災も海上保安庁との連携で先程、無事に鎮火されました。」
「そ、そうですか……」
「良かったぁ……」
「しかし、大型船舶に擬装した研究施設ですか……もしや、地上では扱えないような危険なものを……?」
対する風鳴司令と緒川からの説明にノゾミとセッテが胸を撫で下ろすなか、雪那は首を傾げながらそう尋ねた。