行き着く先は・・・

「そうですか………」

「それとこれはその梨紗博士から告げられた判断だが………ノゾミ君。君には今回の任務から外れるべきだと言われている………」

「!?ど、どうして………っ!!?」

「……梨紗さんがね、『話を聞いただけで倒れるようなら戦えない、別世界の私達と面識があるなら尚更、緊急事態に対処できない。』って言ってたの……」

風鳴司令から告げられた梨紗博士の判断に動揺するノゾミに対し、セッテは少し暗い表情でそう説明する。

「ッ………」

(確かに………もし、お母さんが目の前で………そう考えただけでも怖い………でも……でも…っ!!)

「だが、それはあくまで梨紗博士の判断だ。」

対するノゾミがそう思いながら葛藤するなか、風鳴司令は真剣な表情でそう言う。

「え?」

「『SONGここ』の一番の責任者である司令官は俺だ。俺は君自身の意思も尊重したい………」

「風鳴司令………」

「改めて聞かせてほしい。ノゾミ君……君自身はどうしたいのか………」
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