行き着く先は・・・

「なるほど……名字が一緒なことやスィン博士の容姿が君に似ていることからもしやと思っていたが、君は『ウェズペリア』におけるスィン博士と一翔隊長の娘だったのか………」

「はい。私にとっては大切な人達です………」

「……だとすると、これは君にとっては酷ではあると思うが………」

「?」

「……今回、スィン博士から依頼された任務についてだ……」

「ッ!!」

『ウェズペリア』での三人の関係について聞いた後、そう言う風鳴司令の言葉にノゾミは真剣な表情になる。

「任務の内容はこの世界における君の父親、一翔隊長を始めとする六人の調査隊が殉職したカストディアン……この世界では『創造主』、『神』に匹敵すると言われる存在が遺したと思われる古代遺跡の調査だ。今のところ、正式に参加が決まっているのは翼、マリア君、響君、クリス君、切歌君、調君、セッテ君、雪那君の八人の装者と遺跡内での案内役として自ら買って出たスィン博士の九人………」

「!?……梨紗さんは………?」

「彼女はあの身体だからな。俺と一緒に本部から指示を出すことになっている。」

この世界における一翔父親が命を散らした場所である古代遺跡の調査にスィン博士母親が参加するということに反応しながらもそう尋ねるノゾミに対し、風鳴司令はそう説明した。
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