行き着く先は・・・

???・・・

ザッ・・・ザッ・・・

何処か暗い道を濃い緑色の防寒具と黒いガスマスクで身を包み、護身用と思われる機関銃と何らかの機材を携行した六人の男達が各々が携帯しているランタンの灯りを頼りに進んでいく。

?……ここは?……あの人達は………?

「まさか、南極の氷の下にこんな道があったとはな……」

「どう見ても自然でできた道じゃないな……」

「壁に描かれているのは文字……でしょうか?」

「あぁ、後でスィンに解析してもらうが恐らく先史文明期よりも古い文字と診て良いだろうな。」

その光景を見て、朧気な意識でノゾミがそう首を傾げるなか、壁に描かれてある古代文字を見ながら首を傾げる隊員に対し、隊長は冷静にそう言う。

!?この声は……!!?

「後藤。センサーの反応はどうだ?」

「この先に基地で観測された高エネルギーの他に別のエネルギーの反応があります。」

隊長の声にノゾミが反応するなか、そう尋ねる隊長に対し、後藤隊員は機材の画面を確認しながらそう答える。

「別のエネルギーだと?」

「はい。反応が小さいことから恐らく高エネルギーの影に隠れて本部では確認できなかったのではないかと……」

首を傾げながらそう言う隊長に対し、後藤隊員はそう推測を述べる。

「……可能性はあるな……先にそっちを確認する。」

「「「「「了解!!」」」」」

そうして部隊が再び歩み進むなか、未だ暗いが拓けた場所に出る。

パシュッ!パアアアァァァンッ!!

隊長が照明弾を上空に撃ち出した瞬間、巨大な『棺』のようなものが灯りに照らされながら部隊の前に現れる。

「「「「………」」」」

「どうだ?後藤。」

「ハッ!どうやら高エネルギー源はあの棺のようです。」

その棺を見上げながら四人の隊員が息を飲むなか、そう尋ねる隊長に対し、後藤隊員は機材の画面を確認しながらそう答えた。
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