行き着く先は・・・

「あぁ、実は先日、発見されまして……偶々、装者である彼女達が所持されてました。それで話をしましたところ、自ら志願してくれました。国連にも連絡はしましたが……そちらに連絡がいくのが遅れてしまい、申し訳ない。」

そんな梨紗博士とスィン博士に対し、風鳴司令はそう言いながら頭を下げる。

「そう……一応名前を聞いておきましょうか……」

「えっと……ノゾミ……ノゾミ・ウォーター・・・・・……です……」

「黒原セッテです。」

輝原きはら雪那せつなと申します。」

梨紗博士に名前を聞かれた三人はそう自己紹介をする。

「ノゾミとセッテに雪那ね。よろしく……」

「あれ?ノゾミちゃんの名字は確かナカ

「バカッ!!」

バシッ!!

いたっ!?」

「?……それじゃあ、私達がここに来た事情の説明に入りましょうか……スィン……」

何故か・・・クリスに蹴られている響に首を傾げながら、梨紗博士はそうスィン博士に促す。

「……今から数ヵ月前、旧南極観測基地付近で高エネルギー反応が観測されました。」

ヴゥンッ!!

対するスィン博士がそう言った瞬間、モニターの画面が氷の大地―南極大陸にそびえ立つ基地―『旧南極観測基地』の画面に切り替わった。
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