『SONG』、ヘリポート・・・

バババババババババ・・・ッ！！

その頃、『SONG』のヘリポートに一機のヘリが着陸していた。

ガラッ！！

「………」

「お待ちしておりました！スィン博士！」

未だに回転するプロペラからの風圧に煽られながらヘリから降りてきた、水色のショートヘアに水色の瞳に眼鏡をした白衣姿の女性に対し、緒川はそう声を掛けながら駆け寄る。

「えぇ！梨紗！風があるから気を付けて！」

対する女性、スィン博士はそう言いながらヘリの中に手を差し出す。

「大丈夫よ！」

すると、中からスィン博士と同じ白衣姿の黒髪ポニーテールの女性がそう返事しながらスィン博士の手を取り、支えられながら降りてくる。

女性の白衣は右腕は通っているが、左腕は通っておらず、プロペラからの風に靡かせていて、右目にも黒い眼帯を付けていて、右手には杖が握られていた。

「お身体が悪いなか、お越しいただきありがとうございます！梨紗博士！」

「出迎えありがとう！案内してくれるかしら！？」

「はい！では、こちらへ！」

そうしてスィン博士と梨紗博士の二人は緒川の案内で『SONG』内へと入っていった。