行き着く先は・・・

「名もない戦士は無情の果てに
零れた涙が星になる
帰らぬ日々になにを売れるの
踏み出す歴史に祈りを込めて
選ばれし者だけが手にする力」

歌いながらノゾミは新しい“力”を手にしながらも己の未熟さ、“力”の在り方を痛感させられた『ジニア動乱』、その後に起きた、『『希望』とは何なのか』、『仲間の大切さ』を改めて気付かされた『『サマエルの匣』事件』を思い起こす。

(あの苦しくて辛い記憶を、思いを……私は抱え、セッテや雪那ちゃん、皆と一緒に前を向いて進んでいく。あの苦しみを、哀しさを、辛さも………捨てはしない、忘れはしない。絶対に………)

「傷だらけの両手で遥かな夢を描く
残酷な未来に愛があるなら取り戻せ!!」

「「「「いぇーい!!」」」」

「い、いぇーい……」

「光と自由の存在が戦火無双の勇気をくれるよ
沸き上がる本能のままに
真実さえ蹴散らして偶然でも勝ち抜いて
このまま弾けるように輝いてずっと…

現実いまと夢の狭間で
制御不能な感情が踊るよ
止まらない衝動のままに
運命さえ蹴飛ばして
限界でも生き抜いて
このまま奏でるように煌めいてずっと…」

セッテ、ポッピー、響、未来の四人はノリノリで、雪那は少し恥ずかしげで合いの手を打つなか、ノゾミは最後まで歌いきる。

パチパチパチパチ♪

「ノゾミちゃん、凄い!!」

「響や翼さん達と同じ装者って聞いてたけど、凄い上手!!」

「えへへ……ありがとうございます……」

♪~♪~

歌い終えた後、拍手しながらそう言う響と未来にノゾミが照れながらそう言うなか、次の曲が流れ出す。

「あ。次はセッテと雪那だね。」

「はい、二人とも。」

「ありがとう。ノゾミ。」

「ありがとうございます。」

ノゾミからマイクを受け取った二人はそう言いながらカラオケマシンの前に立つ。

「遺伝子レベルの」

「インディペンデント」

「絶望も希望も」

いだいて」

「「足掻け!命尽きるまで!!」」

次の瞬間、二人は『星天ギャラクシィクロス』を歌い始めた。

因みに雪那がマリアパート、セッテが翼パートである。
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