「ねぇ聴かせて
心に秘めた気持ちを
ねぇ感じてよ
伝わり合う
Real heart

どうして目を反らすの
どうして黙ってるの
本当は誰より淋しいのに

どうして泣いているの
どうして笑えないの
世界は希望に満ちているのに
どうして傷付けるの
どうして気づけないの
運命はいくらでも変わるよ
教えてよ
その心は
どこに向かっているの」

パチパチパチパチ♪

明日那がノリノリで歌いきった瞬間、カラオケBOX内で拍手が起きる。

「明日那さん、凄くカッコ良かったです！！」

「本物の歌手みたいです！！」

「まるでご自分の曲のようでした。」

「フフフ……ありがとう♪」

♪～♪～

歌いきった後、そう言ってくる響と未来、雪那の三人に明日那が笑顔でそう言うなか、次の曲が流れ出す。

「あ。次はノゾミだね。」

「はい。ノゾミ。」

「ありがとう。明日那。」

明日那からマイクを受け取った後、ノゾミはそう言いながらカラオケマシンの前に立つ。

「恐れをDerete（ディレイト）して強くなる
孤独な空に罪を重ねて
名も無き戦士は無情の果てに
儚くも舞い上がる輪廻の運命（さだめ）
無くした欠片集め戦慄の火を灯す
生ける生命燃やし、たぎる正義を呼び覚ませ！！」

「「「「「おぉ……っ！！」」」」」

ノゾミが歌い始めた瞬間、五人から感嘆の声が上がる。

「現実（いま）と夢の狭間で
制御不能な感情が踊るよ
止まらない衝動のままに
運命さえ蹴飛ばして限界でも生き抜いて
このまま奏でるように煌めいてずっと…」

一方のノゾミは振り付けもしながら歌い続ける。