神の毒
廊下・・・
♪~♪~
「?歌?こんな時に……」
ノイズを倒しながらヴィオラ達の元に向かっていた月音は突然、聞こえてきた歌声に首を傾げる。
「この歌……ダンテライ達の方から……?」
「なぜ気持ちはすれ違うの
触れ合えたらわかるのに
ここにいて良いの?
ダメなの?
不安でまた牙を向くよ
なぜ僕らは不完全で
触れた瞬間に揺れるの
ただ君の笑顔が見たい
願いはそれだけなのにね」
ズババババババババババババババババババババァァァンッ!!
その頃、ノゾミは歌を歌いながら、黒雷と黒風を纏いながらノイズを次から次へと斬り伏せていく。
「本当の強さはなんだろう?
本当は見ないフリしてた
それは素直のままの
It's real heart」
バサァッ!!
そんななか、纏っていた黒風が赤黒い天狗のような装束に変わると同時に背中からどす黒い鳥の翼が生える。
「どうして泣いているの
どうして笑えないの
世界は希望に満ちているのに
どうして傷つけるの
どうして気付けないの
運命はいくらでも変わるよ
教えてよ
その心はどこに
向かっているの」
ズガアアアァァァーーーンッ!!
虚ろな右目から涙を流しながらノゾミが生太刀を振り下ろした瞬間、廊下の道幅を塞ぐ程の赤黒い竜巻の奔流が放たれ、眼前のノイズを全て呑み込んだ。
『天華繚乱』
「はぁ……はぁ……」
「ちょっ、なんだ?今の赤黒いハイパーマキシマムタイフーン!?近くにカブトでもいるのか!!?」
「!?」
『天華繚乱』を放った後、ノゾミが息を切らすなか、奥からそう言う声が聞こえてくる。
「いきなり歌声が聞こえてきたかと思えば、赤黒いハイパーマキシマムタイフーンとか……咄嗟にオーロラを盾にしなかったら危なかったぞ………」
次の瞬間、奥の方からそうボヤきながら歩いてくるイエローのライダー、ディリンクに変身した月音が現れる。
「………」
「……ん?おまえ、ナカムラか!?その格好はどうし」
「なんで………」
「ん?」
「なんで!?あんたがここにいる!!?門矢……士アアアァァァーーーッ!!!」
ゴオオオォォォーーーッ!!
「!?」
かつて、『ハルシオン世界』で『ReBUILD』側に立っていた『破壊者』とほぼ同じ姿をした月音 の姿にパニックからか、色さえも誤認しているノゾミは次の瞬間、その瞳を『憎悪』で塗り潰しながら、赤黒い風を纏いながら向かっていった。
♪~♪~
「?歌?こんな時に……」
ノイズを倒しながらヴィオラ達の元に向かっていた月音は突然、聞こえてきた歌声に首を傾げる。
「この歌……ダンテライ達の方から……?」
「なぜ気持ちはすれ違うの
触れ合えたらわかるのに
ここにいて良いの?
ダメなの?
不安でまた牙を向くよ
なぜ僕らは不完全で
触れた瞬間に揺れるの
ただ君の笑顔が見たい
願いはそれだけなのにね」
ズババババババババババババババババババババァァァンッ!!
その頃、ノゾミは歌を歌いながら、黒雷と黒風を纏いながらノイズを次から次へと斬り伏せていく。
「本当の強さはなんだろう?
本当は見ないフリしてた
それは素直のままの
It's real heart」
バサァッ!!
そんななか、纏っていた黒風が赤黒い天狗のような装束に変わると同時に背中からどす黒い鳥の翼が生える。
「どうして泣いているの
どうして笑えないの
世界は希望に満ちているのに
どうして傷つけるの
どうして気付けないの
運命はいくらでも変わるよ
教えてよ
その心はどこに
向かっているの」
ズガアアアァァァーーーンッ!!
虚ろな右目から涙を流しながらノゾミが生太刀を振り下ろした瞬間、廊下の道幅を塞ぐ程の赤黒い竜巻の奔流が放たれ、眼前のノイズを全て呑み込んだ。
『天華繚乱』
「はぁ……はぁ……」
「ちょっ、なんだ?今の赤黒いハイパーマキシマムタイフーン!?近くにカブトでもいるのか!!?」
「!?」
『天華繚乱』を放った後、ノゾミが息を切らすなか、奥からそう言う声が聞こえてくる。
「いきなり歌声が聞こえてきたかと思えば、赤黒いハイパーマキシマムタイフーンとか……咄嗟にオーロラを盾にしなかったら危なかったぞ………」
次の瞬間、奥の方からそうボヤきながら歩いてくるイエローのライダー、ディリンクに変身した月音が現れる。
「………」
「……ん?おまえ、ナカムラか!?その格好はどうし」
「なんで………」
「ん?」
「なんで!?あんたがここにいる!!?門矢……士アアアァァァーーーッ!!!」
ゴオオオォォォーーーッ!!
「!?」
かつて、『ハルシオン世界』で『ReBUILD』側に立っていた『破壊者』とほぼ同じ姿をした