神の毒
校舎内、廊下・・・
「うぅ……」
「ノゾミ………」
「ノゾミちゃん。しっかり………」
その頃、他の生徒への避難誘導に向かったマコトや零次達と別れたセッテ、アカリ、ジェイ、カイン、ラミ、ヴィオラ、エレン、美咲、悠月の九人は謎の痛みに苦しむノゾミを介抱しながら、緊急時の避難場所である地下訓練場に向かって移動していた。
「急いで!ルキエ!!」
「ムヴォ君………」
「「「………」」」
『!?』
そんななか、逃げ遅れていた黒髪に小さいけど優しげな目をした小太りの男子生徒と青髪のショートヘアーに眼鏡を掛けたスレンダーな女子生徒の二人が人型ノイズに追われている現場に出くわす。
「あれってまさか、冬休みでの合宿で出くわしたノイズ!?」
「ッ!ごめん!アカリ、ノゾミのことをお願い!!」
「セッテちゃん!?」
「うぅ……セッテ………」
「Brightest mjolnir tron 」
苦しんでいるノゾミをアカリに預けた後、セッテは聖詠 を歌う。
パキィィィンッ!!
次の瞬間、高い位置から滑空する、帯電した白銀の鳥がセッテの上空を通る。 すると彼女へと雷が落ちる。 強く帯電し痺れる体を無理矢理動かすように、腕を振るう。 残った雷は溶けるように姿を、色を変えていく。 脚の付け根までとなり、臍と肩甲骨には微かに雷が這うと菱形の穴が空いて肌を見せ、袖がないノースリーブの桃色のインナースーツとなる。 腕を組むように二の腕から肘上までを両手で撫でると、まるで袖のようにそこだけがインナースーツに覆われた。 膝下から爪先まで黄金の機械的な武装が組み立てられていく。 帯電はしていないが、先ほどの鳥が後頭部にぶつかるように飛んできたかと思えば変形し、鳥の羽を思わせるヘッドギアとなって両耳を覆う。 首元に巻きつくように雷が走ると弾け、白銀の翼を連想させるマフラーが巻かれた。 新たに雷が落ちた場所にあるミョルニルを両手持ち上げ、構えた。
(今の状態のノゾミに戦わせる訳にはいかない……私が助けないと!!)
自身のシンフォギア、ミョルニルを纏った後、セッテはそう思いながら、追われている二人を助けようとアームドギアのハンマー を手に向かっていく。
ズオオオォォォーーーッ!!
が、二人を追いかけているノイズ群とは別のノイズ群がその行く手を阻む。
「くっ!邪魔っ!!」
ドカァァァンッ!!ドカァァァンッ!!
セッテはそう言いながらミョルニルで殴り、粉砕していく。
が、一向にその数が減らない。
(くっ……合宿の時みたいに大技を使えばすぐに一掃できるけど、ここじゃ……っ!!)
まだ近くにいるノゾミ達や追われている二人の生徒の安全上、威力が高い広範囲技が使えないことに歯噛みしているなか、
「きゃあああぁぁぁっ!?」
「うわあああぁぁぁっ!?」
『!?』
そう言う二人分の悲鳴が聞こえてくる。
見ると、今、助けようとしていた男女二人が槍状に変化したノイズに身体を貫かれていた。
「ル……キエ……」
「ヌヴォ……く……」
バラァァ……ッ!!
次の瞬間、貫かれた二人はお互いの名前を呼びながら、自分達を貫いたノイズ諸とも炭化し、その場に崩れていった。
「い、嫌あああぁぁぁーーーっ!!?」
そんな二人の最期の瞬間を目の当たりにしたノゾミやセッテ達の内、ヴィオラは思わずそう悲鳴を上げた。
「うぅ……」
「ノゾミ………」
「ノゾミちゃん。しっかり………」
その頃、他の生徒への避難誘導に向かったマコトや零次達と別れたセッテ、アカリ、ジェイ、カイン、ラミ、ヴィオラ、エレン、美咲、悠月の九人は謎の痛みに苦しむノゾミを介抱しながら、緊急時の避難場所である地下訓練場に向かって移動していた。
「急いで!ルキエ!!」
「ムヴォ君………」
「「「………」」」
『!?』
そんななか、逃げ遅れていた黒髪に小さいけど優しげな目をした小太りの男子生徒と青髪のショートヘアーに眼鏡を掛けたスレンダーな女子生徒の二人が人型ノイズに追われている現場に出くわす。
「あれってまさか、冬休みでの合宿で出くわしたノイズ!?」
「ッ!ごめん!アカリ、ノゾミのことをお願い!!」
「セッテちゃん!?」
「うぅ……セッテ………」
「
苦しんでいるノゾミをアカリに預けた後、セッテは
パキィィィンッ!!
次の瞬間、高い位置から滑空する、帯電した白銀の鳥がセッテの上空を通る。 すると彼女へと雷が落ちる。 強く帯電し痺れる体を無理矢理動かすように、腕を振るう。 残った雷は溶けるように姿を、色を変えていく。 脚の付け根までとなり、臍と肩甲骨には微かに雷が這うと菱形の穴が空いて肌を見せ、袖がないノースリーブの桃色のインナースーツとなる。 腕を組むように二の腕から肘上までを両手で撫でると、まるで袖のようにそこだけがインナースーツに覆われた。 膝下から爪先まで黄金の機械的な武装が組み立てられていく。 帯電はしていないが、先ほどの鳥が後頭部にぶつかるように飛んできたかと思えば変形し、鳥の羽を思わせるヘッドギアとなって両耳を覆う。 首元に巻きつくように雷が走ると弾け、白銀の翼を連想させるマフラーが巻かれた。 新たに雷が落ちた場所にあるミョルニルを両手持ち上げ、構えた。
(今の状態のノゾミに戦わせる訳にはいかない……私が助けないと!!)
自身のシンフォギア、ミョルニルを纏った後、セッテはそう思いながら、追われている二人を助けようとアームドギアの
ズオオオォォォーーーッ!!
が、二人を追いかけているノイズ群とは別のノイズ群がその行く手を阻む。
「くっ!邪魔っ!!」
ドカァァァンッ!!ドカァァァンッ!!
セッテはそう言いながらミョルニルで殴り、粉砕していく。
が、一向にその数が減らない。
(くっ……合宿の時みたいに大技を使えばすぐに一掃できるけど、ここじゃ……っ!!)
まだ近くにいるノゾミ達や追われている二人の生徒の安全上、威力が高い広範囲技が使えないことに歯噛みしているなか、
「きゃあああぁぁぁっ!?」
「うわあああぁぁぁっ!?」
『!?』
そう言う二人分の悲鳴が聞こえてくる。
見ると、今、助けようとしていた男女二人が槍状に変化したノイズに身体を貫かれていた。
「ル……キエ……」
「ヌヴォ……く……」
バラァァ……ッ!!
次の瞬間、貫かれた二人はお互いの名前を呼びながら、自分達を貫いたノイズ諸とも炭化し、その場に崩れていった。
「い、嫌あああぁぁぁーーーっ!!?」
そんな二人の最期の瞬間を目の当たりにしたノゾミやセッテ達の内、ヴィオラは思わずそう悲鳴を上げた。