神の毒
『アトラン学園』、1年Sクラス、教室・・・
「な、なに!?今の爆発音!?」
「グラウンドの方からしたぞ!!」
ワァーッ!キャーッ!!
「み、皆さん!落ち着いて下さい!!」
『フェイト!聞こえる!?』
「お姉ちゃん!?」
その頃、突然の爆発音と衝撃にパニックになる生徒と保護者達にヴィヴィオがそう呼びかけるなか、フェイトの通信機からそう言うリサの声が聞こえてくる。
『今、学園のグラウンドや街に大量の怪人やノイズが現れたわ!!』
「!?ノイズまで……っ!?」
「!?」
(怪人!?今、怪人って言ったか!?)
『街の方には和也さんやマリアさん達が対応に当たってもらっているから、貴女は彩ちゃんと協力してグラウンドの方をお願い!!』
「了解。お姉ちゃん。」
ピッ!!
「ヴィヴィオ先生、アカネさん達は避難誘導をお願いします……クロックアップ!!」
『Clock Up』
・・・フッ・・・
通信の向こうから聞こえた『怪人』の単語に月音が密かに動揺するなか、通信を終えたフェイトはヴィヴィオやアカネ達にそう指示するや否やクロックアップを使ってグラウンドの方へと向かう。
(ハッ!?クロックアップ!?あれ、生身の人間が使えるものだったっけ!!?)
「ッ……クロックアッ!?」
「………」
フェイトが目の前でクロックアップを使ったことに月音が密かに困惑するなか、ノゾミもクロックアップを使って後に続こうとする。
が、彩夏に左肩に手を置かれる形で制止される。
「彩夏さん……?」
「ここは大人の仕事だからノゾミはセッテ達と協力してクラスメイトを避難させて。」
『START UP』
・・・フッ・・・
ノゾミを制止した後、珍しく草がない口調と笑顔で彩夏はそう言いながら左手首に嵌めていたフラッシュアクセルを起動させ、フェイトの後を追う。
(お母さん………凄く落ち着いていた……あれが大人の、歴戦の余裕なのかな………)
(置いていかれた……まだ、私には何かが足りないから………?)
「……ぐっ!?」
「ノゾミ!?」
「ノゾミちゃん!?」
そんな彩夏の姿について、セッテがそう思っているなか、ノゾミが左腕を強く握りしめるようにしながら、苦悶の表情を浮かべながら蹲 りだす。
「ノゾミ!どうしたの!?」
「うぅ……ぐっ……!?」
突然、苦悶の声を上げながら蹲 るノゾミに対し、セッテはすぐさまそう言いながら駆け寄る。
が、ノゾミはまるで『左半身全体から痛みがきている』かのような苦痛の声を上げていて、まともに話せるような状態じゃなかった。
「ッ……クロハラはこのままナカムラに付き添ってやってくれ。柾、俺達の方でクラスの皆や他の生徒達を避難させるぞ。」
「お、おう……」
「……あれ?」
「どうしたの?ヴィオラちゃん。」
「月音ちゃんが……いない……?」
そんなノゾミの様子を見て、マコトがセッテや零次にそう言うなか、いつの間にか月音がいなくなっていることに気付いたヴィオラは辺りを見渡しながらそう言った。
「な、なに!?今の爆発音!?」
「グラウンドの方からしたぞ!!」
ワァーッ!キャーッ!!
「み、皆さん!落ち着いて下さい!!」
『フェイト!聞こえる!?』
「お姉ちゃん!?」
その頃、突然の爆発音と衝撃にパニックになる生徒と保護者達にヴィヴィオがそう呼びかけるなか、フェイトの通信機からそう言うリサの声が聞こえてくる。
『今、学園のグラウンドや街に大量の怪人やノイズが現れたわ!!』
「!?ノイズまで……っ!?」
「!?」
(怪人!?今、怪人って言ったか!?)
『街の方には和也さんやマリアさん達が対応に当たってもらっているから、貴女は彩ちゃんと協力してグラウンドの方をお願い!!』
「了解。お姉ちゃん。」
ピッ!!
「ヴィヴィオ先生、アカネさん達は避難誘導をお願いします……クロックアップ!!」
『Clock Up』
・・・フッ・・・
通信の向こうから聞こえた『怪人』の単語に月音が密かに動揺するなか、通信を終えたフェイトはヴィヴィオやアカネ達にそう指示するや否やクロックアップを使ってグラウンドの方へと向かう。
(ハッ!?クロックアップ!?あれ、生身の人間が使えるものだったっけ!!?)
「ッ……クロックアッ!?」
「………」
フェイトが目の前でクロックアップを使ったことに月音が密かに困惑するなか、ノゾミもクロックアップを使って後に続こうとする。
が、彩夏に左肩に手を置かれる形で制止される。
「彩夏さん……?」
「ここは大人の仕事だからノゾミはセッテ達と協力してクラスメイトを避難させて。」
『START UP』
・・・フッ・・・
ノゾミを制止した後、珍しく草がない口調と笑顔で彩夏はそう言いながら左手首に嵌めていたフラッシュアクセルを起動させ、フェイトの後を追う。
(お母さん………凄く落ち着いていた……あれが大人の、歴戦の余裕なのかな………)
(置いていかれた……まだ、私には何かが足りないから………?)
「……ぐっ!?」
「ノゾミ!?」
「ノゾミちゃん!?」
そんな彩夏の姿について、セッテがそう思っているなか、ノゾミが左腕を強く握りしめるようにしながら、苦悶の表情を浮かべながら
「ノゾミ!どうしたの!?」
「うぅ……ぐっ……!?」
突然、苦悶の声を上げながら
が、ノゾミはまるで『左半身全体から痛みがきている』かのような苦痛の声を上げていて、まともに話せるような状態じゃなかった。
「ッ……クロハラはこのままナカムラに付き添ってやってくれ。柾、俺達の方でクラスの皆や他の生徒達を避難させるぞ。」
「お、おう……」
「……あれ?」
「どうしたの?ヴィオラちゃん。」
「月音ちゃんが……いない……?」
そんなノゾミの様子を見て、マコトがセッテや零次にそう言うなか、いつの間にか月音がいなくなっていることに気付いたヴィオラは辺りを見渡しながらそう言った。