「はあああぁぁぁーーーっ！！」

そんななか、分身は煙の中から奇襲をかける。

ガキィィィンッ！！

「！？」

「ふむ、煙を目眩ましにしてかける奇襲が正面からとは些（いささ）か単調（シンプル）ですね。」

が、加頭は赤黒い光刃で鍔が二本の角のあるドラゴンの頭、柄にはガイアメモリ用のスロットが付いた漆黒のライトセーバー…ソロモン因子で生成したヴェノムの専用武器である『毒竜剣　ヒドラセーバー』で分身のレイとガシャコンブレイカーを受け止める。

「くっ……ここにきてライトセーバーとか何処の暗黒卿だ！！」

「………」

ガキキキキキキキキキキキキキキキィィィンッ！！

受け止められた後、分身はそう言いながらレイとガシャコンブレイカーで猛攻を仕掛ける。

が、加頭はヒドラセーバーで全て捌いていく。

『ガシャット！』

『キメワザ！』

そんななか、エナジーアイテムで姿を消し、『沈黙』で音も消している和也は加頭の背後を取り、キメワザを発動。

頭部と両腕の武装にエネルギーを蓄積させていく。

ガキキキキキキキキキキキキキキキィィィンッ！！

「くっ……！！」

「どうしました？態々そちらの煙を吹き飛ばさずに待っていたのにこれといった仕掛けは用意していないのは芸がありませんね。」

十数回と斬り結ぶもののクリティカルが取れないことに仮面の下で悔しそうに顔を歪ませる分身に対し、加頭はそう言って挑発する。

「ッ！今だ！レイ！！」

『“チェーンバインド”！！』

「！」

バシィィィンッ！！

が、次の瞬間、そう言う分身に合わせてレイが“チェーンバインド”で加頭の四肢を縛り、身動きを封じる。

「………」ｷﾞｷﾞ…

「油断したな！」

『今です！和也さん！！』

身動きを封じた後、分身とレイはそう言いながら加頭から距離を取る。

『ドラゴナイトクリティカルストライク！！』

「食らいやがれ！ポーカーフェイス野郎！！」

ズガアアアァァァーーーンッ！！

次の瞬間、未だに姿を消している和也はそう言いながら、頭部と両腕の武装から同時に放ったビームを合わせて生み出した超強力な威力のビームを加頭に向けて、放った。