神の毒

「回避すると同時にエナジーアイテムで回復させましたか……計算してかはたまた運がよかったか……どちらにせよ、戦闘中に二度も余所見は感心しませんね。古河和也………」

「ッ……ご忠告どうも………」

『和也さん、気持ちはわかりますが………』

「あぁ、わかってるよ……」

(いくらブラスターフォームとはいえ、英霊の、それも『セイバー』の“力”を取り込んでいるデェムシュ進化体の“力”は未知数だ。早いとこはやての援護に回るためにもこいつを倒さねぇと………!!)

「呑気に考え事するのも感心しませんね。」

ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!

レイにそう言うものの内心、焦っている和也に対し、加頭はそう言いながら二十弾の赤黒い氷柱を生成し、飛ばしてくる。

「くっ!!」

『高速化!!』

ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガァンッ!!

対する和也はエナジーアイテムでスピードを上げ、加頭の氷柱をかわしながら距離を取る。

「来い!夜天の書改!!」

距離を取った後、和也は自身の能力で生み出した一冊の本…『夜天の書改』を呼び出す。

「第6874ページ道具解放アイテムバースト…『煙玉』。」

パァァァ

和也がそう言った瞬間、夜天の書改のめくられたページから野球ボールサイズの玉が召喚され、

ブンッ!!

和也はその玉を加頭に向けて、投げつける。

「ふざけているのですか?」スパンッ!!

対する加頭はそう言いながら手刀で玉を斬り裂く。

ボフンッ!!

「!?」

すると次の瞬間、斬り裂かれた玉を中心に辺りは煙に包まれる。

(なるほど……古典的ではありますが、煙でこちらの目を眩ましている隙に反撃に出るつもりですか………)

「なら……」スッ

シュウウウ……

煙で視界を封じられた後、加頭がそう言いながら右掌を掲げた瞬間、赤黒い粒子…ソロモン因子が掌に集まっていく。

創造クリエイション……『沈黙サイレント』。」

『分身!!』

一方の和也は能力で創造した魔法、『沈黙』を使って音を消した後、エナジーアイテムで二人に増える。

「おまえはこいつらを持って正面から向かってくれ。レイは分身のサポートを。」

「『了解。』」

増えた後、和也はそう言いながら分身にレイとガシャコンブレイカーを持たせ、加頭の方に向かわせる。

「で、俺は……」スッ

『ドラゴナイトハンターZ!!』

『ガッチョーン』

『ガシャット!!』

「大・大・大・大・大変身!!」

『ガッチャーンッ!!』

『LEVEL UP!!』

『マイティジャンプ!マイティキック!マイティマイティアクションX!!』

『アガッチャ!』

『ド・ド・ドラゴ!ナ・ナ・ナ・ナ~イト!ドラドラドラゴナイトハンターZ!!』

パキィィィンッ!!

分身を加頭に向かわせた後、和也はそう言いながらハンターアクションゲーマーレベル5・フルドラゴンに変わり、

『透明化!!』

スゥ………

エナジーアイテムで姿を消した。
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