神の毒

「はあああぁぁぁーーーっ!!」

ドカカカカカカカカカカカカカカカァンッ!!

(よし。プリキュアの“力”でもノイズに対抗できるみたいやね……)

「来い、女……先制はくれてやる………」

拳や蹴りでノイズを倒していくハッピーの勇姿に一安心するはやてに対し、デェムシュ進化体は無防備な状態でそう言う。

「ッ!ほな、遠慮なくいかせてもらうで!!」

対するはやてはそう言いながら、デェムシュ進化体に向かっていく。

「ふん………」

「リィンッ!!」

『はいです!“クラウソラス”!!』

「む?」

ズドドドドドドドォォォンッ!!

それと同時にはやてとユニゾンしているリィンが“クラウソラス”を七弾程、放つ。

ズガガガガガガガァァァンッ!!

(早いとこ他の皆のフォローに回るためにも一気に終わらせる!!)

リィンが放った七弾の“クラウソラス”が命中し、煙が舞うなか、はやてはそう思いながら右手にファイズショットを着け、ファイズフォンから引き抜いたミッションメモリーを挿入する。

『Exceed Charge』

「はあああぁぁぁーーーっ!!」

ドカァァァンッ!!

次の瞬間、はやては“グランインパクト”を繰り出す。

「!?」

(なんや?この手応えのなさは!?)

サァァァ………

「どうした?全く痛くも痒くもないぞ?」

『!?はやてちゃん!?』

「!?無傷やて!?」

が、直後に煙の中から現れた、『無傷な状態』のデェムシュ進化体を見て、リィンとはやてはそう困惑の声を上げる。

ズズズ……ッ!!

「『!?』」

よく見ると、黒い霧のようなものがはやての右拳を受け止めていた。
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