杯の少女

現実、『ミッドチルダ』、アーチャー家・・・

(ーーー間違いない……この人は霊夢さんと同じ『博麗シリーズ』で霊夢さんのお姉さんだ………!!)

「すいません。皆さん、私は結界を維持しなければいけないので動けません………」

「いや。毒を無効化する結界の展開と維持だけで十分だ……!!」

「その通りです!!」

「おかげで少しは安心して戦えます。」

「後は任せてください。」

詩音の説明を聞いて、なのはがそう確信するなか、申し訳なさそうにそう言う詩音に対し、イタチ、ヴィヴィ、アインハルト、アリサの四人はそう言いながら各々の得物や拳を構える。

「ああ、ジャンヌゥ………!!このジル・ド・レェが、お助け致しましょう!!」

ズオオオォォォーーーッ!!

そう言うジルの言葉に呼応するように大量の海魔達が向かってくる。

「どなたと勘違いされているのかわかりませんが、私は私の意思で此所にいます!!」

ズバァァァンッ!!

そんなジルにアリサはそう言いながら先ずは横凪ぎで一閃し、

「はあああぁぁぁーーーっ!!」

ズババババババババババババババババババババァンッ!!

そのまま流れるように大車輪で近くまで向かってきていた海魔達を斬り伏せていく。

「フッ!!」

ヒュルルルルルッ!ガシャンッ!!

ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガァンッ!!

斬り伏せた後は頭上で回転させながら銃形態に変えたクレイドルで弾幕を展開し、海魔を撃ち抜いていく。

「こうなれば、シャトラさんから教わった技をお見せします!ヴィヴィさん、協力をお願いします!!」

「は、はい!」

そんななか、アインハルトはそう言いながらヴィヴィの前に立ち、両手を広げて鷹のような構えを取る。

「『超級覇王電影弾』!!」

キュオオオォォォッ!!

アインハルトがそう言った瞬間、首から下が光弾に包まれ、渦巻いていく。

「ヴィヴィさん!全力で打ってください!!」

「はい!“アクセルスマッシュ”!!」

ズガアアアァァァーーーンッ!!

ヴィヴィの全力の“アクセルスマッシュ”を叩き込まれ、光弾となったアインハルトは勢いよく打ち出され、海魔の群れに突撃して一網打尽にしていった。
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