杯の少女
「!?」
(眼の色が変わった!?)
「悪いが、ここからはそう簡単には食らわない……!!」
イタチの瞳の色が変わったことにアインハルトが困惑するなか、イタチはそう言いながらまるで『見えている』かのようにヴィヴィの“野苺”を尽く受け流し、いなしていく。
「!?ヴィヴィさんの虚刀流すら尽く……!?」
「ッ……虚刀流、“梅”!!」
そのことにアインハルトが困惑しながらそう言うなか、ヴィヴィはそう言いながら右足での強烈な回し蹴りを繰り出す。
「木の葉、“剛力旋風”!!」
対するイタチもそう言いながら右足で回し蹴りを繰り出す。
ドカァァァンッ!!
次の瞬間、ヴィヴィの“梅”とイタチの“剛力旋風”はぶつかり合う。
「うわっ!?」
「くっ!!」
が、互いに相手の技の威力に押され、吹き飛ばされる。
「ヴィヴィさんっ!!」ガシッ!!
「イタチさんっ!!」ガシッ!!
吹き飛ばされた後、アインハルトがそう言いながらヴィヴィをキャッチするなか、詩音も同じようにイタチをキャッチする。
「すまない。詩音………」
「いえ……しかし、この状況はどう収拾したら………」
礼を言うイタチにそう言った後、詩音は未だにこちらを警戒するヴィヴィとアインハルトの方を見つめる。
パキィィィンッ!!
「「「「!?」」」」
「そこまでです……」
そんななか、ピンクが少しだけ混ざった群青の“光の輪”が双方の四肢をロックすると同時に新型神機であるクレイドルを手にしたアリサがそう言いながら間に降り立つ。
「これは……!?」
「なのはの“レストリクトロック”か……しかし、この魔力 は………」
「私は『時空管理局』、『機動六課』所属、スターズ分隊隊長、なのは・T・アーチャーです。そちらの所属と姓名を教えて頂けませんか?」
なのはが美遊を介してかけてきた“レストリクトロック”を見ながらイタチが冷静に分析するなか、家の中からなのはがそう言いながら、美遊の両肩に手を乗せながら現れる。
(アーチャー?こっちのなのはは結婚でもしているのか?)
「……うちはイタチ。この次元とは別の次元の『時空管理局』、『特務部隊 SHINOBI』の部隊長をしている。」
対するイタチはなのはの名字について、そう思いながら、首を傾げながらありのままにそう答える。
「「「「「!?」」」」」
(やっぱり!この人は和也さんや美遊ちゃんと同じ……!!)
「……別次元の管理局の魔導師が何の目的でこの世界に……?」
そんなイタチの自己紹介を聞いて、彼が和也や美遊と同じ『平行世界』から来たのだということを確信した後、なのはは続けてそう質問をする。
「この世界、この場所から観測された高エネルギーの調査、そして、彼女が予知した『最悪の未来』を回避するためだ。」
「………」
対するイタチは詩音を見ながらそう答え、詩音も真剣な表情を浮かべる。
「!?最悪の未来というのは」
「!?イタチさん!!」
『!?』
ザザザッ!!
詩音が予知した『最悪の未来』について、なのはが尋ねようとした瞬間、熊並の大きさの深紫のヒトデの中心にタコのような牙と口が付いた怪生物が無数に現れ、イタチやなのは達を取り囲む。
「な、なに?こいつら………」
「気持ち悪いです………」
「……使い魔の一種か………」
「見つけましたよォ……聖杯ィ………」
自分達を取り囲んだ怪生物…海魔を見てヴィヴィ、アインハルト、イタチがそう言うなか、奥から幾重にも重ねたローブと貴金属に身を包み、目が広く剥いた蛙顔の巨漢がそう言いながら現れる。
「「ッ!?」」
「ひぃっ!?」
「なんなの?この人………」
「不気味です……!!」
巨漢が言った『聖杯』という単語に美遊の血の気が引き、ヴィヴィも巨漢の様子からJS事件時のスカリエッティのことを思い出し、戦慄するなか、コロナ、リオ、ミウラの三人は巨漢の不気味さに怯えながらそう言う。
「!?」
(ヴィヴィさん………)
「ッ………」
「……何者だ?貴様は………」
そんなヴィヴィの様子を見て、アインハルトがそう思いながらヴィヴィを護るように前に出るなか、イタチは真剣な表情でそう尋ねる。
「おぉっ!見つけました!見つけましたよ聖杯を!さぁ!それをこちらに寄越すのです!!」
対する巨漢……ソロモンによって具現化したクラスカード、『キャスター』の反英霊であるジル・ド・レェはイタチの問いには答えず、美遊を凝視しながらそう要求する。
「ッ……!?」
「!?美遊ちゃん!?」
『!?』
そんなジルの視線に更なる恐怖を感じた美遊はなのはと協力して使用した“レストリクトロック”が不安定になるほど動揺する。
(なるほど……『聖杯』というのはよくわからないが、狙いはこの子か………)
「さぁ!早く!!」
「ッッ………!!」
そんな美遊の様子を見て、イタチが冷静に分析するなか、ジルはそう催促し、その言葉に美遊は更に恐怖する。
ザッ!!
「!?」
「………」
が、そんな美遊を護るようにアリサが前に出て、クレイドルを構えた。
(眼の色が変わった!?)
「悪いが、ここからはそう簡単には食らわない……!!」
イタチの瞳の色が変わったことにアインハルトが困惑するなか、イタチはそう言いながらまるで『見えている』かのようにヴィヴィの“野苺”を尽く受け流し、いなしていく。
「!?ヴィヴィさんの虚刀流すら尽く……!?」
「ッ……虚刀流、“梅”!!」
そのことにアインハルトが困惑しながらそう言うなか、ヴィヴィはそう言いながら右足での強烈な回し蹴りを繰り出す。
「木の葉、“剛力旋風”!!」
対するイタチもそう言いながら右足で回し蹴りを繰り出す。
ドカァァァンッ!!
次の瞬間、ヴィヴィの“梅”とイタチの“剛力旋風”はぶつかり合う。
「うわっ!?」
「くっ!!」
が、互いに相手の技の威力に押され、吹き飛ばされる。
「ヴィヴィさんっ!!」ガシッ!!
「イタチさんっ!!」ガシッ!!
吹き飛ばされた後、アインハルトがそう言いながらヴィヴィをキャッチするなか、詩音も同じようにイタチをキャッチする。
「すまない。詩音………」
「いえ……しかし、この状況はどう収拾したら………」
礼を言うイタチにそう言った後、詩音は未だにこちらを警戒するヴィヴィとアインハルトの方を見つめる。
パキィィィンッ!!
「「「「!?」」」」
「そこまでです……」
そんななか、ピンクが少しだけ混ざった群青の“光の輪”が双方の四肢をロックすると同時に新型神機であるクレイドルを手にしたアリサがそう言いながら間に降り立つ。
「これは……!?」
「なのはの“レストリクトロック”か……しかし、この
「私は『時空管理局』、『機動六課』所属、スターズ分隊隊長、なのは・T・アーチャーです。そちらの所属と姓名を教えて頂けませんか?」
なのはが美遊を介してかけてきた“レストリクトロック”を見ながらイタチが冷静に分析するなか、家の中からなのはがそう言いながら、美遊の両肩に手を乗せながら現れる。
(アーチャー?こっちのなのはは結婚でもしているのか?)
「……うちはイタチ。この次元とは別の次元の『時空管理局』、『特務部隊 SHINOBI』の部隊長をしている。」
対するイタチはなのはの名字について、そう思いながら、首を傾げながらありのままにそう答える。
「「「「「!?」」」」」
(やっぱり!この人は和也さんや美遊ちゃんと同じ……!!)
「……別次元の管理局の魔導師が何の目的でこの世界に……?」
そんなイタチの自己紹介を聞いて、彼が和也や美遊と同じ『平行世界』から来たのだということを確信した後、なのはは続けてそう質問をする。
「この世界、この場所から観測された高エネルギーの調査、そして、彼女が予知した『最悪の未来』を回避するためだ。」
「………」
対するイタチは詩音を見ながらそう答え、詩音も真剣な表情を浮かべる。
「!?最悪の未来というのは」
「!?イタチさん!!」
『!?』
ザザザッ!!
詩音が予知した『最悪の未来』について、なのはが尋ねようとした瞬間、熊並の大きさの深紫のヒトデの中心にタコのような牙と口が付いた怪生物が無数に現れ、イタチやなのは達を取り囲む。
「な、なに?こいつら………」
「気持ち悪いです………」
「……使い魔の一種か………」
「見つけましたよォ……聖杯ィ………」
自分達を取り囲んだ怪生物…海魔を見てヴィヴィ、アインハルト、イタチがそう言うなか、奥から幾重にも重ねたローブと貴金属に身を包み、目が広く剥いた蛙顔の巨漢がそう言いながら現れる。
「「ッ!?」」
「ひぃっ!?」
「なんなの?この人………」
「不気味です……!!」
巨漢が言った『聖杯』という単語に美遊の血の気が引き、ヴィヴィも巨漢の様子からJS事件時のスカリエッティのことを思い出し、戦慄するなか、コロナ、リオ、ミウラの三人は巨漢の不気味さに怯えながらそう言う。
「!?」
(ヴィヴィさん………)
「ッ………」
「……何者だ?貴様は………」
そんなヴィヴィの様子を見て、アインハルトがそう思いながらヴィヴィを護るように前に出るなか、イタチは真剣な表情でそう尋ねる。
「おぉっ!見つけました!見つけましたよ聖杯を!さぁ!それをこちらに寄越すのです!!」
対する巨漢……ソロモンによって具現化したクラスカード、『キャスター』の反英霊であるジル・ド・レェはイタチの問いには答えず、美遊を凝視しながらそう要求する。
「ッ……!?」
「!?美遊ちゃん!?」
『!?』
そんなジルの視線に更なる恐怖を感じた美遊はなのはと協力して使用した“レストリクトロック”が不安定になるほど動揺する。
(なるほど……『聖杯』というのはよくわからないが、狙いはこの子か………)
「さぁ!早く!!」
「ッッ………!!」
そんな美遊の様子を見て、イタチが冷静に分析するなか、ジルはそう催促し、その言葉に美遊は更に恐怖する。
ザッ!!
「!?」
「………」
が、そんな美遊を護るようにアリサが前に出て、クレイドルを構えた。