杯の少女
「なんでカップが宙に浮いてんだ!?」
「「そっち!?」」
「明らかにツッコむところはそこじゃないでしょ……」
「「「「「「苦い………」」」」」」
「なんだこのコーヒー……『ブラック』ってレベルじゃねぇだろ………」
「千年以上生きた私でもここまで苦いのは初めてだ………」
「昔、魔理沙に散々飲まされた薬以上に苦いわ………」
「一体どんな挽き方すりゃあここまで苦くできるんだ……?」
若干着眼点が違ったツッコミをする龍我にティアナが口元を押さえながらそうツッコミを入れるなか、響、切歌、調、スバル、ヴェルザ、セレナ、クリス、ルーミア、霊夢、魔理沙の十人はそう言う。
「「うぅ………」」
「……」ショボン
コーヒーを飲んで涙目になっている切歌と調を見て、兎 は若干ショボンとする。
ガシッ!!
「ぷっ!?」
『!?』
そんななか、後ろから首根っこを掴まれ、持ち上げられる。
「あ、ん、た、は……なんで、異世界の、それも喫茶店で、勝手にコーヒーを淹れてるのさぁ………」
持ち上げた張本人であるレイラは次の瞬間、その瞳から赤い輝きを放ちながら、明らかに怒気が籠った声でそう言う。
「………」ダラダラ
そんなレイラの様子に流石の兎 も冷や汗を流し始める。
「ま、待ってくださいデス!!」
「その子は、私達に飲んでほしくて勧めたんだと思います……」
そんななか、切歌と調がそう言いながら兎 を庇う。
「……エボルト、あんた、高校生くらいの女の子二人に庇われて、年上として情けないと思わないの?」
「うぐっ……」
(あぁ……エボルトの奴が何かやらかしたな………)
「?年上?」
「やっぱりそいつ、ただの兎じゃねぇのか?」
レイラからの追加の説教を受けて、思わず兎のふりを忘れて素を出すエボルトに龍我が察するなか、マリアとクリスがそう尋ねる。
「ッ……ちょっと説明が面倒なんだけどッ!?」
そんな二人やセレナ達に対し、レイラは苦い表情を浮かべながら説明しようとする。
が、『ある一点』が目に入り、思わず固まってしまう。
「?レイラッ!?………」
「?どうかしッ!?………」
そんなレイラの様子に首を傾げながら同じ方を見た瞬間、ツキトとアキも固まってしまう。
『?………ッ!?』
そんな三人の様子に首を傾げながら、マリア達も三人の目線の先を見た瞬間、思わず固まってしまう。
「?おまえら、一体何処を見て……マジか!?」
皆の様子に首を傾げながら同じ方を見た瞬間、龍我も思わずそう困惑の声を上げる。
「………」
十八人全員の視線の先には他とは違い、悶絶することもなくエボルトコーヒーを飲み干し、二杯目に突入したフランの姿があった。
「「そっち!?」」
「明らかにツッコむところはそこじゃないでしょ……」
「「「「「「苦い………」」」」」」
「なんだこのコーヒー……『ブラック』ってレベルじゃねぇだろ………」
「千年以上生きた私でもここまで苦いのは初めてだ………」
「昔、魔理沙に散々飲まされた薬以上に苦いわ………」
「一体どんな挽き方すりゃあここまで苦くできるんだ……?」
若干着眼点が違ったツッコミをする龍我にティアナが口元を押さえながらそうツッコミを入れるなか、響、切歌、調、スバル、ヴェルザ、セレナ、クリス、ルーミア、霊夢、魔理沙の十人はそう言う。
「「うぅ………」」
「……」ショボン
コーヒーを飲んで涙目になっている切歌と調を見て、
ガシッ!!
「ぷっ!?」
『!?』
そんななか、後ろから首根っこを掴まれ、持ち上げられる。
「あ、ん、た、は……なんで、異世界の、それも喫茶店で、勝手にコーヒーを淹れてるのさぁ………」
持ち上げた張本人であるレイラは次の瞬間、その瞳から赤い輝きを放ちながら、明らかに怒気が籠った声でそう言う。
「………」ダラダラ
そんなレイラの様子に流石の
「ま、待ってくださいデス!!」
「その子は、私達に飲んでほしくて勧めたんだと思います……」
そんななか、切歌と調がそう言いながら
「……エボルト、あんた、高校生くらいの女の子二人に庇われて、年上として情けないと思わないの?」
「うぐっ……」
(あぁ……エボルトの奴が何かやらかしたな………)
「?年上?」
「やっぱりそいつ、ただの兎じゃねぇのか?」
レイラからの追加の説教を受けて、思わず兎のふりを忘れて素を出すエボルトに龍我が察するなか、マリアとクリスがそう尋ねる。
「ッ……ちょっと説明が面倒なんだけどッ!?」
そんな二人やセレナ達に対し、レイラは苦い表情を浮かべながら説明しようとする。
が、『ある一点』が目に入り、思わず固まってしまう。
「?レイラッ!?………」
「?どうかしッ!?………」
そんなレイラの様子に首を傾げながら同じ方を見た瞬間、ツキトとアキも固まってしまう。
『?………ッ!?』
そんな三人の様子に首を傾げながら、マリア達も三人の目線の先を見た瞬間、思わず固まってしまう。
「?おまえら、一体何処を見て……マジか!?」
皆の様子に首を傾げながら同じ方を見た瞬間、龍我も思わずそう困惑の声を上げる。
「………」
十八人全員の視線の先には他とは違い、悶絶することもなくエボルトコーヒーを飲み干し、二杯目に突入したフランの姿があった。