杯の少女
シャキーン
「………」
「「おぉーっ!!」」パチパチ
「こいつ……できる……!!」
「もしかして今、助けてくれたの……?」
華麗に着地した後、後ろ足で立ち、前足でシャキーンと決めポーズを決める兎 に響と切歌が拍手を送り、シュガーがそう言いながら見つめるなか、調はそう兎(
に尋ねる。
「ぷーっ♪」
「……ありがとう………」
「こいつ、本当にただの兎か?それとも異世界だからか……?」
「あはは………」
笑顔でそう返事する兎 に調がそうお礼を言うなか、クリスは怪しげに見ながらそう言い、マリアは苦笑いを浮かべる。
「うごぉぉ……」
「「今のはツキトが悪い。」」
「だって技術者として気になるし……それに僕は胸より脚派だし………」
「ぷーっ♪」ペチペチ
真顔でそう言うアキとレイラにツキトが頭を押さえながらそう言うなか、兎 が切歌達のテーブルの端に置いてあるポットを前足でペチペチと叩く。
ポットの側には『無料のコーヒーです。ご自由にお飲みください。』という小さな立て札があった。
「?」
(私達が来た時、テーブルにあったっけ?)
「勧めてるんデスかね?」
「そうなの……かな……?」
テーブルの端にあるポットと立て札を見ながら、アキが首を傾げるなか、切歌と調は首を傾げながらそう言う。
「ぷーっ♪」
「丁度お茶も飲み干したところだし、頂きましょうか。」
「折角の兎さんのオススメですしね。」
「ですね。」
「シュガーは飲まないの?」
「あたしゃあ苦いのは苦手だからパス。」
「お子様ねぇ……」
「んだとゴルァッ!天才なだけだし!!」
「まあまあ……シュガーは後でミルクティーを頼むとして、あたし達も頂こうぜ。」
そうして超甘党のシュガー以外の十四人全員がカップにコーヒーを注いでいく。
「ぷーっ…」ニヤリ
「!ダメッ!それを飲んじゃ」
そんななか、兎 の怪しげな笑みに気付いたアキの制止も虚しくカップに注がれたコーヒーの一口目がシュガー以外の全員の口に流し込まれる。
『!?』
「うっ!?」
次の瞬間、調達の表情が歪み、同じように歪んだマリアの手からカップが滑り落ちる。
「おっと!」ヒュウ
「サンドイッチをお待ちのお客様、お待たせしましたぁ~。」
マリアの手から滑り落ちたカップをツキトが反射的に風の魔法で浮かせるなか、未来、ティアナ、フラン、ヴェルザが注文したサンドイッチをトレーに乗せた龍我が厨房から現れる。
「って!?」
その直後、龍我の目にテーブルに置いてあったコーヒーを飲んだほぼ全員が悶えている惨状とツキトの魔法で浮いているカップが飛び込んできた。
「………」
「「おぉーっ!!」」パチパチ
「こいつ……できる……!!」
「もしかして今、助けてくれたの……?」
華麗に着地した後、後ろ足で立ち、前足でシャキーンと決めポーズを決める
「ぷーっ♪」
「……ありがとう………」
「こいつ、本当にただの兎か?それとも異世界だからか……?」
「あはは………」
笑顔でそう返事する
「うごぉぉ……」
「「今のはツキトが悪い。」」
「だって技術者として気になるし……それに僕は胸より脚派だし………」
「ぷーっ♪」ペチペチ
真顔でそう言うアキとレイラにツキトが頭を押さえながらそう言うなか、
ポットの側には『無料のコーヒーです。ご自由にお飲みください。』という小さな立て札があった。
「?」
(私達が来た時、テーブルにあったっけ?)
「勧めてるんデスかね?」
「そうなの……かな……?」
テーブルの端にあるポットと立て札を見ながら、アキが首を傾げるなか、切歌と調は首を傾げながらそう言う。
「ぷーっ♪」
「丁度お茶も飲み干したところだし、頂きましょうか。」
「折角の兎さんのオススメですしね。」
「ですね。」
「シュガーは飲まないの?」
「あたしゃあ苦いのは苦手だからパス。」
「お子様ねぇ……」
「んだとゴルァッ!天才なだけだし!!」
「まあまあ……シュガーは後でミルクティーを頼むとして、あたし達も頂こうぜ。」
そうして超甘党のシュガー以外の十四人全員がカップにコーヒーを注いでいく。
「ぷーっ…」ニヤリ
「!ダメッ!それを飲んじゃ」
そんななか、
『!?』
「うっ!?」
次の瞬間、調達の表情が歪み、同じように歪んだマリアの手からカップが滑り落ちる。
「おっと!」ヒュウ
「サンドイッチをお待ちのお客様、お待たせしましたぁ~。」
マリアの手から滑り落ちたカップをツキトが反射的に風の魔法で浮かせるなか、未来、ティアナ、フラン、ヴェルザが注文したサンドイッチをトレーに乗せた龍我が厨房から現れる。
「って!?」
その直後、龍我の目にテーブルに置いてあったコーヒーを飲んだほぼ全員が悶えている惨状とツキトの魔法で浮いているカップが飛び込んできた。