杯の少女

「それにしてもその子、随分と人馴れしているわね。」

「わぁっ!……柔らかい………」サワサワ

「耳を触られても大人しいですね。」

「ぷーっ」

「ふかふか………」

「可愛いデス♪」

戦兎と龍我が厨房に消えた後、調に大人しく抱き抱えられているエボルトを見ながら、マリアとフランがそう言うなか、 セレナ、調、切歌の三人はそう言いながらエボルトの耳を触ったり、撫でたりして戯れる。

「………」

(そいつ……見た目は兎で猫被ってるけど、あたしの使い魔で宇宙人なんだけどなぁ………)

「……あいつが最後まで兎のふりをするのを祈ろう………」

「ん?そういえば、そっちの子は誰なんだぜ?」

「『メガリバース事件』の時では見かけなかったと思うけど………」

そんな三人を見ながら、そう思いながら何ともいえない微妙な表情を浮かべるレイラにツキトが苦笑いしながらそう言うなか、魔理沙と霊夢はレイラのことについて、そう尋ねる。

「あぁ、彼女はレイラ・イグニスって言ってーーー」

そんな魔理沙達に対し、アキはそう言いながらレイラのことについて、軽く紹介する。

「えぇーーーっ!?王子さま!?それも異世界の!?」

「マジかよ……」

「マジだよー。」

「しかも茶髪の女の子とは婚約者とは…びっくりデス……」

「王族や貴族だと婚約者がいるのは、割と普通だよ?いない方が珍しいし……」

響達装者組やスバルとティアナにツキト達のことを、ツキト達に装者組やスバルとティアナの二人のことを説明した後、そう困惑の声を上げる響とクリスにツキトがそう言うなか、自分を見ながらそう言う切歌に対し、レイラはそう言う。

「ということは、アキちゃんは……」

「私は平民ですよ、ツキト達とは色々とありまして……」

「色々って何があったの………」

「それにしてもまさか、スバルの変身アイテムの製作者とこんな所で出会うとはね……」

「ありがとうね。これ、作ってくれて………」

自分を見ながらそう言う未来にそう説明するアキに調がそう言うなか、スバルはドラゴンスクラッシュゼリーを取り出しながらそう製作者であるツキトにお礼を言う。

「いえいえ……それにしても………」

対するツキトはそう言いながら響達の胸元にあるペンダント…待機状態にあるシンフォギアを見つめる。

「ふぇっ!?」

「!?何処見てんだ!?エロ王子!」

そんなツキトの獲物を見るような視線に自分達の胸を見られていると思った響とクリスは胸を押さえながらそう言う。

「え?」

「あぁ~、ごめん。ツキトは胸じゃなくてそのペンダントを狙ってるんだと思う………」

「「「「「「「!?」」」」」」」

直後にそんな恋人、ツキトの様子に呆れながらそう言うレイラの言葉に装者組全員がギアを握りしめるなか、

「ぷーっ!!」

ドカァァァンッ!!

「ぶげっ!?」

スタッ!!

調の腕から跳び立ったエボルトがライダーキックならぬ兎キックをツキトの脳天に食らわせながら、華麗に調達のテーブルの上に着地した。
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