杯の少女
『ささめゆき』内・・・
「へぇ………このカレー、ただ辛いだけでなく、お肉と野菜の旨味が良い感じに溶け込んであるわね……」
「こっちのミートソースパスタも牛肉と豚肉の旨味とトマトの酸味が麺に程よく絡まって美味しい………」
「気に入ってくれたんなら良かった。」
「って言ってもカレーは月音が作りおきしていたルーを温めただけ。パスタのソースも月音の書き置きマニュアルに従って作ったんだけどな。万丈は。」
そう言いながらカレーライスとミートソースパスタを堪能するレイラとアキに笑顔でそう言う龍我に対し、兎姿のエボルトはそう言って茶々を入れる。
「一言余計なんだよ!エボルト!!」
「?月音さんというのは?」
「あぁ、俺らの友達 でここのシェフ兼店長なんだけど、十七歳で今はこの世界の学園に行ってんだ。」
そんなエボルトに憤慨した後、首を傾げながらそう尋ねるアキに対し、龍我はそう説明する。
「あ、そうだ……ここに来る途中でこんなのを拾ったんですが……」
そんななか、戦兎と向かい合う形でテーブル席に座って開発者として談笑していたツキトはそう言いながら、黒い刃物の欠片のようなものをテーブルの中央に置く。
「?なにこれ?何かの欠片みたいだけど……」
「黒い刀身部分の欠片ですね。微かに魔力みたいなものを感じるので何かに使えそうなんですが……」
「ふ~ん……使えそうって言われてもなぁ…俺は魔法とかはよくわからないし、科学専門だからなぁ……」
「まぁ、魔法世界で見つけたからには魔法世界のものでしょうしね…でも、この欠片に宿っているエネルギーを増幅させたらどうなるんだろう………」
戦兎とツキトは互いにそう言いながら欠片の使い道について、真剣に考え込む。
「あいつら、まだやってるのかよ………」
「まぁ、ツキトも開発者としての拘りとか強いから、一度火が点いちゃうとねぇ……」
「レイラ、食後のコーヒーを淹れてやろうかぁ?」
「嫌よ。あんたの淹れるコーヒーは濃すぎるもの………」
そんな二人を見ながら呆れ顔でそう言う龍我にアキが苦笑いしながらそう言うなか、そう言うエボルトに対し、レイラは苦い表情でそう言う。
カランカラーン♪
「「「「ここ(デス)(だ)ね!!」」」」
「「「「「ん?」」」」」
そんななか、レイラが食べていたカレーライスの匂いを嗅ぎつけた霊夢、スバル、響、切歌の四人を始めとするセレナ達十五人が来店してくる。
「マジか……マジで鼻で嗅ぎ当てやがった、こいつら………」
「なんかスバルが変な方向でレベルアップしたような気が………」
「あははは………」
「あら?でも、結構雰囲気が良い店じゃない……」
「だね。レトロな雰囲気だけど、椅子やテーブルが多いからか広くて開放的だね。」
そんな四人にクリスとティアナが頭を抱え、未来が苦笑いを浮かべるなか、店内の雰囲気について、マリアとルーミアはそう感想を述べる。
「「………」」
そんななか、ヴェルザとセレナはまるで引き寄せられるかのように壁に飾られている一枚の絵の前に立つ。
その絵には月が浮かぶ夜に満開の桜が描かれていた。
「へぇ………このカレー、ただ辛いだけでなく、お肉と野菜の旨味が良い感じに溶け込んであるわね……」
「こっちのミートソースパスタも牛肉と豚肉の旨味とトマトの酸味が麺に程よく絡まって美味しい………」
「気に入ってくれたんなら良かった。」
「って言ってもカレーは月音が作りおきしていたルーを温めただけ。パスタのソースも月音の書き置きマニュアルに従って作ったんだけどな。万丈は。」
そう言いながらカレーライスとミートソースパスタを堪能するレイラとアキに笑顔でそう言う龍我に対し、兎姿のエボルトはそう言って茶々を入れる。
「一言余計なんだよ!エボルト!!」
「?月音さんというのは?」
「あぁ、俺らの
そんなエボルトに憤慨した後、首を傾げながらそう尋ねるアキに対し、龍我はそう説明する。
「あ、そうだ……ここに来る途中でこんなのを拾ったんですが……」
そんななか、戦兎と向かい合う形でテーブル席に座って開発者として談笑していたツキトはそう言いながら、黒い刃物の欠片のようなものをテーブルの中央に置く。
「?なにこれ?何かの欠片みたいだけど……」
「黒い刀身部分の欠片ですね。微かに魔力みたいなものを感じるので何かに使えそうなんですが……」
「ふ~ん……使えそうって言われてもなぁ…俺は魔法とかはよくわからないし、科学専門だからなぁ……」
「まぁ、魔法世界で見つけたからには魔法世界のものでしょうしね…でも、この欠片に宿っているエネルギーを増幅させたらどうなるんだろう………」
戦兎とツキトは互いにそう言いながら欠片の使い道について、真剣に考え込む。
「あいつら、まだやってるのかよ………」
「まぁ、ツキトも開発者としての拘りとか強いから、一度火が点いちゃうとねぇ……」
「レイラ、食後のコーヒーを淹れてやろうかぁ?」
「嫌よ。あんたの淹れるコーヒーは濃すぎるもの………」
そんな二人を見ながら呆れ顔でそう言う龍我にアキが苦笑いしながらそう言うなか、そう言うエボルトに対し、レイラは苦い表情でそう言う。
カランカラーン♪
「「「「ここ(デス)(だ)ね!!」」」」
「「「「「ん?」」」」」
そんななか、レイラが食べていたカレーライスの匂いを嗅ぎつけた霊夢、スバル、響、切歌の四人を始めとするセレナ達十五人が来店してくる。
「マジか……マジで鼻で嗅ぎ当てやがった、こいつら………」
「なんかスバルが変な方向でレベルアップしたような気が………」
「あははは………」
「あら?でも、結構雰囲気が良い店じゃない……」
「だね。レトロな雰囲気だけど、椅子やテーブルが多いからか広くて開放的だね。」
そんな四人にクリスとティアナが頭を抱え、未来が苦笑いを浮かべるなか、店内の雰囲気について、マリアとルーミアはそう感想を述べる。
「「………」」
そんななか、ヴェルザとセレナはまるで引き寄せられるかのように壁に飾られている一枚の絵の前に立つ。
その絵には月が浮かぶ夜に満開の桜が描かれていた。