杯の少女
時を遡って、服屋 『ムラシマ』・・・
「え~と……どう……ですか?」
時を遡ってノゾミ達が昼休みに入る前、服屋 『ムラシマ』にて試着としてスカートにレースが入った白いワンピースに黒いスパッツ、左胸に林檎のワッペンが入った薄茶のカーディガンに身を包み、右肩から左脇にかけて黄色い生地をベースにオレンジの花模様があるポーチをかけたセレナは恥ずかしそうにしながらも一緒にショッピングに来ていたマリア、スバル、ティアナ、ヴェルザ、響、未来、クリス、切歌、調の九人に尋ねる。
「「可愛い!!」」
「よく……似合ってる………」
「清楚で良いわね。」
そんなセレナに対し、響、スバル、ヴェルザ、ティアナの四人はそう言う。
「あ、ありがとうございます……」
「よく似合ってるデスよ♪セレナ♪」
「うん。マリアもそう思うよね……マリア?」
「………」パシャパシャッ♪
そんな四人に恥ずかしながらも笑顔でそう言うセレナに切歌がそう言うなか、調も同調しながらそうマリアに話しかける。
が、返事がないので振り向くと、マリアは一心不乱に写真を撮っていた。
「ま、マリア……?」
「ふぅ……すいません。お会計は幾らになりますか?」
「1980Gになります。」
「じゃあ、これで。」
「はい。少々お待ち下さい。」
一通り写真を撮って満足したのか、満面の笑顔になったマリアはカードで支払いを済ませる。
「「………」」
「マリアってこんな奴だったか?」
「あはは……それにしても、こっちの世界でもカード払いってのがあるんですね……」
「まぁ、カード払いの文化が流通したのは『時空管理局』がこの世界を管理世界に認定してからで管理局を通じて他世界から流れてきたらしいけどね。」
そんなマリアの姿に切歌と調の二人はあんぐりとし、クリスが若干呆れながらそう言うなか、カード払いについて、苦笑いしながらそう言う未来に対し、ティアナはそう説明する。
「「へぇ~~~」」
「どうぞ、お待たせしました。」
そんなティアナの説明に未来と響がそう言うなか、店員からカードが返却される。
「ありがとう。」
「あの……失礼ですが、歌手のマリア・カデンツァブナ・イヴですよね?」
「えぇ、そうですが……」
「やっぱり!私、ファンなんです!!よかったらサイン、貰えませんか!?」
「どっから出した!?その色紙!!」
「えぇ、お安いご用よ。」
カードを返却した後、何処からか色紙を取り出した女性店員にクリスが思わずそうツッコミを入れるなか、マリアは快く了承してサインをする。
「………」キョトン
「あぁ、セレナは知らなかったのね。」
「マリアさん、装者の他に歌手活動もしていて結構有名なアーティストなんだよ。」
その光景に思わずきょとんとするセレナに対し、ティアナとスバルはそう説明する。
「!?マリア姉さんが……」
「ほぇー……」
「こっちでも有名なんだ……」
「あ!あれ、歌姫のマリアじゃない!?」
「嘘!?私、ファンなんだけど!!」
ズオオオォォォーーーッ!!
「うぇっ!?」
「はぁっ!?」
そんな二人からの説明にセレナ、響、未来の三人がそう言うなか、マリアの存在に気付いた店内の一般人…否、ファンの波が迫ってくる。
「あっ……マリア……姉さん……!!」
「セレナ………!!」
瞬く間にできた人混みによってセレナとマリアが引き離されていく。
「セレナちゃん……!!」
偶々、近くにいたスバルはセレナを抱き寄せて護る。
・・・数分後・・・
「ふぅ………大丈夫?セレナちゃん。」
数分後、未だにできている人混みから無事に脱出した後、スバルはそうセレナに尋ねる。
「はい。ですが、マリア姉さんや他の皆さんは……」
「セレナァーーッ!!」
「大丈夫!?」
「ケガはない!?」
「暁さん!月読さん!」
「ティア!」
対するセレナがそう答えるなか、別の箇所から脱出した切歌、調、ティアナの三人がそう言いながら合流する。
「ケガはないみたいデスね。」
「よかった………」
「はい。スバルさんが護ってくれたおかげで……」
「ティア。他の皆は……」
「どうやらはぐれちゃったみたいね……一旦店から出ましょう。」
「もしかしたら、他の皆も出てくるかもしれない。だよね。」
「そういうこと。」
そうして五人は一旦店の出入り口付近まで向かっていく。
「それにしても、さっきのはビックリしました……」
「あ。そっか。セレナはああいうのは初めてだもんね。」
「デスね。あたし達は何回か、経験したから慣れてるんデスけど……」
「そうなんですか?」
「うん。マリアと一緒に買い物とかしている時にね。」
「マリアは何処に行っても人気者デェース♪」
「………」
「あ。出入り口に着くよ。」
先程の人だかりについて、セレナ、調、切歌の三人がそう話をするなか、五人は出入り口付近に着く。
が、マリア、響、未来、クリス、ヴェルザの五人の姿がない。
「誰もいないね。」
「デスね。」
「仕方ない……スバル。私と切歌、調で探してくるから、あなたはセレナと一緒に店の前のベンチに座って待ってて。」
「わかった。もし、入れ違いでマリアさん達が来たら、通信で知らせるね。」
そうしてティアナ、切歌、調の三人はマリア達を探しに店内に戻り、スバルはセレナと共に店の前のベンチに向かった。
「え~と……どう……ですか?」
時を遡ってノゾミ達が昼休みに入る前、服屋 『ムラシマ』にて試着としてスカートにレースが入った白いワンピースに黒いスパッツ、左胸に林檎のワッペンが入った薄茶のカーディガンに身を包み、右肩から左脇にかけて黄色い生地をベースにオレンジの花模様があるポーチをかけたセレナは恥ずかしそうにしながらも一緒にショッピングに来ていたマリア、スバル、ティアナ、ヴェルザ、響、未来、クリス、切歌、調の九人に尋ねる。
「「可愛い!!」」
「よく……似合ってる………」
「清楚で良いわね。」
そんなセレナに対し、響、スバル、ヴェルザ、ティアナの四人はそう言う。
「あ、ありがとうございます……」
「よく似合ってるデスよ♪セレナ♪」
「うん。マリアもそう思うよね……マリア?」
「………」パシャパシャッ♪
そんな四人に恥ずかしながらも笑顔でそう言うセレナに切歌がそう言うなか、調も同調しながらそうマリアに話しかける。
が、返事がないので振り向くと、マリアは一心不乱に写真を撮っていた。
「ま、マリア……?」
「ふぅ……すいません。お会計は幾らになりますか?」
「1980Gになります。」
「じゃあ、これで。」
「はい。少々お待ち下さい。」
一通り写真を撮って満足したのか、満面の笑顔になったマリアはカードで支払いを済ませる。
「「………」」
「マリアってこんな奴だったか?」
「あはは……それにしても、こっちの世界でもカード払いってのがあるんですね……」
「まぁ、カード払いの文化が流通したのは『時空管理局』がこの世界を管理世界に認定してからで管理局を通じて他世界から流れてきたらしいけどね。」
そんなマリアの姿に切歌と調の二人はあんぐりとし、クリスが若干呆れながらそう言うなか、カード払いについて、苦笑いしながらそう言う未来に対し、ティアナはそう説明する。
「「へぇ~~~」」
「どうぞ、お待たせしました。」
そんなティアナの説明に未来と響がそう言うなか、店員からカードが返却される。
「ありがとう。」
「あの……失礼ですが、歌手のマリア・カデンツァブナ・イヴですよね?」
「えぇ、そうですが……」
「やっぱり!私、ファンなんです!!よかったらサイン、貰えませんか!?」
「どっから出した!?その色紙!!」
「えぇ、お安いご用よ。」
カードを返却した後、何処からか色紙を取り出した女性店員にクリスが思わずそうツッコミを入れるなか、マリアは快く了承してサインをする。
「………」キョトン
「あぁ、セレナは知らなかったのね。」
「マリアさん、装者の他に歌手活動もしていて結構有名なアーティストなんだよ。」
その光景に思わずきょとんとするセレナに対し、ティアナとスバルはそう説明する。
「!?マリア姉さんが……」
「ほぇー……」
「こっちでも有名なんだ……」
「あ!あれ、歌姫のマリアじゃない!?」
「嘘!?私、ファンなんだけど!!」
ズオオオォォォーーーッ!!
「うぇっ!?」
「はぁっ!?」
そんな二人からの説明にセレナ、響、未来の三人がそう言うなか、マリアの存在に気付いた店内の一般人…否、ファンの波が迫ってくる。
「あっ……マリア……姉さん……!!」
「セレナ………!!」
瞬く間にできた人混みによってセレナとマリアが引き離されていく。
「セレナちゃん……!!」
偶々、近くにいたスバルはセレナを抱き寄せて護る。
・・・数分後・・・
「ふぅ………大丈夫?セレナちゃん。」
数分後、未だにできている人混みから無事に脱出した後、スバルはそうセレナに尋ねる。
「はい。ですが、マリア姉さんや他の皆さんは……」
「セレナァーーッ!!」
「大丈夫!?」
「ケガはない!?」
「暁さん!月読さん!」
「ティア!」
対するセレナがそう答えるなか、別の箇所から脱出した切歌、調、ティアナの三人がそう言いながら合流する。
「ケガはないみたいデスね。」
「よかった………」
「はい。スバルさんが護ってくれたおかげで……」
「ティア。他の皆は……」
「どうやらはぐれちゃったみたいね……一旦店から出ましょう。」
「もしかしたら、他の皆も出てくるかもしれない。だよね。」
「そういうこと。」
そうして五人は一旦店の出入り口付近まで向かっていく。
「それにしても、さっきのはビックリしました……」
「あ。そっか。セレナはああいうのは初めてだもんね。」
「デスね。あたし達は何回か、経験したから慣れてるんデスけど……」
「そうなんですか?」
「うん。マリアと一緒に買い物とかしている時にね。」
「マリアは何処に行っても人気者デェース♪」
「………」
「あ。出入り口に着くよ。」
先程の人だかりについて、セレナ、調、切歌の三人がそう話をするなか、五人は出入り口付近に着く。
が、マリア、響、未来、クリス、ヴェルザの五人の姿がない。
「誰もいないね。」
「デスね。」
「仕方ない……スバル。私と切歌、調で探してくるから、あなたはセレナと一緒に店の前のベンチに座って待ってて。」
「わかった。もし、入れ違いでマリアさん達が来たら、通信で知らせるね。」
そうしてティアナ、切歌、調の三人はマリア達を探しに店内に戻り、スバルはセレナと共に店の前のベンチに向かった。