杯の少女

リビング・・・

「こんにちは、アミエーラさん。」

「「「こんにちはぁ~。」」」

「こんにちは、アインハルト。リオ。コロナ。ミウラ。」

「いらっしゃい、アミちゃん。」

リビングに入った直後、そう挨拶してくるアインハルト達にそう返すアリサに対し、なのははソファーに腰掛けながらそう話しかける。

「こんにちは、なのはさん。ご実家から頼まれたお届け物です。」

対するアリサはそう言いながらキャリーバックの中身や括り付けていた小包をテーブルの上に置いていく。

「流石お母さんだね。使いやすそうなの……あ。詩乃義母さんも選んでくれたのかな?」

「凄い量の荷物ですね。」

テーブルの上に広げられた荷物を見渡しながらなのはがそう言うなか、美遊が自分の分も含めた八人分の飲み物のコップが乗ったお盆を持ちながらそう言う。

「どうぞ。オレンジジュースです。」コトッ

「ありがとう。え~と………」

「衛宮美遊です。昨夜からこちらでお世話になっております。」

オレンジジュースを受け取った後、首を傾げながらそう言うアリサに対し、美遊はそう自己紹介する。

「なるほど。美遊も『地球』出身でしたか……私はアリサ・イリニーチア・アミエーラ。『地球』のロシアの出身で今はなのはさんと同じ『時空管理局』で働いています。」

「!?アリサさんも………」

「魔法については幼馴染みのおかげで知っていましたが、科学が身近でしたので慣れるまで大変でした。」

「同感です。全く違う理論で新たに知ることが多いです。」

「私もです。大分知り得てきましたが、まだまだ新しく知ることがあります。」

あっさりと打ち解けた二人は魔法に対する認識について、盛り上がる。

「美遊ちゃん、もうアミエーラさんと打ち解けてる……」

「まぁ、アミちゃんも『ミッドチルダ』に移ってから日が浅いからね。共感できる所が多いんだと思うよ。」

そんな二人を見ながら、ヴィヴィとなのははそう話した。
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