幻想の守護者が次元の守護神を連れてきました

ガキキキキキキキキキキキキキキキィンッ!!

「「はあああぁぁぁーーーっ!!」」

ぶつかり合った後、ポセイドンとスコルピオワームはディーペストハープーンと黒狼牙と両腕のクローで十数回と斬り結ぶ。

「ハハハハハッ!!なかなかやるな!!」

「ふん!!貴様もな!!」

ガキィィィンッ!!

十数回と斬り結ぶなか、スコルピオワームとポセイドンは互いにそう言いながら、一旦距離を取る。

「フッ!!」

ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!

距離を取った後、ポセイドンは左手の黒狼牙を銃形態にして、二十弾の“ダークバレット”をスコルピオワームに向けて、放つ。

「へっ……」

・・・フッ・・・

「!?」

が、スコルピオワームは次の瞬間、不敵な笑みを浮かべながらクロックアップして、超光速の世界に入る。

ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガァンッ!!

次の瞬間、ポセイドンが放った“ダークバレット”は地面に着弾し、土煙を起こす。

ドスッ!!

「!?」

「フフフ……」

次の瞬間、後ろからスコルピオワームの僻髪が放たれ、その先の針がポセイドンに突き刺さる。

「フフフ……勝負あったな。俺の自慢の毒でおまえを俺の傀儡にしてやる……」

「ぐっ!?」

ガクッ!!

スコルピオワームが不敵な笑みを浮かべながらそう言うなか、ポセイドンは片膝を着く。

「フフフ……」

ポセイドンが片膝を着いた後、スコルピオワームは突き刺した僻髪を引き抜き、ポセイドンに近付く。

「さぁ、ポセイドン!!おまえのその“力”で他のライダー共を始末しろ!!」

「………」スクッ

スコルピオワームがそう言った瞬間、ポセイドンは無言で立ち上がる。

「はあああぁぁぁーーーっ!!」

「!?」

ズバァァァンッ!!

が、次の瞬間、ポセイドンは振り向くや否や、左手の黒狼牙でスコルピオワームを斬り裂く。

「ぐはぁっ!?くっ……どういうことだ!?おまえは俺の毒で洗脳された筈……!!」

「ふん。残念だったな。」

『おまえの洗脳効果のある毒は私が速攻で解毒した。』

「だが、おまえに一閃を浴びせるために、毒にやられたふりをしたのさ。」

斬りつけられた後、そう困惑の声を上げるスコルピオワームに対し、アイとポセイドンはそう説明する。

「くっ!!おのれ!!」

・・・フッ・・・

対するスコルピオワームはそう言いながらクロックアップを使い、再び超光速の世界に入る。

「ちっ!!またその技か………」

『あ。ポセイドン。さっき、黒狼牙でスコルピオワームを斬り裂く際、黒狼牙はスコルピオワームの一部を喰らうことでクロックアップの“力”を得たぞ。』

そのことに舌打ちしながらそう言うポセイドンに対し、アイが冷静にそう言う。

「!ほぅ……なら……クロックアップ!!」

『Clock Up』

・・・フッ・・・

対するポセイドンはそう言いながら、黒狼牙が新たに取得した“力”、クロックアップを使い、スコルピオワームと同じ超光速の世界に入る。

「!?なに」

「はあああぁぁぁーーーっ!!」

ズバババババババババババババババァンッ!!

ポセイドンが自分と同じようにクロックアップを使ってきたことにそう困惑の声を上げるスコルピオワームの言葉の最中、ポセイドンはディーペストハープーンと黒狼牙で十数回と斬りつけ、

「はぁぁぁっ!!」

ズバァァァンッ!!

「ぐわぁぁぁっ!?」

ディーペストハープーンで一閃して、吹き飛ばす。

「ぐっ……何故だ?……何故貴様がクロックアップを!?」

「ふん。こいつのおかげさ。」スッ

『この黒狼牙には『ありとあらゆる“力”を喰らう』“力”がある。』

『先程、こいつでおまえを斬り裂く際、その“力”を使って、おまえ達ワームのクロックアップの“力”を喰わせてもらった。』

吹き飛ばされた後、そう困惑の声を上げるスコルピオワームに対し、ポセイドンは黒狼牙を掲げながらそう言い、アイとポセイドンに今、身体を貸している夢羽は黒狼牙の能力について、そう説明した。
25/60ページ
スキ