杯の少女

「な、なんとかギリギリ間に合った………」

「疲れた………」

「え、え~と……大丈夫?二人とも……」

「二人揃って見事に燃え尽きてるわね……」

ガラッ!!

「はぁーい。皆、席に着いてぇー。」

机に突っ伏しながらそう言うエレンとヴィオラに対し、アカリと悠月がそう言うなか、ヴィヴィオがそう言いながら教室に入ってくる。

「えぇ~、冬季休暇が終わった始業日早々ですが、今日からまた一人転入生が来ます。」

ざわざわ・・・ざわざわ・・・

「それじゃあ、入ってきて。」

ガラッ!!

「………」

教室内がざわつくなか、ヴィヴィオに呼ばれた月音は入り、教卓の前に立つ。

(……小学生?)

「それじゃあ、自己紹介して。」

「はい、月音・星宮と言います。17歳ですが、諸事情により一年生から通うことになりました。どうかよろしくお願いします。」

教室内のほぼ全員がそう思いながら首を傾げるなか、ヴィヴィオに促された月音はそう自己紹介する。

ヒュウウウンッ!!スタッ!!

『!?』

「………」

そんななか、教室の窓ガラス…ミラーワールドから仮面ライダー龍騎をデフォルメしたぬいぐるみ、『りゅーき』が現れ、月音の頭の上に乗る。

(はぁ!?なんでここでデフォルメした龍騎のぬいぐるみが出てくんだ!?)

「星宮さん。そのぬいぐるみは?」

「あぁ、この子はりゅーきです。使い魔……みたいなものですね。」

(とりあえずは使い魔ということにしよう。)

りゅーきを見ながら、マコトが内心そうツッコミを入れるなか、そう尋ねるヴィヴィオに対し、月音はそう思いながらしれっとそう答える。

「それじゃあ、星宮さんに質問したい人ぉー。」

「「「はいはいはいはい!!」」」

(ほぼ全員かよ……)

※次ページはQ&A方式でいきます。By作者
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