戦姫達との邂逅

『時空管理局』、本局・・・

「お呼びですか?ミゼット議長。」

その頃、なのは達が所属している管理局とも和也達が所属している管理局とも違う別次元の『時空管理局』、本局にて黒髪黒目の男、『特務部隊 SHINOBI』の部隊長であり、転生者である忍、うちはイタチはそう言いながらミゼット議長の執務室に入る。

「つい先程、平行世界の『ミッドチルダ』と思われる次元から非常に高いエネルギー反応が確認されたわ。」

「!?平行世界の『ミッドチルダ』からですか?」

対するミゼット議長の『平行世界の『ミッドチルダ』から高エネルギー反応が観測された』という話にイタチは真剣な表情でそう尋ねる。

「えぇ、その高エネルギー反応のことも含めて、彼女から大事な話があるわ。」

「お久しぶりです。イタチさん。」

対するミゼット議長がそう言った瞬間、近くのソファーに座っていた白銀のショートヘアに金の瞳の少女、ミゼット議長の友人の占い師(故人)の孫娘であり、今は『占いも得意な歌手タレント』として『ミッドチルダ』で活動中の少女、『博麗詩音』がそう言いながら立ち上がる。

因みにイタチとは以前、護衛してもらったことが縁で知り合いである。

「詩音……ということは彼女が何か予知したということですか……」

「はい。それで私が予知した、この次元も巻き込みかねない『最悪の未来』を回避するために協力してほしいんです………」

詩音はそう言いながら自身の能力で予知した、魔法世界 『ウェズペリア』で起こる戦いについて、語った。
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