戦姫達との邂逅
「あの………マリア姉さん、彼方 の方は………?」
友奈、ノゾミ、マリア、フェイトの四人が身体を洗い終え、湯船に浸かった後、セレナはフェイトのことについて、そう尋ねる。
因みに未だに気を失っているノゾミは溺れないように友奈に支えられているので悪しからず。
「あぁ、フェイトと翼のことかしら?」
「え?一人しかいないんじゃ……」
「一人の中に二人いるのよ。大丈夫、とても信頼できる人で、とても強い装者よ。」
「あの人も!?」
「えぇ。安心なさい。実力は私が保証するわ。フェイト、翼。ちょっとこっちに来てくれるかしら?」
「ん?」
「どうしたの?マリア。」
マリアに呼ばれたフェイト はそう言いながら二人に近寄ってくる。
「紹介するわ、セレナ。この人はフェイト・T・アーチャー。フルネームだと更にTが入るわ。」
「はじめまして。フェイト・T・アーチャーです。よろしくね、セレナ。」
「は、はい………よろしくお願いします………」
「で、中にいるもう一人は風鳴翼よ。」
「翼。」
「あぁ、はじめまして。セレナ。私は風鳴翼だ。マリアとは戦友で、今は一応上司と部下だな。」
「………よ、よろしくお願いしますっ。」
マリアに紹介された後、そう自己紹介するフェイト に対し、セレナは若干戸惑いながらもそう挨拶する。
「・・・うっ・・・」
「あ!目を覚ました!!」
「お姉ちゃん!!」
「・・・友奈・・・?」
そんななか、目を覚ましたノゾミが寝惚け眼のまま、自分を支える友奈を見上げながらそう呟く。
その時のノゾミの声はノゾミというよりノゾミに“力”を託した若葉の声に近かった。
「え?」
(今の声は若葉ちゃん……?)
「ッ!!」
ノゾミが若葉の声で自分を呼び捨てしたことに友奈がそう思うなか、意識が覚醒したノゾミは慌てて出ようとする。
「あ!慌てて出たら危ないよ!!」
「うっ・・・」
が、友奈がそう言いながらツボを押し、止める。
「お姉ちゃん……久しぶりに一緒に入ろう?」
その後、ヴェルザは上目遣いでそう言って甘える。
「!?」
が、そんなヴェルザを見て、ノゾミは以前、行った『仮面ライダーヴァルツの世界』又の名を『ハルシオン世界』で出逢い、悲しい別れ方をした、自分を『姉』のように慕ってくれていた少女、『桜之宮千花』の顔が頭を過る。
「・・・ごめん・・・!!」
ノゾミはそう言いながら今度は静かに出ていく。
「……お姉ちゃん……」
「ねぇ。今の子……」
「うん……」
「「「………」」」
その後、ヴェルザがそう呟くなか、響と未来はノゾミについて、そう話しながらクリス、切歌、調の三人とも顔を見合わせる。
(今の人……なんか悲しそうな表情をしていた……)
「あの。翼さん。あの子に何かあったんですか?」
「チラッとしか見えませんでしたけど、泣いてましたよね?」
セレナもノゾミについて、そう考えるなか、未来と響がフェイト にそう尋ねる。
「あぁ、前の戦いである経験をしてな。彼女は今、重大な局面に立っているんだ。今後の自分の道を決める程の………」
「今後の自分の道………」
「「「「「………」」」」」
「マリア、フェイト。話しても良いか?」
「えぇ。」
「うん。私から話すよ、翼。」
「わかった。」
マリアと翼と話した後、フェイトは響達と向き合う。
「……幾つもの世界を揺るがす戦いがあったの。その戦いで、決して消えない罪を背負っちゃってね………自分を見失っちゃってるんだ。何のために戦うのかを………」
フェイトはそう言いながら『ハルシオン世界』で起きた、数多の仮面ライダーを巻き込んだ戦い、『ジニア動乱』のことを簡潔ながらも話し始めた。
友奈、ノゾミ、マリア、フェイトの四人が身体を洗い終え、湯船に浸かった後、セレナはフェイトのことについて、そう尋ねる。
因みに未だに気を失っているノゾミは溺れないように友奈に支えられているので悪しからず。
「あぁ、フェイトと翼のことかしら?」
「え?一人しかいないんじゃ……」
「一人の中に二人いるのよ。大丈夫、とても信頼できる人で、とても強い装者よ。」
「あの人も!?」
「えぇ。安心なさい。実力は私が保証するわ。フェイト、翼。ちょっとこっちに来てくれるかしら?」
「ん?」
「どうしたの?マリア。」
マリアに呼ばれた
「紹介するわ、セレナ。この人はフェイト・T・アーチャー。フルネームだと更にTが入るわ。」
「はじめまして。フェイト・T・アーチャーです。よろしくね、セレナ。」
「は、はい………よろしくお願いします………」
「で、中にいるもう一人は風鳴翼よ。」
「翼。」
「あぁ、はじめまして。セレナ。私は風鳴翼だ。マリアとは戦友で、今は一応上司と部下だな。」
「………よ、よろしくお願いしますっ。」
マリアに紹介された後、そう自己紹介する
「・・・うっ・・・」
「あ!目を覚ました!!」
「お姉ちゃん!!」
「・・・友奈・・・?」
そんななか、目を覚ましたノゾミが寝惚け眼のまま、自分を支える友奈を見上げながらそう呟く。
その時のノゾミの声はノゾミというよりノゾミに“力”を託した若葉の声に近かった。
「え?」
(今の声は若葉ちゃん……?)
「ッ!!」
ノゾミが若葉の声で自分を呼び捨てしたことに友奈がそう思うなか、意識が覚醒したノゾミは慌てて出ようとする。
「あ!慌てて出たら危ないよ!!」
「うっ・・・」
が、友奈がそう言いながらツボを押し、止める。
「お姉ちゃん……久しぶりに一緒に入ろう?」
その後、ヴェルザは上目遣いでそう言って甘える。
「!?」
が、そんなヴェルザを見て、ノゾミは以前、行った『仮面ライダーヴァルツの世界』又の名を『ハルシオン世界』で出逢い、悲しい別れ方をした、自分を『姉』のように慕ってくれていた少女、『桜之宮千花』の顔が頭を過る。
「・・・ごめん・・・!!」
ノゾミはそう言いながら今度は静かに出ていく。
「……お姉ちゃん……」
「ねぇ。今の子……」
「うん……」
「「「………」」」
その後、ヴェルザがそう呟くなか、響と未来はノゾミについて、そう話しながらクリス、切歌、調の三人とも顔を見合わせる。
(今の人……なんか悲しそうな表情をしていた……)
「あの。翼さん。あの子に何かあったんですか?」
「チラッとしか見えませんでしたけど、泣いてましたよね?」
セレナもノゾミについて、そう考えるなか、未来と響が
「あぁ、前の戦いである経験をしてな。彼女は今、重大な局面に立っているんだ。今後の自分の道を決める程の………」
「今後の自分の道………」
「「「「「………」」」」」
「マリア、フェイト。話しても良いか?」
「えぇ。」
「うん。私から話すよ、翼。」
「わかった。」
マリアと翼と話した後、フェイトは響達と向き合う。
「……幾つもの世界を揺るがす戦いがあったの。その戦いで、決して消えない罪を背負っちゃってね………自分を見失っちゃってるんだ。何のために戦うのかを………」
フェイトはそう言いながら『ハルシオン世界』で起きた、数多の仮面ライダーを巻き込んだ戦い、『ジニア動乱』のことを簡潔ながらも話し始めた。