「フェイトさん！！」

フェイトがアラクネアワームを撃破した直後、ティアナはそう言いながら駆け寄る。

「！？危ない！！」

「！？」

『“プロテクション”。』

ズガァンッ！！

その瞬間、一発の銃弾がティアナ目掛けて放たれる。

が、直前に気付いたフェイトが“障壁”を張って防ぐ。

「流石、だな・・・『雷光』・・・」

次の瞬間、銃弾が放たれた方からデスガンがそう言いながら現れる。

「デスガン！！」

「ッ！！」

現れたデスガンに対し、フェイトとティアナは身構える。

「クク・・・残念、だが、戦うのは、俺、じゃ、ない・・・」

「ハッ！！」

ドカァァァンッ！！

「あっ！？」

「！？ティアナ！！」

が、デスガンがそう言った瞬間、何処からか鍛えられた体格にスキンヘッド、パサパサの付け睫（まつげ）をした男がティアナに膝蹴りを食らわせ、吹き飛ばしながら現れ、

「やぁっ！！」

「！？」

ドカァァァンッ！！

そのまま流れるように今度はフェイトに回し蹴りを食らわせ、ティアナと同じ方向に吹き飛ばす。

「『時空管理局』の魔導士もnulnul（ダメダメ）ね。この程度のreponse（不意討ち）にもsurprise（対応）できないなんて……」

「くっ……不意討ちとはいえ、生身の人間が仮面ライダー二人を蹴り飛ばすなんて……」

「いや、ティアナ。こいつは人間じゃない……！！」

「え？」

「フフ……」

翼に『人間じゃない』と言われた男の耳に当たる部分にはヘッドフォンのような機械が付いていた。

「人間に似せて造られた、人工知能搭載型ロボ……ヒューマギア……！！」

次の瞬間、フェイトは男、否、ヒューマギアを睨み付けながらそう言う。

「はじめまして。ワテクシはパジェント。Maou（魔王）ソロモンに造られた戦闘特化型ヒューマギアよ。」

「やれ・・・パジェント・・・」

「アイアイサー！！」ｽｯ

ソロモンによって造られた戦闘特化型ヒューマギア、パジェントはそう言いながら鳥が描かれた、マゼンタの長方形のアイテムを取り出す。

「！？あれは……！？」

「絶、」

パジェントが取り出したアイテム、ゼツメライズキーを見て、フェイトがそう言うなか、パジェントはゼツメライズキーを見ながらそう言い、

「滅。」ｶﾁｯ!!

『アルゲン！』

続いて前方を見ながら起動させ、腰に装着していたベルト、ゼツメライザーのバックルにセットする。

『ゼツメライズ！！』

次の瞬間、その音声と共に人工皮膚と服が燃えるように消失し、本来の姿であるロボとしての姿が露になる。

パァァァ・・・

続けて、頭部のアーマーが展開して骸骨のような素顔が曝されるや否や赤黒い光に包まれる。

パキィィィンッ！！

次の瞬間、パジェントはマギアの共通素体にゼロワン・フライングファルコンによく似た配置のマゼンタの鳥を模したアーマーに巨大な機械の翼、マゼンタの鳥のような仮面に両手には絶滅種、『アルゲンタヴィス』の脚のような鋭く巨大な鉤爪を持ったマギア・・・アルゲンマギアへと変身した。

「「！？」」

「Debut de la batalle（戦闘開始）!!」

次の瞬間、アルゲンマギアはそう言いながら向かってきた。