戦姫達との邂逅

「消えたデス!?」

「一体何処に」

「はぁっ!!」

「「!?」」

ブオオオォォォーーーッ!!

竜巻を使ったテレポートで調と切歌の連携攻撃をあしらったヴァルゴゾディアーツは次の瞬間、ロディアから竜巻を二人に向けて放ってくる。

「!?暁さん!月読さん!!」

「ッ!ヴェルザちゃん!!セレナちゃんをお願い!!」

「はい!!」

「相棒!!」

『ウィングロード!!』

ズオオオォォォーーーッ!!

「「!?」」

セレナをすぐさまヴェルザに預けたスバルは切歌と調の前まで“ウィングロード”を伸ばし、一気に駆ける。

『“プロテクション”!!』

ズガアアアァァァンッ!!

「「!?」」

「!?なに!?」

「………」

次の瞬間、スバルは“プロテクション”でヴァルゴゾディアーツの竜巻を防ぐ。

「この青い道はさっきの……」

「これも魔法なんデスか………」

「大丈夫?二人とも……」

「は、はい!!」

「おかげで助かったデス!!」

ヴァルゴゾディアーツの竜巻を防いだ後、そう尋ねるスバルに対し、調と切歌はそう言う。

「私の攻撃を防ぐとは……ウィザードのものとは違う魔法か……だが!所詮は仮面ライダーではない生身の人間!!『Xショッカー』の上級怪人である私の敵ではない!!」

「『Xショッカー』?」

「組織の名前か?」

「皆、下がってて。こいつはあたしがやるよ。」

『スクラッシュドライバー!!』

響とクリスがそう言うなか、スバルはそう言いながらスクラッシュドライバーを装着する。

「?ベルト?」

『ドラゴンゼリー!!』

「変身!!」

『潰れる!流れる!溢れ出る!!』

『ドラゴンインクローズチャージ!!』

『ブルゥアァッ!!』

パキィィィンッ!!

装着したスクラッシュドライバーを見て、未来が首を傾げるなか、スバルはクローズチャージに変身する。

「貴様も仮面ライダーだったか!!」

「!?ハッ!……はぁ……っ!?」

クローズチャージに変身したスバルを見て、ヴァルゴゾディアーツがそう言いながら身構えるなか、ソロモンのインヴェイドが頭をよぎったセレナは再び過呼吸になる。

「セレナ!?」

「どうしたデスか!?」

(セレナちゃん……やっぱり『仮面ライダー』に怯えている……!?)

そんなセレナに調と切歌がそう言いながら駆け寄るなか、スバルはそう推測する。

(でも、あたしがこいつの相手をしないと!!)

ビュオオオォォォーーーッ!!

「「「「「「「!?」」」」」」」

スバルがそう思いながら身構えるなか、ヴァルゴゾディアーツの近くにマゼンタの竜巻が起きる。

「こいつらを食らえ!!バケガニ!!」

「キシャアアアァァァーーーッ!!」

ヴァルゴゾディアーツがそう言った瞬間、竜巻の中から四本の鋏に全身がトゲで覆われた巨大なカニ・・・魔化魍 バケガニが現れた。
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