戦姫達との邂逅
『アトラン王国』・・・
パァァァ・・・
響達五人が『ウェズペリア』に到着し、フェイト 達と共に『Xショッカー』の怪人達と戦闘を始めた頃、『アトラン王国』のとある空き地にオーロラカーテンが発生し、そこから喫茶店、『ささめゆき』が現れる。
『ささめゆき』内・・・
「!?これは一体……」
「どうなってんだよ!?」
(やっぱりな………)
窓から見える景色の変化に困惑する戦兎と龍我を無視し、少女はそう思いながらメニュー表を手に取り、文字を確認する。
(見たことない文字だが……読めるし、わかる……)
「………」
今度はレジの方に向かい、中身を確認する。
そちらも見たことのない通貨の金貨に変化していた。
「あー……いつもとは違う変わり方だなぁ…」
「ちょっ、この現象知ってるの!?」
「知ってるも何も、この『ささめゆき』で移動する時はいつもこんな感じですよ。」
「マジか。」
「………あ!俺ら、家とかどうするんだよ!?」
呆れた表情でそう言う少女の言葉に戦兎が驚いた表情を浮かべるなか、この世界に『帰る場所』がないことに気付いた龍我はそう声を上げる。
「この世界にいる間、ここで働いてくれるんなら住み込みになりますし、ご飯も出ますよ。少ないですが、給料も出しますが………どうします?」
「「お願いします。」」
が、すぐさま少女が出した提案に二人は揃って頭を下げる。
(この世界の従業員、ゲットだな。)
少女はそう思いながら出入り口に近づき、外に出る。
パァァァ・・・
同時に人間サイズのオーロラカーテンが現れ、少女を通過する。
少女の服装が変わっていた。
ヒュウ・・・ッ!!
「さっむっ!?」
バタンッ!!
が、思っていたより低かった気温に少女は服装の変化を確認する間もなく出入り口のドアノブに掛けていた札を裏返し、『クローズ』にしてから店内に戻る。
「……大丈夫か?」
「大丈夫じゃないです…多分ですがこの世界、今は冬なんでしょうね。私達の世界は三月だけど……まだ衣替えしてなくて良かった…」
龍我からの問いに少女はそう答えながらため息を吐く。
店内が快適な温度だったことと外で雪が降っていなかったことから気付けなかった。
その後、自分の服装が制服であることと『フォールテ学園』の生徒の証である生徒手帳から今回の自分の役割が『転校生』だと理解し、私服に着替えた少女は『あるもの』に戦兎と龍我の見張りを頼んでから街へと繰り出した。
街中・・・
「ふむ……物価はこれくらいか。しかし『ウェズペリア』、ねぇ…聞いたことのない世界だな。」
メモ帳に記入した情報を確認しながら歩く。
(しかも剣とかも普通に売ってたし、街並みも日本じゃないな……というか私の知る限りだと中世ヨーロッパに近いな。所々、現代っぽいが…………なんていうかファンタジーゲームの街並みみたいだな…)
友人からオススメされたゲームのパッケージを思い出しながら、少女はそう思う。
が、ファンタジーには全く興味のない彼女は困惑してしまう。
(……もう帰るか……)
少女がそう思ったその時、
「……ん?」
「………」キョロキョロ
一羽の茶色い兎に遭遇する。
兎は迷子なのか、きょろきょろとしていた。
パァァァ・・・
響達五人が『ウェズペリア』に到着し、
『ささめゆき』内・・・
「!?これは一体……」
「どうなってんだよ!?」
(やっぱりな………)
窓から見える景色の変化に困惑する戦兎と龍我を無視し、少女はそう思いながらメニュー表を手に取り、文字を確認する。
(見たことない文字だが……読めるし、わかる……)
「………」
今度はレジの方に向かい、中身を確認する。
そちらも見たことのない通貨の金貨に変化していた。
「あー……いつもとは違う変わり方だなぁ…」
「ちょっ、この現象知ってるの!?」
「知ってるも何も、この『ささめゆき』で移動する時はいつもこんな感じですよ。」
「マジか。」
「………あ!俺ら、家とかどうするんだよ!?」
呆れた表情でそう言う少女の言葉に戦兎が驚いた表情を浮かべるなか、この世界に『帰る場所』がないことに気付いた龍我はそう声を上げる。
「この世界にいる間、ここで働いてくれるんなら住み込みになりますし、ご飯も出ますよ。少ないですが、給料も出しますが………どうします?」
「「お願いします。」」
が、すぐさま少女が出した提案に二人は揃って頭を下げる。
(この世界の従業員、ゲットだな。)
少女はそう思いながら出入り口に近づき、外に出る。
パァァァ・・・
同時に人間サイズのオーロラカーテンが現れ、少女を通過する。
少女の服装が変わっていた。
ヒュウ・・・ッ!!
「さっむっ!?」
バタンッ!!
が、思っていたより低かった気温に少女は服装の変化を確認する間もなく出入り口のドアノブに掛けていた札を裏返し、『クローズ』にしてから店内に戻る。
「……大丈夫か?」
「大丈夫じゃないです…多分ですがこの世界、今は冬なんでしょうね。私達の世界は三月だけど……まだ衣替えしてなくて良かった…」
龍我からの問いに少女はそう答えながらため息を吐く。
店内が快適な温度だったことと外で雪が降っていなかったことから気付けなかった。
その後、自分の服装が制服であることと『フォールテ学園』の生徒の証である生徒手帳から今回の自分の役割が『転校生』だと理解し、私服に着替えた少女は『あるもの』に戦兎と龍我の見張りを頼んでから街へと繰り出した。
街中・・・
「ふむ……物価はこれくらいか。しかし『ウェズペリア』、ねぇ…聞いたことのない世界だな。」
メモ帳に記入した情報を確認しながら歩く。
(しかも剣とかも普通に売ってたし、街並みも日本じゃないな……というか私の知る限りだと中世ヨーロッパに近いな。所々、現代っぽいが…………なんていうかファンタジーゲームの街並みみたいだな…)
友人からオススメされたゲームのパッケージを思い出しながら、少女はそう思う。
が、ファンタジーには全く興味のない彼女は困惑してしまう。
(……もう帰るか……)
少女がそう思ったその時、
「……ん?」
「………」キョロキョロ
一羽の茶色い兎に遭遇する。
兎は迷子なのか、きょろきょろとしていた。