戦姫達との邂逅
アトレー家・・・
「どうぞ。」
「ありがとうございます。」
「(ズズッ)美味しい……!!」
「フフ……口に合ってよかった……」
「で、説明って何、ですか?」
紅茶を一口飲んで目を輝かせる未来に微笑むリサに対し、クリスは紅茶を片手に、慣れない敬語で再度尋ねる。
「(クスッ)あなた方の探し物ね……こことは違う世界、『ウェズペリア』っていう世界にあるの。この『アクエリアス』もそうだけど、『地球』とは違って『魔法』が普及した世界にね。」
「魔法って、あの魔法デスか!?」
「見てみたい………!」
リサが言った『魔法』という単語に切歌と調がそう反応する。
「フフ……こんな感じだよ。」
パァァァ・・・
リサはそう言いながら光の球体を作り出し、それを兎の形に変える。
「「おぉ……っ!!」」
『………』ピョンッ!!
「わっ……」
「あはは♪可愛いデス♪」
光の兎は二人にじゃれつき始め、二人も夢中になる。
「とまぁ、これは一端だけどね。こんな風に魔法が日常なんだ。逆に科学技術は停滞してて、『地球』からすれば、中世くらいかな?」
「中世だなんて………大昔ですね………」
「まぁ、でも色々な理由で『地球』から来た人もいるし、友人もいるから後で紹介するね。向こうでの詳しい話は彼から聞いて。」
「肝心なところは他人任せかよ………」
「もう一つ、大切な話があるの。『ウェズペリア』と『アクエリアス』の他に世界は幾つもあって、その中の一つである『ミッドチルダ』には『時空管理局』という組織がある。私の妹三人も所属しているけど、その組織は様々な世界を管理、或いは観測してるの。」
「管理って………支配しているってことですか!?」
「あ、そうじゃなくて主に支援活動なんだよ。だから、その世界の体制に深く関わらないようにしているの。ただし、他の世界にも影響が出そうな事件には、解決のために関わるけど。」
「な、なるほど………」
リサの『世界を管理している』という単語に焦る響だったが、すぐさま訂正したリサの説明を聞いて納得と安心をする。
「まぁ、『時空管理局』にも話は通しておくし、妹を一人、派遣してもらうんだけど……理解できたかな?」
「………一先ずは理解できた。おかげで全く違う文化に困惑せずに済みそうだ。」
「それなら良かった。あ。丁度妹の一人が帰ってきたみたい。」
「お姉ちゃーん?呼ばれて戻ってきたんだけど……」
「え!?」
「この声って……!?」
廊下の方から聞こえてくる、聞き覚えのある声に響達五人は思わず顔を見合わせる。
ガラッ!!
「………」
(((((あ。人違いか・・・)))))
戸の向こうから現れた金髪で豊満な女性を見て、五人は一安心する。
が、それも束の間だった。
「お客さん?って………立花に雪音、小日向、それに暁と月読か………」
「「「「「!?」」」」」
前半と後半で口調が変わってることも気になるが、それ以上に初対面である筈の自分達の名前を言い当てられたことに五人は驚愕する。
それも親しみを込めた声音で、名字で呼ぶ人間は彼女達は一人しか知らない。
「ま、まさか………」
「もしかして………」
「「「「「翼さん(先輩)っ!?!?」」」」」
「はぁっ!?一体どうなってんだ!!?」
「お、落ち着け。雪音。ちゃんと説明する。」
「あったりめぇだああああっ!!」
「く、クリスちゃん!!」
「気持ちは凄くわかりますが、落ち着いてください!クリス先輩!!」
「うがあぁぁぁっ!!」と半狂乱状態になったクリスを響と切歌はそう言いながら左右から押さえつけるようにして止めた。
「落ち着いたか?雪音。」
「あ、あぁ……なんとか………」
「まぁ、何も知らなきゃ困惑するよね。」
「もう、お姉ちゃんったらこうなるってわかってたんなら先に説明しといてよね。」
「あはは……ごめんごめん。」
「もう………」
「まぁ、早い話が私は今、『クロスユニゾン』というものでフェイトと一体化している状態なんだ。」
「はじめまして。フェイト・T・アーチャーと言います。」
「一体化とか……益々『地球』じゃ考えられねぇ話だな………」
「流石は魔法の世界デース。」
「あ。NSやクロスユニゾンを獲得した人は私が元いた『地球』にもいるから。」
「「「「「嘘(だろ)っ!?」」」」」
アトレー家前・・・
「一応五人には民間協力者として行動してもらいます。」
「緊急時にはフェイトが指示を出すから、その時は従ってくれ。」
「「「「「了解(デス)。」」」」」
「それじゃあお姉ちゃん。行ってくるね。」
「いつも仕事を任せてごめんね。フェイト。行ってらっしゃい。」
パァァァ・・・
そうしてリサに見送られながら、響達五人はフェイトの次元転送で『ウェズペリア』へと向かった。
「どうぞ。」
「ありがとうございます。」
「(ズズッ)美味しい……!!」
「フフ……口に合ってよかった……」
「で、説明って何、ですか?」
紅茶を一口飲んで目を輝かせる未来に微笑むリサに対し、クリスは紅茶を片手に、慣れない敬語で再度尋ねる。
「(クスッ)あなた方の探し物ね……こことは違う世界、『ウェズペリア』っていう世界にあるの。この『アクエリアス』もそうだけど、『地球』とは違って『魔法』が普及した世界にね。」
「魔法って、あの魔法デスか!?」
「見てみたい………!」
リサが言った『魔法』という単語に切歌と調がそう反応する。
「フフ……こんな感じだよ。」
パァァァ・・・
リサはそう言いながら光の球体を作り出し、それを兎の形に変える。
「「おぉ……っ!!」」
『………』ピョンッ!!
「わっ……」
「あはは♪可愛いデス♪」
光の兎は二人にじゃれつき始め、二人も夢中になる。
「とまぁ、これは一端だけどね。こんな風に魔法が日常なんだ。逆に科学技術は停滞してて、『地球』からすれば、中世くらいかな?」
「中世だなんて………大昔ですね………」
「まぁ、でも色々な理由で『地球』から来た人もいるし、友人もいるから後で紹介するね。向こうでの詳しい話は彼から聞いて。」
「肝心なところは他人任せかよ………」
「もう一つ、大切な話があるの。『ウェズペリア』と『アクエリアス』の他に世界は幾つもあって、その中の一つである『ミッドチルダ』には『時空管理局』という組織がある。私の妹三人も所属しているけど、その組織は様々な世界を管理、或いは観測してるの。」
「管理って………支配しているってことですか!?」
「あ、そうじゃなくて主に支援活動なんだよ。だから、その世界の体制に深く関わらないようにしているの。ただし、他の世界にも影響が出そうな事件には、解決のために関わるけど。」
「な、なるほど………」
リサの『世界を管理している』という単語に焦る響だったが、すぐさま訂正したリサの説明を聞いて納得と安心をする。
「まぁ、『時空管理局』にも話は通しておくし、妹を一人、派遣してもらうんだけど……理解できたかな?」
「………一先ずは理解できた。おかげで全く違う文化に困惑せずに済みそうだ。」
「それなら良かった。あ。丁度妹の一人が帰ってきたみたい。」
「お姉ちゃーん?呼ばれて戻ってきたんだけど……」
「え!?」
「この声って……!?」
廊下の方から聞こえてくる、聞き覚えのある声に響達五人は思わず顔を見合わせる。
ガラッ!!
「………」
(((((あ。人違いか・・・)))))
戸の向こうから現れた金髪で豊満な女性を見て、五人は一安心する。
が、それも束の間だった。
「お客さん?って………立花に雪音、小日向、それに暁と月読か………」
「「「「「!?」」」」」
前半と後半で口調が変わってることも気になるが、それ以上に初対面である筈の自分達の名前を言い当てられたことに五人は驚愕する。
それも親しみを込めた声音で、名字で呼ぶ人間は彼女達は一人しか知らない。
「ま、まさか………」
「もしかして………」
「「「「「翼さん(先輩)っ!?!?」」」」」
「はぁっ!?一体どうなってんだ!!?」
「お、落ち着け。雪音。ちゃんと説明する。」
「あったりめぇだああああっ!!」
「く、クリスちゃん!!」
「気持ちは凄くわかりますが、落ち着いてください!クリス先輩!!」
「うがあぁぁぁっ!!」と半狂乱状態になったクリスを響と切歌はそう言いながら左右から押さえつけるようにして止めた。
「落ち着いたか?雪音。」
「あ、あぁ……なんとか………」
「まぁ、何も知らなきゃ困惑するよね。」
「もう、お姉ちゃんったらこうなるってわかってたんなら先に説明しといてよね。」
「あはは……ごめんごめん。」
「もう………」
「まぁ、早い話が私は今、『クロスユニゾン』というものでフェイトと一体化している状態なんだ。」
「はじめまして。フェイト・T・アーチャーと言います。」
「一体化とか……益々『地球』じゃ考えられねぇ話だな………」
「流石は魔法の世界デース。」
「あ。NSやクロスユニゾンを獲得した人は私が元いた『地球』にもいるから。」
「「「「「嘘(だろ)っ!?」」」」」
アトレー家前・・・
「一応五人には民間協力者として行動してもらいます。」
「緊急時にはフェイトが指示を出すから、その時は従ってくれ。」
「「「「「了解(デス)。」」」」」
「それじゃあお姉ちゃん。行ってくるね。」
「いつも仕事を任せてごめんね。フェイト。行ってらっしゃい。」
パァァァ・・・
そうしてリサに見送られながら、響達五人はフェイトの次元転送で『ウェズペリア』へと向かった。