戦姫達との邂逅

転移終了・・・

バササ・・・ッ!!

「到着!っとここは……?」

「洗濯物……?」

「「「?」」」

ギャラルホルンによる転移を終えた響達が着いた先は洗濯物が干された、何処かの一軒家の中庭だった。

「……何処だろ?ここ……」

「んな呑気なこと言ってる場合かよ!?見つかったら不法侵入だ」

「いらっしゃい、異世界の装者の皆さん。ここは『アクエリアス』。ギャラルホルンで『ウェズペリア』に向かう途中のあなた達をちょ~っと引っ張らせてもらいました♪」

「「「「「!?」」」」」

五人が慌てて振り向く先・・・家の中からエプロンを着けた一人の若い女性が出てくる。

「はじめまして。私はリサ・A・アトレーと言います。ちょっとした喫茶店の店主です。」

女性、リサは穏やかな笑みを浮かべながらそう自己紹介する。

「……雪音クリス。ただの喫茶店の店主が、なんで完全聖遺物による転移に介入できるんだよ?」

「フフ……それは企業機密。まぁ、あなた方が向かおうとしていた『ウェズペリア』は『地球』とは違う世界だから、先に説明してあげた方が楽かなぁって思って。とりあえずはうちにいらっしゃい。」

警戒心を露にしながらそう尋ねるクリスに対し、リサは笑顔ではぐらかしながら、己の家へと促しながら背中を向け、歩き出す。

「どうする?クリスちゃん。」

「悪い人には見えないけど……」

「う~ん………」

「状況が把握できない以上、素直に従った方が良いと思います。」

「デス。」

「……そうだな……とにかく詳しい話を聞かないと……」

そうして五人もリサの後を追って家の中へと入っていった。
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