戦姫達との邂逅
メインコンピュータールーム・・・
「!?あれは……」
「法螺貝……というものでしょうか?」
「セレナ。ギアを纏いなさい。」
「!はい。マム……Seilien coffin airget-lamh tron 」
パキィィィンッ!!
隊長とビリーがメインコンピューターの側の台座にあるカラフルな法螺貝・・・平行世界と繋ぐ“力”を持つ完全聖遺物、ギャラホルンを見ながら首を傾げるなか、ナスターシャ教授はセレナに胸のペンダント、セレナのシンフォギア、『アガートラーム』を起動させ、纏わせる。
「おぉ……」
「これがこの国のシンフォギア装者……」
「私も戦うのですね。マム……」
隊長がそう言いながらビリーと共に魅入るなか、少々不安な感情が混じりながらもセレナは覚悟を決めた表情でそう言う。
「いいえ。あなたが戦う必要はありません。」
「え?」
が、ナスターシャ教授から返ってきた答えに思わず呆けた声を上げる。
「……あなたをこれから『サマエルの匣』と共にギャラルホルンで別世界に送ります……」
「え?別世界?」
「それがこのギャラルホルンを調べていた、今は亡き私の同期であり、親友だったプレシアが見つけたギャラホルンの“力”です。」
「!?プレシアさんが!?」
「別世界との道を開く……あまりにもとてつもない性能のため、プレシアは上層部には報告せず、私にだけ話してくれました。」
「この法螺貝にそんな曰く付きがあったとは……」
「できることなら全員で脱出したいところですが、プレシアの話では『道』を渡れるのはシンフォギアを纏った装者だけらしいです。だから、あなたにギアを纏ってもらったんです。」
「そんな……」
「隊長!!」
「ッ!!」
「「!?」」
ズズズ・・・ッ!!
そんななか、扉付近の空間が歪んでいく。
「残念だったなぁ!隔壁なんざ下ろしても無意味だ!!」
次の瞬間、空間の歪みでできたゲートからジンガがそう言いながら現れる。
「くっ……サイキック持ちか……!!」
「ッ!!」
「セレナッ!!」
「!?」
乗り込んできたジンガにチームベルタの二人が銃を向けるなか、ナスターシャ教授はセレナに『サマエルの匣』を託し、メインコンピューターに向かう。
「行ってくれ!!」
「我々の想いをどうか、繋げてくれっ!!」
「ギャラルホルン、起動!!」
カァァァ・・・ッ!!
「!?」
ナスターシャ教授がそう言いながらメインコンピューターを操作した瞬間、ギャラルホルンが起動し、セレナが吸い込まれ始める。
「なんだぁ?面白そうなもんがあるなぁ……」
「貴様をそれ以上、近付けさせない!!」
「撃てぇっ!!」
ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!
「行きなさいっ!セレナ!!」
「ま、マムも一緒に……」
「時間がありませんっ、私はあなたを見送ると同時に最後の時間稼ぎをします!!」
「マム……ッ!!」
「セレナ……あなたは生きて、私達の想いを未来に繋げてください!!」
「マムウウウゥゥゥーーーッ!!!」
セレナはそう涙を流しながら、ナスターシャ教授に見送られながらギャラルホルンが開いたゲートの奥へと消える。
「セレナを頼みましたよ……ゼレス……」
ズドォンッ!!
「うっ!?」
その瞬間、ジンガの烈火炎装の炎がナスターシャ教授の左肩を貫く。
「くくく……」
「おいおい、ジンガ。そいつは下手に殺すなよ。見たところ、匣の行方を知ってんのはそいつだけらしいからな……」
チームベルタの残りの二人を始末してから魔戒剣に纏わせた烈火炎装の刀身を伸ばしてナスターシャ教授の左肩を貫いたジンガに対し、後から加頭やアミリ達と共に入ってきたソロモンはそう言う。
「あぁ、わかってる……」
ズシュ・・・ッ!!
「くっ……」
シュウ・・・ッ!!
対するジンガはそう言いながら烈火炎装の刀身を引き抜き、ナスターシャ教授はメインコンピューターに寄りかかりながらも操作してギャラルホルンを停止させる。
「なるほど……匣を装者の小娘に持たせて、ギャラルホルンで別世界に送ったのか……一体どの世界に送ったんだぁ?プロフェッサーナスターシャ………」
「くっ……残念ですが、セレナがどういった世界に行ったのか、私にも見当がつきません……(カチッ!!)」
ヴイィイィィイイイィイイィィィイィイイイィイイィィィイィイイイィイイィイィイィイイィィイイィィィイィッ!!
「「「「「!?」」」」」
その瞬間、先程まで鳴り響いていた警報とは別の警報が鳴り響く。
「……何をした?プロフェッサーナスターシャ……」
「……この施設の自爆装置を作動させました……他の聖遺物を渡さないため、なによりセレナの後を追わせないために……!!」
「ほぉ……」
「残念ながら、解除コードを知っているのは私だけです。」スッ
ナスターシャ教授はそう言いながら小型拳銃を取り出し、米神 に当てる。
(許してください……セレナ……)
パァンッ!!
「!?あれは……」
「法螺貝……というものでしょうか?」
「セレナ。ギアを纏いなさい。」
「!はい。マム……
パキィィィンッ!!
隊長とビリーがメインコンピューターの側の台座にあるカラフルな法螺貝・・・平行世界と繋ぐ“力”を持つ完全聖遺物、ギャラホルンを見ながら首を傾げるなか、ナスターシャ教授はセレナに胸のペンダント、セレナのシンフォギア、『アガートラーム』を起動させ、纏わせる。
「おぉ……」
「これがこの国のシンフォギア装者……」
「私も戦うのですね。マム……」
隊長がそう言いながらビリーと共に魅入るなか、少々不安な感情が混じりながらもセレナは覚悟を決めた表情でそう言う。
「いいえ。あなたが戦う必要はありません。」
「え?」
が、ナスターシャ教授から返ってきた答えに思わず呆けた声を上げる。
「……あなたをこれから『サマエルの匣』と共にギャラルホルンで別世界に送ります……」
「え?別世界?」
「それがこのギャラルホルンを調べていた、今は亡き私の同期であり、親友だったプレシアが見つけたギャラホルンの“力”です。」
「!?プレシアさんが!?」
「別世界との道を開く……あまりにもとてつもない性能のため、プレシアは上層部には報告せず、私にだけ話してくれました。」
「この法螺貝にそんな曰く付きがあったとは……」
「できることなら全員で脱出したいところですが、プレシアの話では『道』を渡れるのはシンフォギアを纏った装者だけらしいです。だから、あなたにギアを纏ってもらったんです。」
「そんな……」
「隊長!!」
「ッ!!」
「「!?」」
ズズズ・・・ッ!!
そんななか、扉付近の空間が歪んでいく。
「残念だったなぁ!隔壁なんざ下ろしても無意味だ!!」
次の瞬間、空間の歪みでできたゲートからジンガがそう言いながら現れる。
「くっ……サイキック持ちか……!!」
「ッ!!」
「セレナッ!!」
「!?」
乗り込んできたジンガにチームベルタの二人が銃を向けるなか、ナスターシャ教授はセレナに『サマエルの匣』を託し、メインコンピューターに向かう。
「行ってくれ!!」
「我々の想いをどうか、繋げてくれっ!!」
「ギャラルホルン、起動!!」
カァァァ・・・ッ!!
「!?」
ナスターシャ教授がそう言いながらメインコンピューターを操作した瞬間、ギャラルホルンが起動し、セレナが吸い込まれ始める。
「なんだぁ?面白そうなもんがあるなぁ……」
「貴様をそれ以上、近付けさせない!!」
「撃てぇっ!!」
ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!
「行きなさいっ!セレナ!!」
「ま、マムも一緒に……」
「時間がありませんっ、私はあなたを見送ると同時に最後の時間稼ぎをします!!」
「マム……ッ!!」
「セレナ……あなたは生きて、私達の想いを未来に繋げてください!!」
「マムウウウゥゥゥーーーッ!!!」
セレナはそう涙を流しながら、ナスターシャ教授に見送られながらギャラルホルンが開いたゲートの奥へと消える。
「セレナを頼みましたよ……ゼレス……」
ズドォンッ!!
「うっ!?」
その瞬間、ジンガの烈火炎装の炎がナスターシャ教授の左肩を貫く。
「くくく……」
「おいおい、ジンガ。そいつは下手に殺すなよ。見たところ、匣の行方を知ってんのはそいつだけらしいからな……」
チームベルタの残りの二人を始末してから魔戒剣に纏わせた烈火炎装の刀身を伸ばしてナスターシャ教授の左肩を貫いたジンガに対し、後から加頭やアミリ達と共に入ってきたソロモンはそう言う。
「あぁ、わかってる……」
ズシュ・・・ッ!!
「くっ……」
シュウ・・・ッ!!
対するジンガはそう言いながら烈火炎装の刀身を引き抜き、ナスターシャ教授はメインコンピューターに寄りかかりながらも操作してギャラルホルンを停止させる。
「なるほど……匣を装者の小娘に持たせて、ギャラルホルンで別世界に送ったのか……一体どの世界に送ったんだぁ?プロフェッサーナスターシャ………」
「くっ……残念ですが、セレナがどういった世界に行ったのか、私にも見当がつきません……(カチッ!!)」
ヴイィイィィイイイィイイィィィイィイイイィイイィィィイィイイイィイイィイィイィイイィィイイィィィイィッ!!
「「「「「!?」」」」」
その瞬間、先程まで鳴り響いていた警報とは別の警報が鳴り響く。
「……何をした?プロフェッサーナスターシャ……」
「……この施設の自爆装置を作動させました……他の聖遺物を渡さないため、なによりセレナの後を追わせないために……!!」
「ほぉ……」
「残念ながら、解除コードを知っているのは私だけです。」スッ
ナスターシャ教授はそう言いながら小型拳銃を取り出し、
(許してください……セレナ……)
パァンッ!!