戦姫達との邂逅
『地球』、米国連邦聖遺物研究機関 『FIS』・・・
第97管理外世界とも第1特殊観測世界とも違う
『地球』・・・
その『地球』の米国に存在する、聖遺物を研究する機関、『FIS』・・・
そこが今、襲撃を受けていた。
ヴィーッ!!ヴィーッ!!
警報が鳴り響くなか、所々に研究員と思われる死体が転がる廊下を三人の男が悠然と歩んでいく。
死体もまた炭のような焼死体や水がないのに溺死した死体、感電死や心臓麻痺、鋭い何かで斬り刻まれた惨殺死体と様々だった。
『マスター。今のところ、私達の出番はありませんね。』
「まぁ、ヤツとの戦いとは関係ない殺しは乗り気じゃなかったが、僕達は要らなかったんじゃないか?ソロモン。」
「クハハハッ!!悪い悪い。一応保険のつもりで連れてきたんだが思いの外、加頭順がはしゃいでいるみたいだなぁ……」
思わず苦言を言う刀のAI、黒椿とその主である男、彩翔に対し、ソロモンは先頭を歩く男、加頭を見ながら、笑いながらそう言う。
「私は別にはしゃいでなどいません。ただDrパトリックの『治療』で大幅に強化されたこの身体と“力”に慣れるための『リハビリ』です。」
「くはっ!ものは言い様だなぁ……」
無表情でそう言う加頭にソロモンが笑いながらそう言うなか、
ダダダダダダダッ!!
「動くなぁっ!!」
「あ?」
「……特殊部隊ですか……」
「………」
白人男性三人と黒人男性二人で構成された特殊部隊が三人の前に現れる。
「こちら、チームアルファ。たった今、襲撃の実行犯と思しき三人の不審人物を発見。これより制圧に入る。」
『了解。チームベータは予定通り、ナスターシャ教授とセレナの護衛を続行。お二人の避難が確認でき次第、そちらに合流する。』
「了解。」
「貴様達を当研究施設への襲撃並びに施設職員への大量殺戮の被疑者として拘束する。直ちに武器を捨て、投降しろ!!」
「だってさ。どうするよ?喰月彩翔、加頭順。」
「まぁ、あんな連中、武器などなくとも消せるが……」
「お二人はそこで見物を。私が片付けましょう。」
加頭はそう言いながら五人の特殊部隊に向かって歩みだす。
「止まれ!止まらないと撃つぞ!!」
一見何も持たずに歩み寄ってくる加頭に対し、チームアルファの隊長はそう警告する。
「お好きにどうぞ。」
「撃てぇっ!!」
ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!
チームアルファは銃弾を放ってくる。
「クロックアップ。」
『Clock Up』
・・・フッ・・・
ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!
「「「「「!?」」」」」
が、次の瞬間、加頭の姿が消えると同時にチームアルファが撃った銃弾の軌道が反転し、チームアルファに襲いかかる。
ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!
「ぐわっ!?」
「ぐふっ!?」
「あぁ・・・っ!?」
「くっ!!」
「ぐわあああぁぁぁっ!?」
「!?ジョニー!?」
反転された銃弾を受け、三人の隊員が倒れ絶命するなか、白人の隊員、ジョニーが突然、頭を押さえながら、苦しみだしながら浮き上がる。
『Clock Over』
・・・スゥ・・・
「………」
次の瞬間、その音声と共に加頭がジョニーの頭を右手で持ち上げた状態で現れる。
「くっ……!!」
(なんだ!?この力は……!?こいつ、人間か……!!?)
「くっ……ジョニーを離せっ!!」
ダァンッ!!
常人とは思えない加頭の力にジョニーが困惑するなか、隊長がそう言いながら右腕に向けて、発砲する。
カターンッ!!
「「!?」」
銃弾は命中するが貫通せず、体内に入ることなくその場に落ちる。
銃弾で空いた袖の穴からは機械が覗きこんでいた。
「機械の腕……サイボーグか!?」
「あまりDrパトリックが着けてくれた義手を傷物にしないでほしいですね。」ビュンッ!!
「ガッ!?」
「隊長!!」
加頭がそう言いながら左手の指先から放った、超能力による熱線が隊長の心臓を貫き、命を奪う。
「くはははっ!!よく言うぜ、加頭順。その義手はちょっとやそっとじゃ壊れねぇって新人ドクターも言ってたろ。」
「くっ……貴様ら、よくも!!」
「あ?」
「!手榴弾か……」
「………」
「地獄に帰れ!悪魔ども!!」
ジョニーはそう言いながら取り出した手榴弾の安全装置を外した。
第97管理外世界とも第1特殊観測世界とも違う
『地球』・・・
その『地球』の米国に存在する、聖遺物を研究する機関、『FIS』・・・
そこが今、襲撃を受けていた。
ヴィーッ!!ヴィーッ!!
警報が鳴り響くなか、所々に研究員と思われる死体が転がる廊下を三人の男が悠然と歩んでいく。
死体もまた炭のような焼死体や水がないのに溺死した死体、感電死や心臓麻痺、鋭い何かで斬り刻まれた惨殺死体と様々だった。
『マスター。今のところ、私達の出番はありませんね。』
「まぁ、ヤツとの戦いとは関係ない殺しは乗り気じゃなかったが、僕達は要らなかったんじゃないか?ソロモン。」
「クハハハッ!!悪い悪い。一応保険のつもりで連れてきたんだが思いの外、加頭順がはしゃいでいるみたいだなぁ……」
思わず苦言を言う刀のAI、黒椿とその主である男、彩翔に対し、ソロモンは先頭を歩く男、加頭を見ながら、笑いながらそう言う。
「私は別にはしゃいでなどいません。ただDrパトリックの『治療』で大幅に強化されたこの身体と“力”に慣れるための『リハビリ』です。」
「くはっ!ものは言い様だなぁ……」
無表情でそう言う加頭にソロモンが笑いながらそう言うなか、
ダダダダダダダッ!!
「動くなぁっ!!」
「あ?」
「……特殊部隊ですか……」
「………」
白人男性三人と黒人男性二人で構成された特殊部隊が三人の前に現れる。
「こちら、チームアルファ。たった今、襲撃の実行犯と思しき三人の不審人物を発見。これより制圧に入る。」
『了解。チームベータは予定通り、ナスターシャ教授とセレナの護衛を続行。お二人の避難が確認でき次第、そちらに合流する。』
「了解。」
「貴様達を当研究施設への襲撃並びに施設職員への大量殺戮の被疑者として拘束する。直ちに武器を捨て、投降しろ!!」
「だってさ。どうするよ?喰月彩翔、加頭順。」
「まぁ、あんな連中、武器などなくとも消せるが……」
「お二人はそこで見物を。私が片付けましょう。」
加頭はそう言いながら五人の特殊部隊に向かって歩みだす。
「止まれ!止まらないと撃つぞ!!」
一見何も持たずに歩み寄ってくる加頭に対し、チームアルファの隊長はそう警告する。
「お好きにどうぞ。」
「撃てぇっ!!」
ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!
チームアルファは銃弾を放ってくる。
「クロックアップ。」
『Clock Up』
・・・フッ・・・
ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!
「「「「「!?」」」」」
が、次の瞬間、加頭の姿が消えると同時にチームアルファが撃った銃弾の軌道が反転し、チームアルファに襲いかかる。
ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!
「ぐわっ!?」
「ぐふっ!?」
「あぁ・・・っ!?」
「くっ!!」
「ぐわあああぁぁぁっ!?」
「!?ジョニー!?」
反転された銃弾を受け、三人の隊員が倒れ絶命するなか、白人の隊員、ジョニーが突然、頭を押さえながら、苦しみだしながら浮き上がる。
『Clock Over』
・・・スゥ・・・
「………」
次の瞬間、その音声と共に加頭がジョニーの頭を右手で持ち上げた状態で現れる。
「くっ……!!」
(なんだ!?この力は……!?こいつ、人間か……!!?)
「くっ……ジョニーを離せっ!!」
ダァンッ!!
常人とは思えない加頭の力にジョニーが困惑するなか、隊長がそう言いながら右腕に向けて、発砲する。
カターンッ!!
「「!?」」
銃弾は命中するが貫通せず、体内に入ることなくその場に落ちる。
銃弾で空いた袖の穴からは機械が覗きこんでいた。
「機械の腕……サイボーグか!?」
「あまりDrパトリックが着けてくれた義手を傷物にしないでほしいですね。」ビュンッ!!
「ガッ!?」
「隊長!!」
加頭がそう言いながら左手の指先から放った、超能力による熱線が隊長の心臓を貫き、命を奪う。
「くはははっ!!よく言うぜ、加頭順。その義手はちょっとやそっとじゃ壊れねぇって新人ドクターも言ってたろ。」
「くっ……貴様ら、よくも!!」
「あ?」
「!手榴弾か……」
「………」
「地獄に帰れ!悪魔ども!!」
ジョニーはそう言いながら取り出した手榴弾の安全装置を外した。