特務GUTS

20XX年、『ミッドチルダ』、アーチャー家・・・

『Hyper Clock Over』

・・・フッ・・・

「……お帰りなさい。友奈、ミライ。」

過去の『カルナージ』から帰ってきた二人の国防仮面に対し、リビングで読書していたなのはがそう話しかける。

「あの頃の私達を助けてくれてありがとうね。」

「「お母さん!!」」ダキッ!!

「「『ただいまー。』」」

二人の国防仮面の正体であるなのはとフェイトの間に産まれた双子の姉弟、友奈・アーチャーとミライ・アーチャーの二人はそう言いながらなのはに抱きつくなか、フェイトとヴィヴィ、大狼の姿の千景が帰ってくる。

「あ。フェイトちゃん。ヴィヴィ。千景。お帰り。」

「ただいま。なのは。これ、お土産だよ。」

フェイトはそう言いながら『安らぎの縁側』と『翠屋』のコラボケーキを手渡す。

「ありがとう。フェイトちゃん。」

「わぁい!ぐんちゃんのモフモフ~!!気持ちいいよぉっ!」モフモフ

『ゆ、友奈さんっ!?………は、恥ずかしいわ………そ、それに、く、くすぐったい………///』

「お母さん。何の本を読んでるの?」

友奈がそう言いながら大狼姿の千景をモフるなか、未来ミライはそう尋ねる。

「『魔界政策論』(スカサハ直筆)。」

「「「「『え?』」」」」

「スカサハ師匠が私を跡継ぎにしたいらしいから、その勉強に読んでるの。」

「「「「『えぇえぇぇえええぇええぇぇぇえぇえええぇええぇぇぇえぇえええぇええぇぇぇえぇえええぇええぇぇぇえぇぇっ!!?』」」」」

次の瞬間、なのは以外の四人と一匹の叫び声が響き渡った。
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