特務GUTS

廊下・・・

「ーーーということなんですが……」

『なるほどね………』

その頃、廊下に出たマトイは通信で『アクエリアス』にいるリサに今回、戦いのなかで暴走したルーミアから感じたマークス達、闇の神龍のチカラと闇梨紗が去り際に言っていたことについて、報告していた。

「どう思います?お母様。」

『まぁ、あっちの私も気儘に動いているとはいえ、マトイには甘いのかもね。ルーミアの方は何処かでチカラの一片を取り込んじゃったのかもしれない。本人の自覚してない内にね。』

「そうですか………」

『まぁ、また暴走したら大変だからルーミアには一回、私の所で『調整』を受けてもらうことにするよ。』

「わかりました。フェイト叔母様達にはそのように伝えます。」

『お願いね。マトイ。』





『アクエリアス』、アーチャー家・・・

「ふぅ……こんなことになるならもっと早く『創世龍』としての記憶を確認するべきだったわね……」

マトイとの通信を終えた後、リサはそう言いながら神妙な表情を浮かべる。

「まさか、ルーミアがマークス兄さん達の『闇の申し子』……その『片割れ』だったなんてね………」
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