戦場に響き渡る歌声

「あり得ない……歌で共鳴し、ステータスを上げたとはいえ、ここまで強化されるだと……!?この“時”はそんなことなどなかったのに……!!」

ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!

三体の大型カルマ武者ノイズが倒された後、襲撃者はそう言いながら銃剣からエネルギー弾の弾幕を放ってくる。

「闇(私)に流れ込む光の心
それは優しくて、暖かくて…」

ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!

ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガァンッ!!

ズガガガガガァンッ!!

「くっ!?」

が、ネスがそう歌いながらディスペアーサーベルを振るって放った、彼岸花の花弁のような紅の炎の魔力とNSの複合刃で襲撃者のエネルギー弾を撃ち落としながら襲撃者にも数弾、食らわせていく。

『冥府ノ火怨花』

「光(私)に流れ込む闇の心
それは悲しくて、冷たくて…」

『キャロル!マキシマムドライブ!!』

ズバアアアァァァンッ!!

そんななか、飛び上がったノゾミがそう歌いながら若葉の“力”にキャロルの“力”を加えた、蒼い炎の斬撃を居合い斬りの要領で放ってきた。

『蒼ノ緋那汰』

「ッ!!」

ズバアアアァァァンッ!!

ノゾミが放ってきた『蒼ノ緋那汰』に対し、襲撃者は赤紫の炎の斬撃を放って相殺しようとする。

ズバアアアァァァンッ!!

が、ノゾミの『蒼ノ緋那汰』は襲撃者の斬撃を打ち破って突き進む。

「ちっ!!」

ヒュルルルルルッ!!ズガアアアァァァンッ!!

襲撃者がそう舌打ちした瞬間、ボロボロのマントが伸び、硬質化し盾となって防ぐ。

『ファルコン!マキシマムドライブ!!』

「「嗚呼、だからこそ!
交錯する光と闇
刹那のように、永久とわのように
時を忘れ、交わっていく」」

「!?」

ズババァァァンッ!!

そんななか、若葉とファルコン、千景とカミラの“力”で加速して接近してきたノゾミとネスが蒼い光を纏ったシザースセイバーガンと紅い光を纏ったディスペアーサーベルで左右から斬りつけながら通りすぎる。

『ブライドクロスダーク』

(……歌が……聞こえる……?)

そんななか、襲撃者の攻撃によって変身が強制解除され、気を失っていた雪那が二人の歌を聞き、僅かながらに意識を取り戻す。

「くっ……やってくれる……!ならば、これはどうだ!!」

ズバアアアァァァンッ!!

そんななか、襲撃者はそう言いながら赤紫の光の斬撃を放ってくる。

「『あの方の剣になる』
その言葉に武器持つ手が止まる
“貴女”にも、大切な人がいると知って」

(ノゾミ……さん……?)

が、ノゾミがそう歌いながらシザースセイバーガンで斬撃を斬り伏せる。

「『皆がいるから』
その言葉と共に強くなっていく
“貴女”の目、諦めないと語っている」

(!?あれはネス!?何故、ノゾミさんと共に……!?)

ノゾミと共に戦っているネスの姿に雪那が戸惑うなか、ネスはそう歌いながらディスペアーサーベルを振るい、三日月状の紅い複合刃を放つ。

『シザースセイバー』

「ッ!!そんなもの、貴様らごと吹き飛ばしてくれる!!!」

ズガアアアァァァンッ!!

襲撃者はそう言いながら赤紫の魔力砲撃を放ち、『シザースセイバー』ごとノゾミとネスを吹き飛ばそうとする。

ズバァァァンッ!!

が、ネスの『シザースセイバー』は襲撃者の魔力砲撃を斬り裂きながら突き進む。

「なにっ!?くっ!!」

ヒュルルルルルッ!!ズガガガガガ・・・ッ!!

襲撃者がノゾミの『蒼ノ緋那汰』を防いだ時と同じようにマントで防ぐなか、ネスはディスペアーサーベルを、ノゾミはシザースセイバーガンをガンモードにして構える。

パァァァ・・・ッ!!

バキィィィンッ!!

ズバァァァンッ!!

「ぐわぁぁぁっ!?」

ディスペアーサーベルの刀身に紅い光が纏われ、シザースセイバーガンの銃口に蒼い光が溜まっていくなか、『シザースセイバー』は襲撃者のマントを破りながら襲撃者にダメージを与えた。
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