戦場に響き渡る歌声

『エヴォリューション!マキシマムドライブ!!』

『レボリューション!マキシマムドライブ!!』

「はあああぁぁぁーーーっ!!」

ズバアアアァァァンッ!!

レボリューションイージスに変身したセッテはエヴォリューションメモリとレボリューションメモリの“力”を宿したイージスソードで一閃、周りにいたノイズを撃破する。

「はぁ……はぁ……」

が、『Xマジンラー』やショッカーの怪人とは勝手が違うノイズ相手の戦いに息を切らし始める。

(くっ……ノゾミの方には何故かネスが救援に入っているとはいえ、私も早く合流しないと……!!)

ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドォォォンッ!!

セッテがそう思いながら焦り始めるなか、新たに現れたヒューマノイドノイズやクロールノイズ、フライトノイズ達が紐状や槍状になって特攻を仕掛けてくる。

「ッ!!クロックアップ!!」

『Clock Up』

・・・フッ・・・

セッテはすぐさまクロックアップを使い、超光速の世界に入る。

「はあああぁぁぁーーーっ!!」

ズババババババババババババババババババババババババババババババァンッ!!

超光速の世界に入った後、セッテはイージスソードで特攻を仕掛けてきたノイズを斬り裂いていく。

『Clock Over』

・・・フッ・・・

ザァァァ・・・

クロックアップが解除された後、斬り裂かれたノイズは全て炭化し、崩れ去る。

「はぁ……はぁ……」

約三十体のノイズをクロックアップした状態で倒した後、セッテが息を切らすなか、

ズバァァァンッ!!

「!?」

何処からか斬撃が放たれてくる。

「くっ!!」

「………」

なんとかかわした後、放たれた方から鎧武者のようなノイズ・・・武者ノイズが現れる。

「!?また別の敵!?」

「………」

ドンッ!!

「!?」

(速い!?)

「くっ!!」

ガキィィィンッ!!

斬りかかってきた武者ノイズの速さに驚きながらもセッテはイージスソードでなんとか受け止める。

「………」

「くっ!!」

ガキキキキキキキキキキキキキキキィンッ!!

その後、武者ノイズが繰り出す素早い剣撃にセッテは防戦一方になる。

「ーーーッ!!」

ドカァァァンッ!!

「がはっ!?」

そんななか、新たに現れた多足型カルマノイズに触手で不意討ちを食らい、

「………」

ズバババババババァンッ!!

「あ゛ぁっ!?」

それによって生まれた隙を突いた武者ノイズから七連続の斬撃を食らい、吹き飛ばされる。

「きゃあああぁぁぁっ!?」

パァァァ・・・ドサッ!!

多足型カルマノイズと武者ノイズの攻撃を受けたセッテは変身が強制解除されながら倒れ込む。

そんなセッテに追い討ちをかけるかのように多数の武士ノイズも現れ、武者ノイズと多足型カルマノイズと共に迫ってくる。

(『今の貴様では我には勝てん。』……このままじゃダメだ……)

そんななか、襲撃者の言葉がセッテの頭を過る。

「もっと速く……もっと強く!……皆を……護れるくらいの進化を……!!」

パァァァ・・・

そう言いながら立ち上がるセッテの想いに呼応するようにイージスゼクター、エヴォリューションメモリとレボリューションメモリが輝き始めた・・・
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