「はあああぁぁぁーーーっ！！」

「グルルル・・・ッ！！」

ガキィィィンッ！！

再び斬りかかってきた若葉の生太刀をCCガニコウモルは閉じた左手の鋏で受け止める。

「グオオオォォォーーーッ！！」

「くっ！！」

受け止めた後、CCガニコウモルは今度は純粋なパワーで若葉を押し退ける。

「くっ……この“力”……バーテックスとノイズ、二つの『人類の敵』の“力”がこの怪人を核に融合することで生まれているのか……」

「グルルル・・・ッ！！」

押し退けられた後、若葉がそう言いながら生太刀を構えるなか、CCガニコウモルは左目に刺さった矢を引き抜く。

シュウウウ・・・ッ！！

その直後、左目の傷や若葉がこれまで負わせた傷が癒えていく。

「くっ……再生能力まであるとは面倒な……」

(若葉ちゃん、神託が参りました。どうやらあの怪人を倒すにはハルカさんの“力”と私達の“力”を一つにする必要があるそうです。)

そんななか、頭の中からそう言うひなたの声が聞こえてくる。

「やはり、同じ土俵に立たねば勝てぬということか……手を出してくれ！！」

「あ、あぁ……」

そう言いながら隣に立ち、右手を差し出す若葉に対し、ハルカは戸惑いながらも左手でその手を取る。

パァァァ・・・

「！？」

その瞬間、若葉が光の粒子に変わり、ハルカの左手の中に収まる。

『ユウカ！キキョウ！！』

次の瞬間、光は右側にスロットが、上部にはモードチェンジのためのダイアルと起動するためのスィッチが付いた、複眼が蒼で『キキョウ』となり、額には桔梗の花が付いたハルカの顔が描かれた蒼いミライドウォッチ・・・『ユウカミライドウォッチ』・キキョウモードに変化する。

「ッ！！」

『ユウカ！キキョウ！！』

『アクション！！』

「変身！！」

『投影！！』

『フルブルームタァーイム！！』

パァァァ・・・

次の瞬間、下から蒼い桔梗の花弁が舞い上がる。

『桔梗の勇者！生太刀で切り開け！！』

『桔梗！桔梗！若葉の“力”！！』

パキィィィンッ！！

次の瞬間、ハルカは額に桔梗の花が付き、複眼は蒼い文字で『キキョウ』、若葉の切り札使用時と同じ白い袴を羽織り、赤いマフラーを巻いた仮面ライダーハルカ・・・ハルカユウカ・キキョウフォームに変わった。

「！？身体の震えが完全に無くなった………」

『当然だ、我ら『勇者』と共にいるからな！！』

「グルルル・・・ッ！！」

ハルカユウカに強化変身すると同時に身体の震えが消えたことに困惑するハルカにウォッチ内にいる若葉がそう言うなか、CCガニコウモルは警戒を強める。

『行くぞ！！ハルカ！！本当の反撃開始だ！！！』

「あぁっ！！」

ハルカはそう言いながら変身と同時に若葉の生太刀に変化したジゴクレーベンを構えながら、CCガニコウモルに向かっていった。