戦場に響き渡る歌声

ハルカVSガニコウモル・エイキング・・・

「くっ……!!」

「忌々しい仮面ライダーめ……!!」

「………」

1号に変身した本郷がゴースター、スノーマン、ショッカーライダーの三体を相手にしているなか、本郷から渡されたハルカミライドウォッチで仮面ライダーハルカに変身したハルカはジコクレーベン・双剣モードを手にガニコウモル、エイキングの二体と互角に渡り合う。

『ウチスギィッ!!』

「トレース……オン!!」

そんななか、ハルカはジコクレーベンを弓モードに変え、それをベースに白いアーチェリーの弓に複数の弦が付いた武器、円卓の騎士トレスタンの『必中の弓』、『フェイル・ノート』を投影する。

「フッ!!」

ズドォォォンッ!!

「グオオオォォォーーーッ!?」

次の瞬間、ハルカはフェイル・ノートで真空の矢を放ってエイキングを射抜き、

キイイイィィィッ!!

「ぐわあああぁぁぁっ!?」

その時に奏でられた音波がガニコウモルにダメージを与える。

「グッ・・・」

「おのれ……」

「トレース・オン……!!」

エイキングとガニコウモルがそう言いながら怯むなか、ハルカはジコクレーベンをベースに今度はガヴェイン卿が振るっていた、アーサー王のエクスカリバーの姉妹剣である白銀の刀身に青い柄の両手剣、ガラディーンを投影する。

鍔にはジコクレーベンのタッチパネルが、柄にはトリガーが着いている。

ハルカはタッチパネルに映っている弓モードアイコン、カメンアイコンをタッチし、画面全体をスライドする。

『ビヨンドザタイム!!』

ボオオオォォォッ!!

次の瞬間、そう言う音声と共に紅色がかった銀の炎が刀身に纏われる。

「はあああぁぁぁーーーっ!!」

ズバアアアァァァンッ!!

次の瞬間、ハルカはトリガーを引きながら横凪ぎに振るい、紅色がかった銀の炎の斬撃をガニコウモルとエイキングに放つ。

「グオオオォォォーーーッ!?」

ドッカァァァンッ!!

「ぐわぁぁぁっ!?くっ……貴様ァ……ッ!!」

「あれを食らってもまだ立ち上がるか………」

投影したガラディーンによるハルカの必殺技、“ソルカリバーンフレイム”を受け、エイキングが爆発するなか、なんとか耐えきったガニコウモルはそう言いながら、『CV』と描かれた白いガイアメモリを取り出す。

『キャンサーバーテックス!!』

『ーーーーーッ!!』

「なっ」

ズオオオォォォーーーッ!!

白いメモリ・・・『黄道十二星座』の一体、『蟹座』の名を冠するバーテックスの記憶と“力”を内包するメモリ、キャンサーバーテックスメモリを起動した瞬間、ガニコウモルの怒りの感情とメモリと怪人であるガニコウモル自身の『人を殺す』性質に共振した翼獣型のカルマノイズが出現し、ガニコウモルとメモリを呑み込みながら黒い霧に包み込まれる。

パキィィィンッ!!

「グオオオォォォーーーッ!!」

次の瞬間、霧の中から蝙蝠の翼の皮膜がカルマノイズの赤いパネルに、甲羅が黒に近い銀の反射板に、鋏と足、頭部が白くなり、眼に当たる部分からは赤い蟹座が妖しく輝く、一回り巨大化したガニコウモル・・・キャンサーバーテックスメモリと翼獣型カルマノイズと一体化したCCガニコウモルが現れた。
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