戦場に響き渡る歌声
精神世界・・・
ボォォォ・・・ッ!!
「ここは……」
「シュガー……」
「ルーミア!!」
アガートラームの特性によって繋がった、無数の本棚に黒炎が燃え広がる景色が拡がる精神世界でシュガーは正気に戻ったルーミアと対峙する。
その時のルーミアは黒炎の鎖で縛りつけられ、身動きが取れないでいる。
「ルーミア!!」
「シュガー……!!」
「今、助ける!!」
シュガーはそう言いながらルーミアを助けようとする。
ボオオオォォォッ!!
「くっ!?」
が、黒炎が邪魔するかのようにシュガーの行く手を阻む。
「逃げて……シュガー……」
「逃げない!!ここまできて逃げれるか!!女は度胸!!絶対に連れて帰る!!!」
「シュガー……」
シュガーはそう言いながら、襲いくる黒炎をかわしながらルーミアの方へと向かう。
そんなシュガーの姿を見て、ルーミアは無意識のうちに歌を口ずさむ。
『破壊と宵闇、二人は親友』 歌い手:シュガー&ルーミア 作詞作曲:作者の友人、月詠(作者)さん
「『コワセ…コワセ…』
頭の中に、響き渡る
『何か』の声」
シュガーも同じように無意識に歌を口ずさむ。
「油断して、捕まった
逃れようと暴れるが
口元へと運ばれる」
「大切な友達が喰われそうになる
ダメ…そんなのダメ…!
『コワセ…コワセ……!!』
その声に身を委ねた」
「逃げないと、早く逃げないと!
そう思った時
紅い瞳へと変わった友達
雰囲気が全て変わっていた…」
現実・・・
「「破壊の妖怪、宵闇の妖怪
結ばれた、固い絆の私達」」
「!?フォニックゲインが更に高まっていく……この歌は彼女達が……!?」
精神世界・・・
「壊ソウ…壊ソウ…
私ノ友達ヲ…大切ナモノヲ…
私ヲ一人二スル者ハ
全テ壊ソウ!」
「もう敵はいない!
私も大丈夫だから!
私がそう言っても
黒炎を纏って破壊し続ける…」
「ご…めン、…なサイ…
体、ガ…止マらな、い…」
「止める!
絶対に、止めるから!」
「「歌おう、私達の歌を
破壊と宵闇
響き渡れ、私達の歌よ」」
「助けるよ、絶対に
私は決意し、手を伸ばす」
襲いくる黒炎を避けながら、シュガーはそう歌いながら手を伸ばす。
「お願い…助けて…
私は涙流し、手を伸ばす」
ルーミアもそう歌いながら、涙を流しながら手を伸ばす。
カッ!!パアアアァァァーーーッ!!!
二人の手が触れた瞬間、二人を中心に強い光が発生する。
「「漸く掴んだ、互いの手
もう絶対に、手放さない」」
二人を中心に発生した光がルーミアを縛りつけていた黒炎も、シュガーに襲いかかっていた黒炎も、ルーミアの思い出を焼き尽くそうとしていた黒炎を吹き飛ばし、精神世界を優しく照らし、包み込むなか、二人は両手を繋ぎ、歌を紡ぐ。
「「破壊の妖怪、宵闇の妖怪
結ばれた、固い絆の私達」」
次の瞬間、繋がった互いの精神世界から黒炎が消え、優しい光に包み込まれていた。
「おかえり…ルーミア…」
「ただいま…シュガー…」
現実・・・
バシュウゥゥッ!!
「………」
「………」
ルーミアとシュガーを包み込んでいたエネルギー力場が消滅し、中から気絶したルーミアを姫抱きしたシュガーが現れる。
「やった……!!」
「流石は私達の本体だねぇ~♪」
「でも、あいつ自身、消耗が激しくて私らを維持するのは難しいだろうから……戻るぞ。ニコニコ。泣き虫。」
「はぁーい☆」
「わ、わかりました………」
そうして分身達は自らの意思で消滅し、シュガーの中に戻った。
ボォォォ・・・ッ!!
「ここは……」
「シュガー……」
「ルーミア!!」
アガートラームの特性によって繋がった、無数の本棚に黒炎が燃え広がる景色が拡がる精神世界でシュガーは正気に戻ったルーミアと対峙する。
その時のルーミアは黒炎の鎖で縛りつけられ、身動きが取れないでいる。
「ルーミア!!」
「シュガー……!!」
「今、助ける!!」
シュガーはそう言いながらルーミアを助けようとする。
ボオオオォォォッ!!
「くっ!?」
が、黒炎が邪魔するかのようにシュガーの行く手を阻む。
「逃げて……シュガー……」
「逃げない!!ここまできて逃げれるか!!女は度胸!!絶対に連れて帰る!!!」
「シュガー……」
シュガーはそう言いながら、襲いくる黒炎をかわしながらルーミアの方へと向かう。
そんなシュガーの姿を見て、ルーミアは無意識のうちに歌を口ずさむ。
『破壊と宵闇、二人は親友』 歌い手:シュガー&ルーミア 作詞作曲:作者の友人、月詠(作者)さん
「『コワセ…コワセ…』
頭の中に、響き渡る
『何か』の声」
シュガーも同じように無意識に歌を口ずさむ。
「油断して、捕まった
逃れようと暴れるが
口元へと運ばれる」
「大切な友達が喰われそうになる
ダメ…そんなのダメ…!
『コワセ…コワセ……!!』
その声に身を委ねた」
「逃げないと、早く逃げないと!
そう思った時
紅い瞳へと変わった友達
雰囲気が全て変わっていた…」
現実・・・
「「破壊の妖怪、宵闇の妖怪
結ばれた、固い絆の私達」」
「!?フォニックゲインが更に高まっていく……この歌は彼女達が……!?」
精神世界・・・
「壊ソウ…壊ソウ…
私ノ友達ヲ…大切ナモノヲ…
私ヲ一人二スル者ハ
全テ壊ソウ!」
「もう敵はいない!
私も大丈夫だから!
私がそう言っても
黒炎を纏って破壊し続ける…」
「ご…めン、…なサイ…
体、ガ…止マらな、い…」
「止める!
絶対に、止めるから!」
「「歌おう、私達の歌を
破壊と宵闇
響き渡れ、私達の歌よ」」
「助けるよ、絶対に
私は決意し、手を伸ばす」
襲いくる黒炎を避けながら、シュガーはそう歌いながら手を伸ばす。
「お願い…助けて…
私は涙流し、手を伸ばす」
ルーミアもそう歌いながら、涙を流しながら手を伸ばす。
カッ!!パアアアァァァーーーッ!!!
二人の手が触れた瞬間、二人を中心に強い光が発生する。
「「漸く掴んだ、互いの手
もう絶対に、手放さない」」
二人を中心に発生した光がルーミアを縛りつけていた黒炎も、シュガーに襲いかかっていた黒炎も、ルーミアの思い出を焼き尽くそうとしていた黒炎を吹き飛ばし、精神世界を優しく照らし、包み込むなか、二人は両手を繋ぎ、歌を紡ぐ。
「「破壊の妖怪、宵闇の妖怪
結ばれた、固い絆の私達」」
次の瞬間、繋がった互いの精神世界から黒炎が消え、優しい光に包み込まれていた。
「おかえり…ルーミア…」
「ただいま…シュガー…」
現実・・・
バシュウゥゥッ!!
「………」
「………」
ルーミアとシュガーを包み込んでいたエネルギー力場が消滅し、中から気絶したルーミアを姫抱きしたシュガーが現れる。
「やった……!!」
「流石は私達の本体だねぇ~♪」
「でも、あいつ自身、消耗が激しくて私らを維持するのは難しいだろうから……戻るぞ。ニコニコ。泣き虫。」
「はぁーい☆」
「わ、わかりました………」
そうして分身達は自らの意思で消滅し、シュガーの中に戻った。