ナカジマジムとの強化合宿!!

「ねぇ。魔理沙。アインハルトのあのバリアジャケットの色って……」

「あぁ、ありゃあガイアのスプリームヴァージョンがモデルになってるな。」

「あ。私、この後の展開がわかった気がします。」

「………」

「ッ!?」

『姫様。どうかお気をつけください。今のあの娘からとてつもない“力”を感じます。』

霊夢、魔理沙、フランの三人がそう言うなか、構えるアインハルトから放たれる威圧感に気圧されかけるノゾミにサクラがそう言う。

「うん!!」

ドンッ!!

対するノゾミがそう言いながら構え直すなか、アインハルトは先程よりも上がったスピードで肉簿しながら再び右ストレートを食らわせようとする。

「!?」

(さっきよりも速い!?)

「くっ!!」

パァァァ・・・

そのスピードに困惑しながらもノゾミは先程、“断空拳”を防いだ時と同じように“障壁”を展開して防ごうとする。

「はぁっ!!」

「!?」

ドカァァァンッ!!

が、先程よりも上がっているパワーに押され、“障壁”ごと後退りをする。

「!?」

(スピードだけでなく、パワーまで!?)

「………」ガシッ!!

「いっ!?」

(“障壁”を素手で掴んだ!?)

「はあああぁぁぁっ!!」

ドカァァァンッ!!

アインハルトが素手で“障壁”を掴んできたことにノゾミが困惑するなか、アインハルトは“障壁”ごとノゾミを投げ飛ばす。

「「「「おぉっ!!」」」」

「「!?」」

「お姉ちゃん!!」

「「“障壁”ごと掴んで投げたぁっ!?」」

「ねぇ。魔理沙。“障壁”って素手で掴めるものだったっけ?」

「……少なくとも、私が知る限り、掴めない筈なんだぜ……」

「っていうかノーヴェさんとヴィヴィさんはあまり驚かれませんね?」

「私は知ってましたから。」

「私とミウラ達は話くらいは聞いていたからな。」

そのことにリオ、コロナ、ミウラ、ユミナの四人が興奮の声を上げ、夜見と雪那が驚き、ヴェルザがそう声を上げ、セッテとハルカが困惑し、そう尋ねる霊夢に魔理沙がそう答えるなか、そう尋ねるフランに対し、ヴィヴィとノーヴェはそう答える。

ドカァァァンッ!!

「ぐっ!?」

(まさか、“障壁”ごと素手で掴んで投げてくるなんて……)

『姫様!!』

「ッ!?」

「………」

ノゾミがそう思いながら困惑するなか、アインハルトは再び肉簿してくる。

「くっ!!」

肉簿してくるアインハルトに対し、ノゾミはサクラを振るう。

「フッ!!」ガシッ!!

「!?」

が、アインハルトはかわしながらサクラを握っている方の腕を掴み、

「はあああぁぁぁっ!!」ブンッ!!

「うわっ!?」

背負い投げの要領で投げ飛ばす。

「うわぁ……やっぱり……」

「ですよねー。」

「やっぱり、こうなったか……セッテ。ノゾミはああいった投げ技に慣れているか?」

「……慣れてはいないと思う……」

「くっ……この……っ!!」

ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!

霊夢とフランがそう言い、そう尋ねる魔理沙にセッテがそう答えるなか、ノゾミはサクラで二十弾の混合弾を放つ。

「覇王流、“旋衝破”!!」

ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!

が、アインハルトは“旋衝破”で全て投げ返す。

「くっ!!」

(やっぱり、遠距離攻撃は投げ返される……かといって、剣で斬ろうにも投げ飛ばされる……)

投げ返された混合弾をかわしながら、ノゾミは対抗策を練る。

(なら……!!)

パキィィィンッ!!

ノゾミはそう思いながらサクラを鞘に仕舞うや否や半龍化する。

「あれ?なんか色合いがいつもとは違うような……」

が、爪と尻尾、翼の白銀の白みが強くなり、輝きも以前よりも強く輝いていた。
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